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冬ライドで冷える足先を保温!Q36.5・スーパーテルミコオーバーシューズ【TEST ME】

編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回は靴下のようにシューズをカバーする、Q36.5のスーパーテルミコオーバーシューズを編集部ヤマグチがテスト。冬の悩みどころ「つま先の冷え」を防ぐシューズカバーの保温性と着脱のしやすさをテストしてみた。

靴下のように着脱できるから
簡単にシューズをカバーできる

保温性、耐久性の高い素材を使い、毎日の冬のライドも快適

推奨気温-5~6℃という冬の厳しい環境を考慮したシューズカバー。伸縮性の高い素材を使うことで、靴の上から靴下のようにカバーする気密性の高い構造になっている。このため生地が風を受けてバタつくこともなく、よりエアロな作りになっている。

北部イタリア、ボルツァーノで開発している36.5は独自素材を使うことで知られる。このスーパーテルミコオーバーシューズには対候性の高いUF Thermal Shellを使用、防風性を持たせながら通気性を維持させている。この素材にはコーヒー豆の木炭から作られたバイオポリアミド糸を使っており、熱損失を減らすだけでなく、結露を防ぎ水分の高い吸収と放出させる性質を持っているので、汗で冷えにくいのだ。

フロントサイドには最も暖かい生地の2つのレイヤーを使い、寒さからライダーの足を保護する。また、ヒールからふくらはぎにかけて反射性素材を使うことで安全性にも考慮したつくりになっている。

【Impression】苦労するシューズカバーの着脱が楽に

先に足を通してから、つま先とかかとをカバーすることでシューズをカバーする構造だ。

TESTER/ヤマグチ

かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで全日本選手権出場経験をもつ。45歳を迎えた現在では体力の衰えをカバーしつつも、グランフォンドを楽しむ。

シューズを履く前にオーバーシューズをくるぶしに通す

シューズを履く前にあらかじめ先に足を通しておく

従来のシューズカバーはシューズを履いてから足に取り付ける。逆にこのスーパーテルミコオーバーシューズは先に足首に通しておき、そのあとでシューズを履く。そのあとからシューズにカバーをしていく。このためジッパーやベルクロを必要せず、ぴったりしたフィット感を実現している。慣れるまでは多少戸惑うが、慣れるとこのほうが着脱もラクだ。

耐久性の高さも高く、1シーズン以上長持ち

エラステンと呼ばれる伸縮性の高い素材を使うため、ソックスのようにシューズをカバーする。着脱に力を必要せず、ジッパーやベルクロを壊す心配もない

従来のシューズカバーはジッパーなどでヒール部分で締めていたため、ヒールに応力がかかり、生地が破れたりジッパーが故障することが多かった。いっぽうこのスーパーテルミコオーバーシューズはシューズの上から伸縮性のある素材をカバーすることで固定するため、生地を無理やり引っ張る必要がなく、壊れにく仕組みになっている。じつはいままでシューズカバーを1シーズン1つは使い捨てるものと割り切って使っていた自分には、このシューズカバーの耐久性は驚きだ。

ソールには耐久性の高い素材を使用

ソールに近い部分には耐久性の高いポリアミド繊維の入った素材を使っているため、擦れに強い。

シューズカバーの宿命として地面やペダルと擦れるため、どうしてもそこから穴があいてしまう。もちろん限界はあるが、スーパーテルミコオーバーシューズではソール近くにアウターとインナーの2層の素材を使って強化している。特にアウターにはポリアミド入り素材を使うことで耐久性が高く、穴があきにくい構造になっている。

Q36.5・スーパーテルミコオーバーシューズ

1万4900円(税抜)

●推奨気温:-5~6℃●材料:ポリエステル45%、ポリウレタン23%、ポリアミド19%、ポリエステル30%、エラステン13%●重量:125g●サイズ:36-39、40-43、44-47●カラー:ブラック●製造:イタリア

 

問:RGTエンタープライズ
https://www.rgtenterprises.com

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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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