DE ROSA(デローザ)・フェデ|ニューモデルインプレッション
Bicycle Club編集部
- 2018年05月01日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はデローザのエントリーモデルとして登場した、DE ROSA・FEDE(デローザ・フェデ)をベテランライダーの鈴木雷太がテスト!
ファーストデローザにふさわしいエントリーバイク
イタリアのプレミアムブランドとして名高いデローザ。新たに誕生したフェデは、エントリーモデルであり、ファーストバイクにデローザを選択してほしいという思いから作られたものだ。
良質なアルミ素材を使用して優しい乗り心地に仕上げられるフェデ。デザインのモチーフとなったのが、弓なりのトップチューブで、ミドルレンジながら確かな存在感を放っていた初代アイドル。フレームとロゴは同色で濃淡をつけた塗り分けが施される。スムージングされた溶接部分の美しさからもデローザらしさを感じられる。
女性ユーザーが乗ることを考慮して、38.5サイズから展開されるのもポイントだ。またサイズによってコンポーネ
ントとホイールは、異なるものがアッセンブルされる。38.5SLと41SLの小さい2サイズはシマノ・105にWH-RS10ホイールの仕様でクランク長は165mmを採用。44SLと47SLの大きい2サイズはカンパニョーロ・ケンタウルにカムシンのホイールをアッセンブル。こちらのクランク長は170mmとなる。サイズごとの最適なクランク長ア
ッセンブルは、初級者が無理なくロードバイクの基礎を習得するために大事な要素だ。
また、イタリアのカンパニョーロコンポーネント採用モデルのラインナップは、同じくイタリアンブランドであるデローザらしい心意気を感じられるものだ。
マットカラーのフレームに、グロス仕上げのロゴが入るデザイン。オリジナルのボトルケージも付属。フロントフォークは、カーボン製を採用。微振動を吸収しつつ、入力に対する剛性も確保した
トップチューブは弓なりの形状で優しい乗り味に貢献している。ダウンチューブはボリュームを確保してパワー伝達性を高めた。ケーブルは内装化して、スマートなスタイリングに貢献している
44SLと47SLの2サイズには、カンパニョーロのケンタウルグループセットとカムシンホイールがアッセンブルされる。イタリアンバイクにイタリアンコンポーネントの組み合わせがエントリーモデルでも実現している
デローザ・フェデ
21万5000円(完成車/税抜)
■フレーム:アルミ ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:カンパニョーロ・ケンタウル ■ハンドル:FSA・オメガコンパクト ■ステム:FSA・オメガ ■シートポスト:FSA・SL280 ■サドル:セライタリア・XR ■ホイール:カンパニョーロ・カムシン ■タイヤ:ヴィットリア・ザフィーロ ■サイズ:38.5SL、41SL、44SL、47SL ■カラー:ブラックマット、ホワイトグロッシー ■試乗車重量:8.8kg(44)
デローザらしさを感じるエントリーモデル
鈴木雷太がインプレッション
エントリーモデルのアルミバイク。上質な乗り味と安定した操作感はまさにデローザらしい。他ブランドも含めたアルミフレームのなかでもソフトなイメージの乗り味だ。ただしこのバイクの対象となる初級者であれば物足りないということはないだろう。
パワーをかけていくとハンガー部のウイップが明確に感じられる。フロントフォークがしっかりしているので、ウイップの量から想像するような腰砕け感は、少なめにしてある。ハンドリングはコーナーへの入りがワンテンポ遅れる感じだが、それも安定感と言っていいだろう。バイクが倒れだすのがスローに感じられる、直進安定性が高めの味付けだ。クライミングはライダーの体重と脚質にもよるが、どちらかというとリズムよく小刻みに走っていくほうがいいフィーリングだ。シッティングでもいい意味でウイップを感じられるので脚にやさしいといえる。この傾向はフラットなコースでも同じで、スプリント的な走りでも力まかせに踏んでいくよりは体の動きに意識がいく程度に、ひとこぎずつしっかりと踏み込んでいったほうがよさそうだ。
全体的に評価すると、エントリーモデルとして扱いやすさが前面に出ているバイク。それでいてデローザの上品な気質も持ち合わせているモデルだ。
インプレッションライダー
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをテストしている。身長168cm。
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問:日直商会 www.derosa.jp
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