COLNAGO・V SERIES【ハシケンのロードバイクエクスプローラー】
ハシケン
- 2020年11月22日
2015年に同郷のフェラーリとの共同開発によって誕生した
軽量エアロロードのV1-R。3世代めに進化を果たした
V3-RSへの進化の過程を明らかにしながら、新旧モデルの違いをチェック
COMPARISON 新旧モデル徹底比較
軽さと空力をテーマに着実に階段を上ってきたVシリーズ
ラグドフレームを特徴とする伝統のCシリーズと対照的なモノコック構造のVシリーズは、2010年に軽量モデルとして登場したM10の流れを汲むモデルだ。M10は当時、ピエール・ローラン(ヨーロッパカー)の山岳バイクとして活躍した。そして、2016モデルとして軽さに加えて空力性能を追求したVシリーズが登場する。
フェラーリ社との共同開発によってデビューを果たしたV1-rは800g台(リムブレーキ仕様)の軽さを誇り、ジロ ・デ・イタリアの山岳TTで勝利するなどコルナゴの新たな顔として存在感を示した。
2年後にはV2-Rへと進化し、剛性アップを果たすなど細部をアップデート。UAEチームエミレーツの主戦機として軽量エアロロードのポジションを確固たるものにした。
そして3世代めとなるV3-RSでは、前作比でヘッド剛性6%、リア三角12%の剛性向上を実現する一方で、フレーム重量は835gから790gへ軽量化。前作比45gの軽量化(50サイズ)を達成。シートステー位置を下げた新たなリア設計とし、専用コックピットによりケーブルのフル内装化も可能にする。
V1-r
V2-R
V2-RS
SECOND GRADE [セカンドグレード]
フラッグシップモデルV3-RSのコンセプトを踏襲するピュアレーシングモデルV3。
アルテグラDI2と機械式の2つの完成車を展開するVシリーズのセカンドグレードをインプレッション
打点の高いダンシングも得意とするVシリーズの注目作
カムテールチューブ、Dシェイプのシートチューブ、小型化されたシートクランプなど、メインフレームに関してはツール・ド・フランスを制したV3-RSと同様のモールドと機構を採用するV3。ケーブル類のラインもスムーズでスタイリッシュな印象を与えるコストパフォーマンスモデルだ。なお、フロントフォークはV3モデル専用設計となりケーブルラインがV3-RSとは異なるが、基本設計は踏襲する。
ライドフィールはV3-RSと比べてやや穏やかな印象はあるが、ヘッドまわりを中心にレーシングモデルとして申し分ない剛性の高さを感じられるモデルだ。また、V3-RSの感覚に近い打点の高いペダリングは、ヒルクライムにおいて重心を高い位置にキープしやすく、重量スペック以上に坂道にもスムーズに対応してくれた。
ホイールのフルクラムレーシング600は巡航性能にもすぐれる特徴があり、高速で駆け抜けるロードレースやエンデューロレースとの相性もいいはずだ。タイヤ幅も28mmまで対応しており、ライダーの好みや路面状況に合わせたカスタマイズも可能だ。
旗艦モデルの最新のテクノロジーを意欲的に採用し、その性能は折り紙付き。いつの時代も高値の華であるイタリアンロードレーサーを所有する喜びを感じてみてはいかがだろうか。
COLNAGO・V3
INFO
コルナゴ/ブイスリー
完成車価格:56万円(アルテグラDI2ディスク仕様/税抜)、45万円(アルテグラディスク仕様/税抜)
■フレーム:コルナゴ V3 ディスク
■フォーク:コルナゴ V3 ディスク
■シートポスト:コルナゴ カーボン
■ハンドルバー:デダ・ニューゼロ2
■ステム:デダ・ニューゼロ2
■ホイール:フルクラム・レーシング600DB
■タイヤ:コンチネンタル・ウルトラスポーツⅡ
■カラー:MKRD、MKWH
■サイズ:420、450、480、500、520、540、560、580(8サイズ展開)
■試乗車参考実測重量:8.23kg(500サイズ・ペダルなし)
問:コルナゴジャパン www.colnago.co.jp
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