しまなみ海道+周辺ルート|広島&愛媛県・ジャパンバイシクルルート実走調査
Bicycle Club編集部
- 2021年03月22日
日本の道を知り尽くした「ジャパンバイシクルルート選考委員会」が選ぶ、日本が世界に誇れるベストサイクリングルート。そのなかのひとつ、広島県と愛媛県に跨がる「しまなみ海道」のルートとその周辺ルートを紹介していく!
INDEX
瀬戸内海に浮かぶ島々とそれらをつなぐ橋を通る道“しまなみ海道”。サイクリストの聖地として世界中に知られているサイクリングルートだ。
ここ2〜3年の間にオープンした店舗や施設も多くあり、走りに行くたびに新しい発見がある、やはり魅力的なルートだ!
いつ行っても「新しい」魅力を発見できる海の道
瀬戸内海に浮かぶ島々をつなぎ、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶしまなみ海道。多島美を誇るおだやかな海を眺めながら、橋の上を自転車で走れるというロケーションはたぐい稀なるもので、アメリカのCNNに世界の最高のサイクリングルートのひとつに選出されて以来、世界中からサイクリストが訪れる日本を代表するサイクルルートとなった。
しまなみ海道の魅力は、もちろん空に向かって伸びる美しく堅牢な橋上を走ることだけではない。巡る島々が育んできた文化や、流れる独特な時間、時の流れを忘れてしまうようなおだやかで美しい景観。そして、新鮮な食べ物も。
国内でサイクルツーリズムの可能性の検討が始まったのも、しまなみの発展があってこそだった。日本の先進地域として、サイクリング環境の整備も進んでいった。
しまなみの進化は止まらない。新たな施設やサービスが次々と登場し、サイクリングルートとしてのしまなみ海道の魅力は、今もなお、飽きがくるどころか向上し、楽しみ方の選択肢もまた、増え続けているのだ。
今後大きな発展とブームの到来が期待されている上島町の島々をつなぐゆめしま海道と、尾道、今治にもエリアを広げ、最旬のしまなみ海道のルートをレポートしていきたい。
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しまなみ海道のココがいい!
さまざまな種類のレンタサイクルがある
各島で乗り捨て可能な「しまなみレンタサイクル」に加え、今治、尾道ではEバイクもレンタル可能(1日7000円乗り捨て料金別途)。ほかにも多様な車種の複数のレンタサイクルが営業している
みんなが安全に通れるようになっている
自転車の推奨ルートにはブルーラインを引き、サイクリストをナビゲート。ドライバーたちにも自転車の往来が認知されており、自転車とクルマが道路をシェアする体制が整っている
サイクリストは橋の通行が無料!
自転車に課す橋の通行料が、自治体の取り組みにより期間限定で無料となる「しまなみサイクリングフリー」が現在実施されており、多くの民間スポンサーもこれを支援、ルート内にバナーが掲出されている
サイクルオアシスも充実している
しまなみ、ゆめしま海道上には、サイクリストに休憩場所や水の提供、トイレや空気入れの貸出などを行い、快適なライドをサポートするサイクルオアシスが多数存在している。休憩とともに交流も楽しもう
ナショナルサイクルルートに選出
ルートの魅力やサイクリング環境の整備が評価され、日本が誇るサイクルルートとして、昨年国の指定を受けた。国内ルートのなかではインバウンドの来訪も最も多く、名実ともに日本を代表するルートといえる
フェリーやバスを味方に、自由な島巡りを!
島を渡るルートであるからこそ充実している。バスやフェリーなどの交通手段をフルに活用し、心のまま、時間の限り、ルートを描き、旅を設計しよう!
島々をどう巡る?楽しみ方の選択肢は無限
島めぐりにルールはない。どこかの島を飛ばしても、逆に島を極めても、ゆめしまに渡っても、一気に走破しても、出発地に戻っても構わないのだ。島々と尾道、今治の間の移動には、フェリー航路や長距離バス(今治〜尾道間は因島で乗り換え)が利用でき、時刻表など運行(航)状況については要確認だが、活用すれば、位置関係に制約されないプラン作りが可能。レンタサイクルなら、これを手ぶらで楽しむことができる。爽快なライドと、瀬戸内の島めぐりというロマンを味わいながらも、自由に旅を設計できるのは、やはりしまなみの大きな魅力だろう。
ルート1
「しまなみ海道」
今治と尾道を結ぶ海の道。ナショナルサイクルルートにも指定され、日本が誇るサイクリングルート
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ルート2
「尾道〜生口島」
尾道から向島、因島、生口島に渡り、フェリーで戻るルート。カフェや柑橘スイーツなども楽しみたい
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ルート3
「今治〜大三島」
今治から、大島、伯方島、大三島を巡り、フェリーなどで今治へ。亀老山展望台に上るなど、健脚プランもオススメ
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ルート4
「ゆめしま海道」
弓削島、佐島、生名島、岩城島を巡るルート。自然を多く残すおだやかな島々は、走りやすく、どこか懐かしい
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ライドをさらに快適に。サービスの充実度もアップ!
多様な層が興味を寄せるようになったしまなみ海道。自転車の経験や体力の有無、性別、年齢を問わず、誰もが自転車で楽しめるようにと、サポートサービスも充実してきている。うまく楽しむためには、事前に情報収集をし、ある程度のプランを描いてから足を運びたい。
コース詳細や地元情報が詰まった本を参考にしよう
実用的な情報としまなみ愛に満ちた温もりのあるガイドブック「しまなみ島走BOOK」。読めば訪れたくなる秀作
プライベートなアレンジをサポートするWAKKAを利用
クルマと船で、意のままに陸と海の移動をアレンジしてくれるWAKKA(ワッカ)。オーシャンビューのカフェや宿、ツアーデスク、自転車専用タクシー、返却代行、当日配送などを実施 https://wakka.site
乗り捨ても可能なレンタサイクルを利用する
■予約・問い合わせ
尾道側:しまなみジャパン TEL.0848-22-4073 https://shimanami-cycle.or.jp/rental
今治側:サンライズ糸山 TEL.0898-41-3196
サイクルライフナビゲーター
絹代さん
イベントやレースのMCや執筆、健康/観光/町づくりなど自転車に関わる全般でマルチに活動中。茨城県内の自転車活用推進計画などの検討委員も務め、自転車環境の向上や魅力発掘・発信等の活動にも携わる。
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- 協力:しまなみジャパン shimanamicycle.or.jp/今治市産業部観光課サイクルシティ推進室/尾道市産業部観光課/上島町 www.kamijima.info/cycling
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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