300㎞走破する「ジェロボーム ジャパン グラベルチャレンジ2021」2月19日受付開始
Bicycle Club編集部
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海外はもとより、日本国内でもイベントが増えつつあるグラベルシーン。2016年よりエアログラベルロードを展開するイタリアンブランドの3Tでは、4年ほど前から300kmのグラベルチャレンジを開催している。昨年は残念ながら中止となった日本開催のJEROBOAM JAPAN(ジェロボーム・ジャパン)は今年、世界中で行われるジェロボーム・グラベルチャレンジの一環として、5月の終わりに宮城県で開催される。
JEROBOAM JAPAN GRAVEL CHALLENGE 2021
(ジェロボーム ジャパン グラベルチャレンジ2021)
JEROBOAM(ジェロボーム)。ワインの3リットルボトルの名前だ。距離毎にワインボトルの名称になぞらえ300kmのコースはJEROBOAM、150km、75km、37.5kmのコースも同様にマグナム、スタンダード、デミの名称でコース設定がされる。このうち、JEROBOAM JAPANでは300km、150km、75kmの3つの距離にチャレンジが可能だ。
ジェロボーム・ジャパンの舞台は東北有数の林道エリアである宮城県北部。イタリアではワイナリーとブドウ畑を駆け抜けながら、標高2000mほどの高山も巡るルートをとるジェロボーム、日本に置き換えると酒蔵と水田を駆け抜けるという事で宮城というフィールドが選ばれた。
コースは舗装路を含む最長300㎞
300kmのグラベルチャレンジ。と聞くと「300kmもグラベルがあるのか」と思われる方が多いが、「グラベルチャレンジ」は全線が砂利道ではなく、砂利道と舗装路を組み合わせたルートをとる。急激な上りやガレ場が多い林道だけのルートなら、サスペンションを持ち軽いギヤ比で構成されるマウンテンバイクの方が圧倒的に走りやすい。ところがグラベルチャレンジは舗装部分とグラベルの組み合わせ、グラベルバイクの性能が発揮されるコースになる。10時間~20時間を要する走行時間、フラットバーよりも様々なポジションをとれるドロップバーを使うとラクに走れるだろう。
300㎞以外に150㎞、75㎞クラスもある
ルートはイベント受付直前に参加者にアナウンスされる。冬の間や雪解け時に道路が崩れたりすることも考慮し、大まかな距離と獲得標高のみが参考値として現在公表されている。
また、マグナム150km、スタンダード75kmは24日土曜朝スタートしその日のうちにゴールを迎えるがジェロボーム300kmについては土曜朝スタートの後、150km~180kmの初日ステージを終了。睡眠をとったうえで翌日日曜の朝に再度スタートし2日目のステージである150km~120kmを予定している。熊の生息域ということを配慮し、夜間の林道走行はしない日程をJEROBOAM JAPANでは予定している。
獲得標高はそれぞれジェロボーム300が6520m、マグナム150が3,260m、スタンダード75は1,620mで予定。
ルート中50%程度がグラベル区間で構成されており、ジェロボーム300とマグナム150には16%程度のグラベル上りも存在するタフなルートだ。
バイクは舗装路も考えグラベルバイクがおススメ
バイク&装備の参考に、ルートを検討するにあたって使用したバイクを紹介しよう。
- フレーム:3T EXPLORO LTD
- ホイール:3T DISCUS C35 TEAM
- タイヤ:KENDA FLINTRIDGE 700x40c
- コンポーネント:SIMANO ULTEGRA、ULTEGRA RX
- チェーンホイール:46/34T
- スプロケット:11/34T
グラベルチャレンジに参加する際に気になる2つのポイントとしてタイヤ&ホイールサイズとギアのセッティングが挙げられる。
ホイールサイズは走破性や舗装路での巡行性に優位な700cホイールをチョイス。タイヤサイズは雪解け直後なのでガレた箇所も出てくることを考慮し、40cをセットしている。コンディションが良い状態で林道に入るならば35c程度が有利かもしれない。舗装路での軽快感を出した方がトータルでラクに走れるからだ・コースコンディションに不安を感じるなら、太めのタイヤを選んでおくのがベストだ。さらにサイドカットなどのパンクに備えてスペアチューブを2本やタイヤブートは持っておこう。
