WAKAYAMA800_JBR+周辺ルート|和歌山県・ジャパンバイシクルルート実走調査
Bicycle Club編集部
- 2021年06月12日
日本の道を知り尽くした「ジャパンバイシクルルート選考委員会」が選ぶ、日本が世界に誇れるベストサイクリングルート。自然が織りなす異次元の絶景を楽しめる和歌山周辺ルートを紹介していく!
INDEX
美しい海や川、豊かな緑、自然が造り出す異次元の絶景
世界遺産にも登録された熊野古道などの深い歴史と文化
見どころや魅力にあふれ、無限大の楽しみ方がある和歌山を
自転車で最大限に堪能できるベストルートを紹介しよう。
絶景と文化、歴史、グルメすべてがそろった絶好の地
和歌山、とくにこの地域を走ると、神の存在が頭に浮かぶ。神が鎮まる神聖な土地、熊野だけでなく、岩々が生み出すダイナミックな景観、美しすぎる青い海やクリスタルに輝く川など、人間の作り出すものなど及ばない想像を超えるスケールの絶景が、随所に広がっているからだ。自然が長い年月をかけ作ったものだが、やはりそこに神の力を思わずにいられない。
この見どころにあふれた地を旅するには、絶景スポットをまわるのではなく、連なる絶景の真ん中を走り、その行程を五感で堪能できる自転車が最高のツールだ。そう思うと、自転車と出合えた幸運に感謝の念が湧いてくる。
県はその自転車のポテンシャルに気づいたからこそ、800kmもの自転車への推奨ルートにブルーラインを引いた。県内でも自転車の認知度が上がり、自転車を取り巻く環境は向上してきている。
今回は、各エリアのハブになりうる白浜を起点に、海、山、川、食を楽しむルートをメインに4ルートを取り上げる。だが和歌山は多くの魅力を持ち、楽しみ方は無限大。手をつくしても、魅力を伝えきれないジレンマがある。
これほどの要素がそろう土地はほかに類を見ない。感動は実際に行ってこそ味わえる。サイクリストなら、最高の経験ができるはず。悩むのは「いつ行くか」だけだ。
ジャパンバイシクルルートの詳細はこちらから。
WAKAYAMA800_JBRのココがいい!
自転車を守り、ガイドする路面標示の充実
推奨ルートには県独自のブルーラインが引かれていたが、太平洋岸自転車道には、矢羽根や看板も設置され、ドライバーへの視認性が高まり、ルートガイド機能も向上し、さらに走りやすくなっている
サイクルステーションが県内約290カ所!
サイクリストに休憩場やトイレの提供、空気入れの貸し出しなどを行うサイクルステーション登録施設が増えており、その数は約290カ所! 県内全域にわたり、サポート体制が整いつつある
南紀白浜空港はサイクリストに優しい空港
今回のゲートウェイ、南紀白浜空港には、熊野本宮大社寄贈のバイクラックが設置され、空気入れや工具の貸し出しも可能。着替えスペースもあり、ここからライドに出発できる環境が整っている
サイクリストに優しい宿も急増中
サイクリストを歓迎し、自転車を客室内か安全な場所に保管し、空気入れや工具の貸し出し、荷物預かりや宅配便の発送受取などのサービスを提供する宿が増え、現在約65の施設が登録されている
和歌山県の海岸線沿いを走りつくす!
ゲートウェイが白浜なら、どこにでも行ける! ビーチも雰囲気もサイコーな日本屈指のリゾート地白浜を中心に、白浜からWAKAYAMA800_JBRを満喫する旅に出よう!
白浜をハブにサイクリング王国をほぼ網羅すべし
ゲートウェイが白浜なら、どこにでも行ける!
ビーチも雰囲気もサイコーな日本屈指のリゾート地白浜を中心に
白浜からWAKAYAMA800_JBRを満喫する旅に出よう!
白浜はエリア自体の魅力度も高く、宿泊施設も豊富。ここを起点にすれば、東や南にはすさみや那智勝浦の海、古座川や小川、熊野三山方面へ、北上すると白崎海岸、和歌浦へアクセスでき、紀の川や高野山へも主要エリアをほぼ網羅するルートが想定可能。
紀伊半島の東側は冬季も温暖で強い風が吹きにくいなど年間を通じ走れる場所があるのも魅力。鉄道利用や道中の宿泊、宅配利用(荷物の宿への送り込みや自宅発送)などの工夫で、脚力に自信がなくても難所や距離の長さはカバーできる。白浜から、壮大なスケールで和歌山を走ろう!
ルート1
「WAKAYAMA800_JBR」
白浜から、海、山、川、グルメを楽しむ100マイル。絶景づくしのフルコースルートで少々タフだが、満足度は極めて高い
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ルート2
「白浜〜上富田〜日置川」
白浜を発ち、清らかな富田川、日置川と走り、海へ。終盤は美しい海やリゾート白浜を巡る。パワーチャージのコース
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ルート3
「白浜〜和歌浦」
白浜から和歌浦に向け、美しい海を堪能しながら紀伊半島の西岸を走破! 太平洋岸自転車道を走る今後注目のコース
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ルート4
「那智クライム」
天然記念物の虫喰岩から、色川、妙法山、那智の滝に向けてヒルクライム。那智勝浦や太地を経て海も堪能するコース
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魅力的なキャンペーンも実施。和歌山の自転車サポート体制を活用すべし
「サイクリング王国わかやま」を標榜する和歌山県らしく、ライドを盛り上げる仕掛けや、よりラクに走れる環境づくりにも余念がない。ルートの紹介や地域のキャンペーン、イベントなど情報が詰まった公式サイトを必ずチェックしてから出かけよう。世界遺産など深い文化的背景がある地は、少しでも知識があれば何倍も楽しみが深まることが多い。
モバイルスタンプラリーで豪華商品を狙え!
ユーザー登録をし、県内50カ所+山岳5カ所のチェックポイントでQRコードを読み込み、スタンプをゲット。スタンプの獲得数や種類に応じ、該当するカテゴリーの抽選に応募できる。ライドも楽しめ、賞品も狙えて、まさに一石二鳥!
さまざまな選択肢を組み込みもっと濃厚な旅にしよう
県のブルーラインは800km! 県や地域が公表する推奨ルートも多い。熊野古道の散策や清流古座川のカヌーなどを加える選択肢もあり、時間や体力の許す限り自由にルートや楽しみ方をアレンジ、この魅力あふれる土地をディープに楽しみたい
サイクルライフナビゲーター
絹代さん
イベントやレースのMCや執筆、健康/観光/町づくりなど自転車に関わる全般でマルチに活動中。茨城県内の自転車活用推進計画などの検討委員も務め、自転車環境の向上や魅力発掘・発信等の活動にも携わる。
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PROFILE
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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