ウルスシュミットが逃げ切りでワールドツアー初勝利 ティレーノ~アドリアティコ第6ステージ
Bicycle Club編集部
- 2021年03月16日
大会終盤戦に入っているUCIワールドツアー「ティレーノ~アドリアティコ」。現地3月15日に第6ステージを行い、レース前半に形成された逃げグループが先行したままフィニッシュへ。最後は5選手によるスプリントとなり、マッズ・ウルスシュミット(デンマーク、イスラエル・スタートアップネイション)が勝利。UCIワールドツアー初勝利を飾った。
大会史上2番目のアベレージスピード45.645kmで走破
レースは終始ハイスピードで展開。最初の30kmを平均時速55kmで進行した中から逃げグループが形成される。リードしたのは、ウルスシュミット、シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、ガズプロム・ルスヴェロ)、ヤン・バークランツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター チーム)、ブレント・ファンムール(ベルギー、ロット・スーダル)、エミルス・リエピンス(ラトビア、トレック・セガフレード)の6人。
フィニッシュまで残り100kmの時点で、逃げグループとメイン集団とのタイム差は6分。フィニッシュ地リド・ディ・フェルモの周回コースに入り、少しずつメイン集団がその差を縮めたものの、射程圏内にとらえるまでには至らない。逃げグループに個人総合に関係する選手が含まれていなかったこともあり、集団は最終的にセーフティにフィニッシュを目指す判断をする。
やがて逃げ切りを濃厚にした先頭の選手たち。リエピンスが脱落し、5人のパックで最終局面へと突入した。残り数キロからは互いを見合いながらチャンスを図るが、勝負はフィニッシュ直前のスプリントにゆだねられる。そして、スピードで上回ったのがウルスシュミット。2015年には個人タイムトライアルでアンダー23世界王者に輝いた経験のある26歳が、ステージ優勝、そしてUCIワールドツアー初勝利を果たした。
この1分9秒後にメイン集団がフィニッシュへと到達。個人総合上位陣は全員この中に含まれ、順位・タイム差に変動なし。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAE・チームエミレーツ)がリーダージャージを引き続き着用する。
ステージ優勝したウルスシュミットのアベレージスピードは、大会史上2番目に速い45.645kmと、高速レースを物語るものとなった。
大会はいよいよ最終日へ。最後は、近年恒例となっているサン・ベネデット・デル・トロントでの10.1km個人タイムトライアル。スペシャリストたちによる競演、そして首位のポガチャルが個人総合優勝に向けて走るあたりに注目が集まる。
ステージ優勝 マッズ・ウルスシュミット コメント
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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