コロナ禍初の国内UCIレース「2021 ツアー・オブ・ジャパン」3ステージで縮小し開催へ
Bicycle Club編集部
- 2021年04月03日
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ツアー・オブ・ジャパン組織委員会(事務局:一般財団法人日本自転車普及協会)は、日本最大規模の国際自転車競技連合(UCI)公認国際自転車ステージロードレース「2021 ツアー・オブ・ジャパン」を 2021 年5月28日(金)から 5月30日(日)までの 3日間、全3ステージで開催する。さらに参加チームはコロナ禍で海外8チームの招待が難しいことから、国内チームのみとし、従来のUCIカテゴリー1クラスから2クラスへ縮小しての開催となることが4月3日(土)1のオンライン公式記者発表で発表された。
大会の規模を縮小、内容を変更しての開催を予定
ツアー・オブ・ジャパン組織委員会は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が収まらない状況を踏まえ、当初予定していた「8ステージ」から「3ステージ」、「海外8チーム参加」から「国内チーム」での大会開催を発表した。本来ならばUCIカテゴリーの場合、海外チームの招待が必須となるが、特例により新型コロナウイスルまん延後としては日本国内で開催される初のUCI公認大会ということになる。
「2021 ツアー・オブ・ジャパン」 コース
コースは富士山、相模原、東京の3ステージとなる。富士山ステージでは東京2020大会のタイムトライアルコースを使用し、従来の富士あざみラインのみだったコースから変更される。また、初開催となる相模原ステージでは東京2020のコースを一部使い、橋本駅前スタートとなるほか、宮ケ瀬湖の周りを走るコースとなる。また、最終日の東京ステージは、日比谷公園スタートではなく、大井埠頭の周回コースのみとなる。
5/28(金)富士山ステージ
第1ステージ/79.0km
2021年に開催される東京五輪自転車ロードレースのフィニッシュ会場に決まった「富士スピードウェイ」の西ゲートをリアルスタートし、東京五輪タイムトライアルの周回コースを4周半してから過酷極まりない「ふじあざみライン」の山頂フィニッシュへと向かう。「ふじあざみライン」の上りセクションは全長11.4km、標高差1,160m、、平均勾配10%、最大勾配22%と、世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」に登場する「ラルプデュエス」を上回るプロフィールを持つ名物コース。スタートから3km地点まではストレートの上り坂。その後は、山岳道路特有のヘアピンをひたすら上る。
5/29(土) 相模原ステージ
第2ステージ/108.5km
スタート地点となる橋本公園は、JR橋本駅から徒歩10分ほどの立地にある大きな公園で、中央にある大きな木がシンボル。東京五輪自転車ロードレースのコースとも重複している市街地を抜け、4.6km先のリアルスタート地点(旧小倉橋)に向けて選手団は隊列を整えていく。
その後、串川橋付近から徐々に上りはじめ、サイクリストにもお馴染みのオギノパン本社工場前に設置されたスプリントポイントを抜けると、このコース最大の上り区間に突入する。
宮ヶ瀬湖を左手に見ながら細かいアップダウンが続くワインディング区間を縫う様に駆け抜け、フィニッシュ会場となる「鳥居原ふれあいの館」前に設置された山岳ポイントで激しいスプリントが展開される。
5/30(日)東京ステージ
第3ステージ/112.0km
大井埠頭メイン会場は天候によって海からの強い風に影響されるが、ド平坦の周回コースであり、レースの平均速度は時に50km/hに近くに達することもある。メイン会場前がスタート・フィニッシュ地点となり、総合表彰式は、メイン会場内特設ステージで行われる。
参加予定チーム(4月3日発表時点)
今回、海外チームの招待が難しいことから国内UCIコンチネンタルチームのほか、日本ナショナルチーム、国内クラブチーム3チームと学連2チーム、合計15チームの参加が発表された。さらに追加で1チームの参加が予定されていおり、合計16チームとなる。
UCIコンチネンタル
宇都宮ブリッツェン
愛三工業レーシングチーム
キナンサイクリングチーム
那須ブラ―ゼン
チーム右京相模原
マトリックスパワータグ
シマノレーシング
チームブリヂストンサイクリング
ナショナルチーム
日本ナショナルチーム
クラブチーム
弱虫ペダルサイクリングチーム
リオモ ベルマーレ サイクリングチーム
スパークルおおいた
学連チーム
日本大学 自転車部
京都産業大学 体育会自転車部
ほか1チームが調整中
無観客ではなく、ルールを守って観戦可能なレースを予定
もちろん、今後の感染状況によるが、大会としては無観客試合ではなく、以下のような感染対策をしたうえで観戦可能にすることを予定している。
公式サイト:www.toj.co.jp
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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