ギヤのセッティングは脚質にもよるが最低でも1:1のギヤ比は欲しく、舗装路での走行が長いことも考慮するとフロントはダブルギヤが使いやすいだろう。また、急激な上り坂では割り切って歩くというのもグラベルチャレンジならではの光景だ。エネルギー消費量も多い激坂の上りはエネルギーを温存するためにも歩いてしまうのも一つの選択肢。このため、割り切って軽すぎないギヤで構成してしまうというのもいいと言える。16%という勾配の坂も存在するが、長い距離の中でそこだけに特化して対策をとることもない。
装備品については道路を走行するため、ライトやベルといった保安器具の取付は必須となる。ジェロボーム300、マグナム150では2か所、スタンダード75では1か所のエイドステーションが設けられ水分補給が可能だが、それ以外はコンビニエンスストアや自動販売機の数も限られるため、ウォーターボトルを2本もしくはハイドレーションバッグの携行がおすすめ。補給食を携行するための各種バッグも必須となる。
ヘルメットはもちろんの事、雨や気温が下がる事も考慮するとキャップも被っておきたい。バイクにレインウェアを括り付けておくのも良いだろう。7度~20度前後と、雲や晴れ間の度合いによっても激しく変化する気温に対応するため、速乾性の高いバイクウェアにウィンドブレーカーやジレといったものを着ておきたい。
道案内はなし、GPSデータが頼り
イタリアのJEROBOAM同様に、ルート上に道案内は一切設置されておらず、参加者は全てGPXでのルートを参考にして走る。このため、ルートが表示できるサイクルコンピューターとスマートフォンの携行が必須だ。
起点は宮城県加美町薬莱地区
スタート&フィニッシュエリアとなる加美町薬莱地区では地元食材を使用した美味しいフードが食べられる。このほかお子様をはじめご家族で自転車に乗って遊べる試乗車ブースも準備される。周辺には加美富士と呼ばれる美しい景色が広がり、サイクリングやグルメを楽しんだ後は温泉に入って過ごせる。地ビールや地酒も充実しており、グラベルチャレンジだけで帰るのはもったいない環境。家族で訪れても2日間存分に楽しむことができる。
参加賞は「一ノ蔵」特別ジェロボームラベル
参加賞(20歳以上の参加者のみ)には、大崎市の酒蔵「一ノ蔵酒造」によるJEROBOAM JAPAN瓶の日本酒が配布される。イタリアはワイン、日本は酒。米処&酒処の宮城を舞台に行われるグラベルチャレンジ。昨今の事情も考慮し、定員が50名と非常に小規模での開催を予定している。
開催概要
開催場所:宮城県加美町・大崎市加美町薬莱地区のペンション Kamifuji がメイン会場です。
日程:
2021 年 5月 28 日 (金) 夕方~前日受付
5月 29 日 (土) 朝~当日受付
6:00 300km 150km クラススタート
8:00 75km クラススタート
キッズバイク他試乗ブース開始
午後~ 75km 、 150km クラスフィニッシュ
5月 30 日 (日) 300km クラスフィニッシュ
距離別クラス:
300km 、 150km 、 75km
獲得標高:
6520m(300km) 、 3,260m(150km) 、 1,620m(75km)
レベル:
中~上級
募集人員:
全クラス合わせて50 名
募集開始:
2 月中旬~
ルート:
受付の際にGPX ルートをお知らせします。GPXルートデバイスに保存のうえ、ライド時に使用してください。
※天候などにより、ルート・距離が変更になる場合がございます。各開始時間が変更になる場合がございます。
他詳細は順次アップ予定。
申し込みは2月19日10:00~
3TジャパンのWEBサイト
https://3t-bike.jp/news_webdir/43.html
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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