WILIER TRIESTINA(ウィリエールトリエスティーナ)・チェントディエチSL|ニューモデルインプレッション
Bicycle Club編集部
- 2020年11月21日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は2020年までのフラッグシップエアロロードであるチェントディエチプロディスクをブラッシュアップした、WILIER TRIESTINA・CENTO 10 SL(ウィリエール トリエスティーナ・チェントディエチSL)に鈴木祐一が乗ってみた。
剛性の最適化で乗りやすくなったセカンドグレード
「チェントディエチSL」
チェントディエチSLは、2020年までのフラッグシップエアロロードであるチェントディエチプロディスクをブラッシュアップしたモデルという位置づけとなる。
剛性に優れるものの、硬さを感じる乗り味だという声が多かった前作から、高弾性カーボンの使用比率をあえて下げることでマイルドな乗り味を実現した。
これによりペダリングに対する反応性と快適性を両立。レースはもちろんのこと、ロングライドなど、さまざまなニーズにも対応する。
さらにケーブルの取りまわしにも変更が加えられ、電動コンポーネントのみに対応する。またリムブレーキモデルのチェントディエチプロも継続して販売されるため、ユーザーにはリムブレーキの選択肢も残されている。
ハンドルステムが別体構造のステンマとバッラによりケーブルを内装した。
エアロ形状のダウンチューブにはボトルケージ台座が3つ設けられ高さが変更できる。
タイヤクリアランスは28Cまで対応し、レースからロングライドまで最適な太さのタイヤを選択できる。
ストレート形状のフロントフォークはキャリパー側を強化して、ディスクブレーキの制動力に対応している
ウィリエール トリエスティーナ
チェントディエチSL
価格:61万円(アルテグラDI2完成車/税抜)、42万円(ハンドル、ステム付フレームセット/税抜)
フレーム:HUモッドカーボン+L.C.P
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・アルテグラDI2
ホイール:シマノWH-RS171
ハンドル:ウィリエール・バッラ
ステム:ウィリエール・ステンマ
サイズ:XS、S、M、L、XL
カラー:マットブラック×レッド、レッド×ブラック
完成車重量:7.8kg(M/ペダルレス)
安定感が高く、乗りこなしやすいオールラウンダー
鈴木祐一がインプレッション
ウィリエールに共通するのは、平地での巡行とクライミングで特性が変わる点だ。ある意味フィランテSLRも同じで、これはウィリエールらしさなのだろう。すでに発表されたゼロSLは上りでのバイクの振りの軽さが特徴だったが、チェント10SLはどちらかといえば落ち着いた乗り味だ。中速から高速でのスピードの伸びがよく、維持もしやすい。さらにスプリントなどケイデンスを上げた不安定になりやすい場面でも、リラックスして力を出し切ることができる。
インプレッションライダー
鈴木祐一
元MTB&シクロクロスのトップライダーでロードバイクのインプレッション経験も豊富。神奈川県相模原市のバイクショップ、ライズライドを拠点に自転車の魅力を伝えている。身長180cm。
問:服部産業
www.wilier.jp
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