ドライブトレインを長持ちさせるコツ!こまめな手入れで長く使おう|自転車節約術
Bicycle Club編集部
- 2021年05月02日
新型ウイルスの影響による、世界的な需要増で、チェーンほかドライブトレインの消耗品供給が手に入りにくくなるかもしれない。消耗しやすいパーツは、なるべく長く使い続ける運用を心がけたほうが、ここしばらくはいいだろう。
そこで今回はドライブトレインの節約術を紹介。カギを握るのはチェーン。チェーンが悪くなるとすべてがダメになる。まずはクリーニングそして注油。そしてサビさせないこと。劣化したり伸びたらさっさと交換するのがおすすめだ。こまめな手メンテナンスを心がけて、長く使おう。
INDEX
チェーンをクリーニングする
ドライブトレインを長持ちさせるには、チェーンのクリーニングがもっとも効く。ロードバイクのチェーンは数千㎞は持つが、汚れが付着していると寿命は大きく落ちる。またチェーンの汚れはチェーンのみならずスプロケットやチェーンリングの摩耗も進めてしまう。また全体的に黒ずんでみえるフレーム汚れの大元はチェーンであることが多い。チェーンをキレイにしておけば、バイク全体のキレイさも保てる。ちなみに、チェーンクリーニングに使える節約アイテムは、ビジネスホテルなどでもらえる歯ブラシ。毛の柔らかさがちょうどいいという。
チェーンはこまめに交換
チェーンの伸びはチェックして交換。伸びたチェーンは、変速性能が悪くなるだけでなく、スプロケットやチェーンリングの摩耗を加速させる。まだ走れるからと交換をケチって放っておくと、思わぬメカトラブルでチェーンよりもさらに高額なパーツの寿命を縮めることにもつながる。チェーンの伸びはチェーンチェッカーで計測できるが、ない場合チェーンのピッチ10コマ分を物差しで測ることでも計測できる、11速の場合は0.5%以上の長さになっていたら交換だ。
ピッチ×図るコマ数を計算して、定規に印をつける。印を越えていたらチェーンは伸びているので交換。
チェーンオイルは、スプレーよりもリキッドのほうがムダが少ない
チェーンオイルは、スプレー式が手軽で便利に感じる。しかし、多くはウエスに吸収されることになりオイルの浪費になりがち。スプレー式の場合、フレームやリム側面など油が飛び散って拭き直すこともある。リキッドタイプのほうが、じっくりとひとコマずつ垂らしていくのでムダが少ない。高級なリキッドタイプのチェーンオイルをしっかりクリーニングしたチェーンにじっくり垂らすのがいちばん効率的。
すべてのバイクのペダルシステムを統一
ペダルシステムがいくつもあると、シューズもそのぶん必要。ビンディングシューズが1足ですむとけっこう節約に。シマノだとSPDとSPD-SLを迷うところだ。ロードバイクの場合、レースメインならPD-SLで、ツーリングやラフなサイクリング時には、ペダルカバーでフラットペダル化というのもアリ。SPDの場合は踏み面の面積が広くとれるPD-ES600などやや高速走行にも向くロードサイクリング用ペダルを選ぶという手もある。両面SPDの片側にアダプターをかませてフラぺ化するのも利便性高くオススメ。
シマノ・SM-PD22リフレクターユニット。両面SPDペダルが片面フラットのリフレクター付きペダルに。日常はコレで本格ライドでは外すという運用も。
スプロケやチェーンリングが消耗したら下位グレードを検討してみる
メーカーの推奨範囲で、消耗品パーツをグレードダウンするとプライスダウンできる、重くなったり、多少性能が下がるのはガマン。そのなかでもグレード間で価格差が大きいのがチェーンリングだ。グレードが違うとクランクとデザインが合わず、ややカッコ悪いがそこガマンできる程度の違い。それ以上に摩耗したままのチェーンリングは変速性能が落ちるだけでなく、チェーンにも負荷をかけてしうので交換しよう。このほかリアのスプロケットの場合、1枚ごとでも買える。よく使うので摩耗しがちな18Tのみを交換すると数百円の出費で復活できる。
チェーンに気を付けていても、チェーンリングやスプロケットは、やがて消耗するときがくる。変速不良や歯飛びを起こすようなら交換だ。必要な消耗品をピンポイントで交換すればリニューアル。
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- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:西山貴之(編集部)
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