宇都宮ブリッツェン、増田成幸らが新リーグ開幕を前にトレーニングを公開

昨年、劇的な逆転劇でエースの増田成幸を東京オリンピック代表候補に押し上げた宇都宮ブリッツェン。今期は新たに発足したJCL（ジャパンサイクルリーグ）の三菱地所JCLプロロードレースツアーでチームタイトル獲得を目指す。開幕に先立って3月17日に栃木県鹿沼市郊外でチームトレーニングの模様をメディア向けに公開した。

JCLの開幕は3月27日の「カンセキ真岡芳賀ロードレース」、第2戦も「カンセキ宇都宮清原クリテリウム」として、宇都宮ブリッツェンのホームで2連戦が行われる。開幕まで2週間を切ったタイミングでのトレーニングとあって、実戦を想定した最終確認的な意味合いをもち、今期は新規加入選手3名を迎えた10名体制で臨む。

エースの増田成幸については東京オリンピックを7月に控えており、特別なシーズンといえる。また今回のトレーニングにはレバンテフジ静岡に移籍した鈴木龍も参加していた。

清水裕輔監督兼GMのコメント

若手選手の加入もあってチームとしての動きは実戦で組み上げていくものだが、チームに一体感があり仕上がりとしてもまずまずの手応えを感じている。鈴木龍や鈴木譲、大久保陣の3選手が抜けた穴は非常に大きいが、実戦を重ねながらチーム力を高めていきたい。

JCLの開幕2連戦がホーム開催で地元をはじめチームに対して期待の大きさ感じている。これまでにホームゲームが開幕というのは何度かあったが、寒い時期から仕上げて3月の初戦で勝利するのはかなりハードルが高い。しかし、その分注目していただいて過去も優勝してきたので、今回も乗り越えなければいけない。勝利を狙って走る。
JCLのなかで優勝候補の一角にいるという認識はあるが、チーム右京相模原やキナンサイクリングチームなど強いチームがいて、那須ブラーゼンも力を付けてきている。JCLの初代王者を狙って、同時にチームとして増田がオリンピックの舞台で最高の走りができるように後押ししていきたい。

増田成幸選手のコメント

自分自身の現在の状況はピークを合わせて絶好調というタイミングにはしていないが、良いコンディションで成長を感じている。チームとしても伸びしろはまだまだあって順調に仕上がっている。今年は大きな目標として7月にオリンピックがあるので、そこに向けてピークを合わせることを軸にしている。新型コロナウイルス感染症の影響で開催されるはずのレースがなくなるなどの予定変更も見据えて目先のことにはとらわれずにしっかりと活動していく。

新たに発足したJCLの開幕戦がブリッツェンにとってホームゲーム。チームとして初代の年間チャンピオンも狙っていくために、幸先良いスタートが切れるよう優勝目指して走りたい。今年のレースは開幕戦はじめ無観客が多くなると思う。しかしライブ配信もあるようなので、ファンの方々は会場に来られないのは残念だが、より手軽にレースが見られると思う。僕ら選手としても、これまで以上に質の高い走りをして、本気のレースを見せたい。

宇都宮ブリッツェン2021チーム体制

GM兼監督

清水裕輔 (しみずゆうすけ/39)

選手

増田成幸 (ますだなりゆき/37)
阿部嵩之 (あべたかゆき/34)
小坂光 (こさかひかる/32)
堀孝明 (ほりたかあき/28)
西村大輝 (にしむらひろき/26)
小野寺玲 (おのでられい/25)
小嶋渓円 (こじまけいえん/23) ※新加入
中村魁斗 (なかむらかいと/23)
貝原涼太 (かいはらりょうた/23) ※新加入
及川一総 (おいかわかずさ/22) ※新加入
※年齢は2020年12月16日現在

宇都宮ブリッツェン公式サイト
https://www.blitzen.co.jp/