埼玉シクロクロスの聖地・吉見総合運動公園にシクロクロスコースを整備
山口
- 2021年02月28日
埼玉県吉見町にある吉見総合運動公園は、関東地域のシクロクロスシーンを盛り上げたGPミストラルの大会会場として知られる場所だ。いま、その吉見総合運動公園の一部でシクロクロスを中心に楽しめる自転車コースが整備されはじめており、荒川自転車道沿いに新たな自転車立ち寄りスポットが誕生しようとしている。その整備の様子を紹介しよう。
路面の変化に富んだフラットなコース
コースは以前、シクロクロスレースGPミストラルのレース会場として使われていた多目的広場を中心に、約2㎞ほどの周回路。路面は砂利、芝生、そして土と変化に富んだ設定になっている。
「茨城の小貝川のコースはアップダウンやコーナーの変化を楽しめますが、こちらはフラットなコースになります」とコースづくりに協力してる大山智さん(GPミストラル)。現在、公園側とGPミストラルのメンバーを中心に地元のチームメンバーと協力しながらコースを整備している。
排水溝をつかったシケインで練習もできる。
取材に訪れた2月28日はカテゴリー1で上位にも食い込む実力をもつ加藤健吾選手はじめ、臼杵レーシングのメンバーも集まり、コースを楽しんでいた。
「かつてGPミストラルのレースで使われていたコースで、路面の凸凹を走る練習になります。地元から実走で40分ほどの場所にあってありがたいです」と加藤選手。この日も、チームメンバーにテクニックを講座を開いていた。
休日にはコース上に有志によるパイロンやシケインを設置することもある。
路面はクルマで踏み固めるるなどしている。子どもやジュニア選手が安全に走れるように幅広い利用ができるように整備を進めているところだ。
路面をクルマで踏み固め。走りやすく整備している。
サイクリングの休憩地としても有名な吉見総合運動公園
吉見総合運動公園の管理事務所 利用時間8:00~17:15。女子栄養大学と共同開発したという「つぶつぶいちごのベジタブルスムージー」(300円)が名物だ。工具などの貸し出しもあるほか、レースシーンをイメージするボードも設置されるなど自転車フレンドリーな施設だ。
吉見総合運動公園の管理事務所は荒川自転車道脇にあり休憩所としてサイクリストの間でも有名で、多くのサイクリストが休憩所として利用している。今回コースの設置は公園管理事務所と大山さんの協力により行われ、GPミストラルのメンバーが休日にはスタッフとしてコースを巡回している。
「春から秋にかけては緑できれいになります。幅広い利用者に楽しんでいただければと思います」と渋谷紀父所長。3月下旬にはスイセン、4月上旬からはナノハナ、そして8月にはヒマワリが咲く風景も楽しめる。
コースを整備を進めている(左)吉見総合運動公園の渋谷紀父所長とその協力をしている(右)GPミストラル大山智代表。大山代表が示している地図左下のエリアが今回整備されているエリアだ。
問い合わせ:埼玉県 吉見総合運動公園
https://yoshimi-park.com/
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PROFILE
バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。