激安千一夜物語【西山自転車商会】
ニシヤマ
- 2021年03月31日
「自転車はスポーツではなくホビーと言い張る」いじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回は、なかなか手に入らないビンテージ用のパーツや自転車に使える用品を、街中のショップやネット通販で漁るニシヤマならではの方法を紹介。
成功と失敗は紙一重!?
激安が好きだ。買い物好きなのに倹約家(ケチ)という性分なので、必然的に安いものにベクトルが向いてしまう。
つい足が向くのが業務スーパー、ニトリ、ダイソー、ワークマン。令和のビッグ4といえばコレだろう、GAFAならぬGNDW(グンドゥーとでも呼ぶか)。
安物買いの性質のひとつに、安く買ったことを自慢したいというのがある。もはや全国区に蔓延した関西人気質というか、ややウザイながら、高かった自慢よりも賛同を得やすい。
激安自慢情報が拡散して、倹約家が殺到するというのがGNDWに共通した特徴だろう。「お値段以上」とは、まさに的を得たキャッチコピーといえる。
ネット通販でよく使うのはアマゾン、モノタロウ、ヨドバシドットコム。でも激安最強といえば、「アリエクスプレス」だろう。
アリエクと略されるが、中国最大EC「アリババ」の海外通販用サイトだ。アリババの破壊的安さが、本国外で楽しめるのが魅力だ。激安自慢にはもってこい。
趣味のヴィンテージ自転車の補修に使えそうなローテクパーツを、アリエクで買うのがマイブームだ。5段ボスフリーやギドネットレバー、古いカンパに使える10Tプーリーなど。笑える価格で買えるし、希少性もないので気軽に使える。
アリエクは激安だが、安かろう悪かろうは少なくない。悪質なのもあって、昨年の緊急事態宣言のときに2ドルでマスクを買ったら、50枚入りの箱だけ届いた。これは行く先々でネタにしまくったので、モトは取った気分だ。
失敗自慢もアリエクのおまけだ。色違いは想定内くらいに考えておいたほうがいい。コツとしては、チェックボックスでカラーやサイズを選ぶような販売物は、どうせむこうが間違えるので避ける。
お値段以下をつかまされ、怒りでクレームを付けたくなるような高額なものは買わないことだ。また購入価格が1万6666円を超えると消費税や関税がかかる。
ポチって半月ほど過ぎ、忘れたころに届く。なんだっけ?
おお!という邂逅が自分へのプレゼントとなる。
というわけで気が付くと、使いもしないものが部屋にあふれかえっている。安物買いの銭失いとは、よくいったものだ。という定番のオチが、この物語の結末だ。
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