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ファンデルブレッヘンが7連覇。與那嶺恵理は56位|ラ・フレーシュ・ワロンヌ女子

4月21日、アルデンヌクラシック3連戦の2戦目となるUCIワールドツアー「ラ・フレーシュ・ワロンヌ」がベルギーで開催された。女子のレースには日本チャンピオンの與那嶺恵理(よなみねえり、チーム ティブコ・シリコンバレーバンク)が出場し、56位で完走した。

ゴール前にそびえる急坂「ユイ(Huy)の壁」が名物。女子のレースはこれを2回登る。レースは今年も激しい攻防から最後はユイの壁での各チームエースによる力勝負へ。これを昨年まで6連覇中の現世界チャンピオン、アンナ・ファンデルブレッヘン(SDワークス、オランダ)が制して、フレーシュ・ワロンヌ7連覇を達成した。今季限りでの現役引退を表明しているファンデルブレッヘンは、大会の史上最多勝利を更新して有終の美を飾った。

與那嶺は3日前のアムステル・ゴールド・レースで不調からリタイアとなったショックをを引きずりつつも、気持ちを切り替えて積極的なレースを展開。1回目の「ユイの壁」を前に、エースのために先頭で位置取り争いをしてチームに貢献した。

以下では與那嶺自身のレポートをお伝えする。

不調を乗り越えて

まぁまぁ、楽しくレースができました。

アルデンヌクラシック二戦目。アムステルゴールドでのDNFを忘れようとしても忘れられない。けどレースは水曜日にはやってくる。

武井コーチからは、「目標を少し変更しよう、最後までを考えたマネージメントから、最初のHuyで一度出し切って、そこまでメイン集団で仕事が出来れば良い。そう考えて組み立てをしましょう。なぜなら、メイン集団でのレース負荷が今は不足しているので、そこの刺激を入れ直せば、またコンディションは戻せるから」とのこと。

ふむふむ。ということで、目標を少し修正してレースに臨みました。

積極的に良い位置を

チームの作戦は、(結果を狙う)クリスティンとサラはEriの近くにいること。Eriが前に連れってくれるから、ということで。本当はもっと走れる状態にしたいのですが、今できる最高の仕事でチームに貢献すること。

フレッシュワロンヌのコースも昨年とは大きく変わり難しくなりました。とにかく難しい。ので位置取りは超重要。Huyまでいかに力を使わずに行くか。

正直に言って、走り出すスタートまでは怖かったです。間違ったことをしていなくて、コツコツと積み重ねをしていても、ホームレースでDNF。不安はレースの結果で消すしかない。

スタートしてから無駄なく積極的に。1回目のHuyまでをレースのゴール設定にして進みました。

身体は正直まだ重いです。普段のキレは戻っていない。けど、レースを楽しめる感触は戻ってきました。

クリスティンを連れて、前に後ろにとにかく良い位置を。(サラはクラッシュで鎖骨を骨折)

厳しい登りごとに脚は削られていくけど、周りのメンバー、メイン集団、しっかり残れて仕事ができています。

昨年までのチームメイトで仲良しのMaviともレース中におしゃべりして。いろいろ、いろいろだよねーと。元気を交換しあって。

車がギリギリ一台通れる、20%を超える壁。ここもメイン集団で越えて、30〜40人ほどの先頭集団。とにかく後手に回ると死んじゃうから、先手で前で前で前でレースを続けました。

ユイの壁手前で先頭争い

Huyに入る直前のコース映像、残り30km。武井コーチのカメラからどうぞ。

Mavi、アヌースカ、私、そしてマリアンヌ。と、鼻息荒く戦っています。

Huy手前の熾烈な位置どり。エースのローレンと協力してクリスティンを前で突っ込ませて。一度お仕事おしまい。

Huyを登りきるときはもうオールアウト。ローレンも一緒に蛇行しちゃいました。

あとはテンポで走って、色々考えました。

昨年と比べてとにかくプロトンが速い。けどちゃんとコンディションを整えられれば十分に戦える。位置取りは自信を持って良い。

もう一度Huyをよじ登って、ゴール。

順位は多分過去のフレッシュからすると一番悪いけど、去年、先週のアムステルゴールドより、スッキリしたので良い。

あとは日曜日のリエージュ。明日コースをしっかり試走します。

止まってられないのです。

全てを力に変えて
よなみね えり

ラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニン(1.WWT)

1 アンナ・ファンデルブレッヘン(SDワークス、オランダ)3:28’27”
2 カタジナ・ニエウィアドマ(キャニオン・スラム レーシング、ポーランド)+0’02”
3 エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレード ウィメン、イタリア)+0’06”
4 アネミエク・ファンフルーテン(モビスター チーム、オランダ)ST
5 マビ・ガルシア(アレ・BTCリュブリャナ、スペイン)+0’22”
6 ジュリエット・ラボー(チームDSM、フランス)+0’28”
56 與那嶺恵理(チーム ティブコ・シリコンバレーバンク、日本)+6’15”

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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