タンデム自転車公道走行が東京で一部解禁! 多摩湖自転車歩行者道などを追加
Bicycle Club編集部
- 2020年11月14日
11月13日、警視庁が東京都内におけるタンデム自転車で走行可能な自転車歩行者道を追加発表した。
今回追加されたのは以下の3か所だ。
1 多摩湖自転車・歩行者道(約12㎞)
2 浅川ゆったりロード(約2.5㎞)
3 足立さいたま自転車道(約0.4㎞)
今まで東京都内でもパレスサイクリングなどでは、毎週日曜のみと限られた条件でのタンデム自転車での走行が認めらてはいたが、一般道では許されていなかった。いっぽう、タンデム自転車はパラサイクリングの正式種目として、視覚障がいの選手が後方に乗る2人乗る「Bクラス」と呼ばれる正式種目になっており、東京でのタンデム自転車走行許可にも注目が集まっていた。結果的に東京2020パラリンピックは富士スピードウェイでの開催予定なので、直接影響はなかった。ただ、東京でのタンデム自転車の走行許可を求める声は大きかった。
※トップ画面はイメージです
タンデム自転車が走行可能となる道路(区間)
東京都内でタンデム自転車が走行できる道路は、「タンデム車を除く」と書かれた道路標識が設置されている道路のみといなる。この道路標識が無い道路においては、タンデム自転車に複数人乗車して走行することはできないとされている。
※警視庁WEBサイトより
パレスサイクリングコース
実施日時:毎週日曜日(午前10時から午後4時まで)
実施場所:二重橋前交差点から平川門交差点までの往復約3キロメートル
多摩湖自転車・歩行者道(保谷狭山自然公園自転車道)
実施場所:多摩湖周遊区間の約12キロメートル
足立さいたま自転車道(芝川サイクリングロード)
実施場所:江北公園から都市農業公園までの約400メートル
足立さいたま自転車道地図
浅川ゆったりロード(浅川サイクリングロード)
実施場所:水無瀬橋から南浅川橋までの約2.5キロメートル
警視庁WEBサイトによると「タンデム自転車とは2以上の乗車装置及びペダル装置が縦列に設けられた二輪の自転車のことです。」写真はタンデム自転車のイメージ KHS・タンデムミラノ https://www.khsjapan.com/
盲人福祉協会、自転車普及協会などが警視庁に要望
2019年2月22日に、日本自転車普及協会を含む13の自転車関係団と東京都盲人福祉協会から警視庁警視総監宛に「タンデム自転車の東京都内一般公道通行可に向けた東京都公安委員会規則一部改正のお願い(要望書)」を提出し、タンデム自転車の解禁に向けて働きかけをおこなった。
要望書の内容はこちら
http://www.bpaj.or.jp/?tid=101347
その後、2020年2月27日に東京都議会第1回定例会ではトライアスリートで都議会議員の白戸太朗さんが改めて東京都におけるタンデム自転車の公道走行の可能性を質問。それを受け、斉藤実警視総監から、2020年の夏を目途に都内の一部道路において通行可能とするよう検討している旨答弁があった。
また、2014年4月、全国で 8 番目に新潟県でタンデム自転車の走行が許可され、その経験を新潟市自転車利用環境計画委員会の高橋正良さんがバイコロジー地域リーダー養成セミナーで講演会し、各地でタンデム自転車の走行許可を求める動きが活発となった。
警視庁WEBサイト
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotsu/doro/tandem_bicycle.html
自転車普及協会WEBサイト
http://www.bpaj.or.jp/
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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