與那嶺恵理、ストラーデビアンケを前にベルギーの石畳のレースでメカトラブル
Bicycle Club編集部
- 2021年03月03日
3月2日、東京五輪自転車競技ロードレース日本代表候補で、現日本チャンピオンの與那嶺恵理(よなみねえり、チーム・ティブコ-シリコンバレーバンク)がベルギーで開催されたLe Samyn(ルサミン)のエリート女子に(WE 1.1、92.5㎞)に出場し、75位でフィニッシュした。レースはロッタ・コペッキー(リブレーシング)が勝利している。
前日のオンループ・ヘットニュースブラッドに引き続き、パヴェと呼ばれる石畳がある激しい周回コースを走るレース。砂塵舞うなかを走ったがメカトラブルにより後退することになるが、與那嶺自身によるとコンディションはいい状態だという。3月6日にイタリアで開催される、悪路を走ることで有名なワールドツアーレース、ストラーデビアンケでの走りに期待がかかるところだ。
以下、與那嶺恵理選手からのレポートをお届けする。
オンループを終え、サミンを走り、ストラーデへ
良い流れで行きたかったのですが……
フロント変速機のトラブルで残念なレースになってしまいました。ベルギークラシック2戦め。石畳の周回レースSamyn(サミン)。
チームの作戦は「みんなで生き残れ」でした。自分のコンディションは徐々にアルデンヌクラシックに向けてレース感を戻しながらアゲアゲしていく時期なので。
メカトラブルで奇跡のおじさんに助けられる
快晴の中スタート(コーチは大人しかった)
硬い路面に凸凹の舗装路。みんな鼻息荒くレースを進めます。ラインを走って周回に入り、2つめの石畳パヴェ。既に集団はどんどん分裂。私は位置取りよく、メイン集団で走っていると突然フロントが自動変速!
「アウターでぐいぐいがいきなりインナーへ……」
当然チェーンスタック。。。完全にフレーム側に入り込んでしまいました。(空転して転ばなくて良かった)
砂埃、クルマ、一台分の車幅
次々とライダーが私を抜いていきます。
当たり前ですがチームカーは上がって来れず。手で引っ張ってみて、誰かそこらへんのおじさんに助けてもらおうかと(コロナだから誰もいない)しかし、奇跡のおじさん登場。直してくれました。
メイン集団は遥か彼方。第二集団へ復帰するため、DS(レース監督)が私をクルマで戻そうをしたのですが、コミセールが今日は厳しいジャッジでダメダメの日。
気合十分に一人で第二集団を追いかけて追いつきました。やるじゃん私。しかし、この周回は厳しいので既に諦め気味の第二集団。
週末のストラーデへ向け切り替える
自分はストラーデに向けて負荷が必要なレースなので、躊躇せずガンガンローテーション。脚の調子はこんな日だけど良い。
ゴール手前3km、一番はげしいパヴェ。武井享介コーチは「やっちゃったなぁ」という顔で私を応援。
そして次のラップも、最終ラップも。なぜかパヴェで自動変速をするフロントディレーラー。
走りながら、思い当たることが……(オンループで転んだ時、左フロント側のレバーを結構打っていて修理はしたのですがその影響かな)
腹が立つし、ストラーデは気合入れて結果を出したいから、今日はこんな日だけど、追い込む。
自分で自分をプッシュしてゴールしました。
まぁこんな日もある。がシーズン序盤はメカトラが多い。(レースバイクは馴染みが出るまで何かが起きる)
コーチは「データを見てむっちゃ良いじゃん。ちょっと残念だったな、けど無事これ名馬。怪我なく、機材のネガだしが出来たから良かったってことにしようぜ」と前向きなコメント。あれコーチちょっと変わってきましたか?
次はストラーデビアンケ(平坦じゃ無いよ)
コロナの影響で飛行機はリスクが高いので明日から陸路で移動します! 片道1300km! さぁ行ってきます!
全てを力に変えて
與那嶺 恵理
レース後のコメント
🇧🇪🎤🇧🇪🎙🇧🇪@YonamineEri #lesamyn pic.twitter.com/gsRd4yetLG
— 😘Kyosuke Takei😘 🇳🇱オランダ🇳🇱 🇯🇵日本🇯🇵 (@takeikyosuke) March 2, 2021
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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