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サガンが今シーズン初勝利! コロナからの復帰|ボルタ・ア・カタルーニャ6st

100回目の大会となった今年のボルタ・ア・カタルーニャ、その第6ステージが3月27日現地、タラゴナをスタートしマタロをゴールとする193.8kmを舞台に第6ステージが開催され、ピーター・サガン(ボーラ・ハンスグロエ)がスプリントでステージ優勝した。この日のステージの様子をスペイン在住の對馬由佳理がお送りする。

カタルーニャサーキットも走った丘陵地帯を走る第6ステージ

PHOTO:VOLTA CICLISTA A CATALUNYA

開催前から「今年のコースはとにかくハード」という評判だった今年のボルタ・ア・カタルーニャ。この日のコースは海岸沿いのタラゴナからマタロまで走る丘のアップダウンを走るルートで、F1などでも知られるカタルーニャサーキットを走った。

第6ステージの朝には、多くの選手がレースを棄権していることが目を引きました。中にはチームDSMのようにレースを続けている選手が5人だけというチームもあります。

昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年の2月から3月に開催されるはずだったレースの多くが、4月以降に延期されています。そうしたレース機会の減少が、選手の体調に影響を与えている可能性を垣間見ることができる一件となりました。

 

5人の選手でレースを続けるチームDSM。 写真撮影: 對馬由佳理

40人が逃げに乗った第5ステージについてバルセロに聞いてみた

第6ステージのスタート前に、40人以上の選手による逃げ集団が形成された前日の第5ステージについて、この逃げ集団にいたフェルナンド・バルセロ(コフィディス、スペイン)にレースの様子をインタビューしました。

「昨日の大逃げの影響が、今日の僕の足に来てますね(笑)。昨日の逃げ集団は選手が40人以上もいて、それぞれが勝手に集団から飛び出そうとしていたので、集団のスピードがずっと速いままだったんです。かなりきつかったですね。僕なんかは逃げ集団からドロップしたら、一気にメイン集団に捕まって、最終的にグルペットでゴールしましたし。」と話します。

そして、「今日は風もあるし、結構きついコースなので、気は抜けませんね。」とこの日のステージを分析しました。

第5ステージ前半を逃げ集団で走っていたバルセロ。写真撮影: 對馬由佳理

レースは逃げ集団が序盤で決まるも、メイン集団がタイム差をコントロール

第6ステージをスタートする選手たち。写真撮影:對馬由佳理

この日もスタートしてからわずか25kmほどで、5人の選手による逃げ集団が形成されます。しかし、メイン集団がレースを完璧にコントロールし、タイム差を最大でも4分10秒までに抑えます。そして、ステージ優勝を狙うボーラ・ハンスグロエとバイクエクスチェンジが主にコントロールするメイン集団が、ゴール前27km地点で逃げ集団を吸収します。

カタルーニャサーキットを走る5人の逃げ :PHOTO:VOLTA CICLISTA A CATALUNYA

サガンが集団スプリントで勝利!

PHOTO:VOLTA CICLISTA A CATALUNYA

その後ゴールまで14km地点で集団からレミー・カバニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)がアタックしますが、メイン集団が吸収します。そして、ゴールまでラスト2kmから道が一気に狭くなりますが、集団のスピードは落ちることもなくそのまま最後のスプリントへむかいます。

そして道幅の狭い道路での最終スプリントを制したのは、今季初勝利となったピーター・サガン(ボーラハンスグロエ)でした。2月にはスペインのグランカナリアでトレーニング中に、新型コロナウイルスに感染したサガンでしたが、この時期に調子を上げている様子を見て取ることができました。

PHOTO:VOLTA CICLISTA A CATALUNYA

また、総合順位のトップに変動はなく、リーダージャージはアダム・イエーツ(イネオス)が維持したまま、最終第7ステージを迎えます。

ステージ勝者 ピーター・サガン コメント

写真撮影: 對馬由佳理

「今日のステージで、スタートからゴールまでずっと仕事をしてくれたチームメイトにまず感謝をしたい。アップダウンが多いコースだったけど、メイン集団をコントロールして先頭とのタイム差を広げずにレースができてよかったと思うよ。

グランカナリアで新型コロナウイルスに感染したときは、熱はなかっけど、匂いが何もわからなくなって、その上すごい疲労感に苦しんでいたんだ。隔離されている間は、ほとんどトレーニングできなくてね。回復後はトレッキングには行っていたけど、あまり自転車には乗っていなかったんだ。今になって体調が良くなってきたみたいで、すごく嬉しいよ」

総合成績1位 アダム・イエーツ コメント

「今日は僕のチームにとっては、何もない静かなステージとなってよかったよ。昨日までチーム全員が僕のためにすごく働いていたし、明日のバルセロナのステージもハードになるだろうから、できれば今日は何事もなくレースを終わりたかったんだ。明日のレースはなるべく集団の前方につけて、できればステージを勝って、このレースを終れたらいいな、と思っているよ」

ヴォルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ(193.8km)リザルト

1  ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ、スロバキア)  4:23′ 18”
2  ダリル・インピー(イスラエル・スタートアップネイション、南アフリカ) st
3  フアン・モラノ(UAEエミレーツ、コロンビア)  st

総合順位

1 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)23:08′ 45”
2 リッチー・ポート(イネオス・グレナディアーズ、ニュージーランド) +45”
3 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス) +49”

各賞ライダー

個人総合時間賞

アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)

ポイント賞

エスデバン・チャベス(チーム バイクエクスチェンジ、コロンビア)

山岳賞

エスデバン・チャベス(チーム バイクエクスチェンジ、コロンビア)

ヤング賞

ジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)

 

レースの公式サイト
https://www.voltacatalunya.cat/

 

著者紹介
對馬由佳理
スペイン在住。当地で10年以上ファンとして自転車レースを追いかけた後、ジャーナリストへ転向。スペインで開催される男子のレースはもちろん、女子のレースやパラサイクリングも取材経験あり。
Twitter: @TsushimaYukari
Instagram:yukaritsushima1

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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