群馬CSCロードレースはブリヂストン山本がマンセボを下し勝利、女子は植竹|JBCF
Bicycle Club編集部
- 2021年05月16日
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5月15日に行われたJプロツアー第5戦「群馬CSCロードレース 5月大会」。群馬サイクルスポーツセンターの1周6kmのコースを22周、132km走る。JプロツアーとエリートカテゴリーのE1選手が混相するレースとして行われ、山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)を抑えて勝利した。
Jプロツアーとエリートツアー、さらにナショナルチームが混在するレース
群馬CSCロードレース5月大会は、小雨の降るくもり空の下で開催され、Jプロツアー、そしてJエリートツアーE1カテゴリーの選手、さらにJCF強化指定選抜チームがオープン参加し、プロとアマチュアが混走、121人が出走した。なお各チームの出走上限は6人とされた。
主力の半分が香港へ行くなか、5人で連携をみせたブリヂストンサイクリング
レースは序盤に 留目夕陽(JCF強化指定選抜チーム)が数名で抜け出し、ここに追走してきたメンバーが加わった。最終的に沢田時(ブリヂストンサイクリング)、フランシスコ・マンセボ、川野 碧己(弱虫ペダル サイクリングチーム)、大町健斗(エンシェアレーシングチーム)、白川幸希(シエルブルー鹿屋)、小林広幸(リオモベルマーレレーシングチーム)の7人が抜けだし、メイン集団に対して1分ほどの差をつけることになる。
さらに16周回でマンセボが大町がここから抜け出し、マンセボはさらに単独で動いた。いっぽう逃げ集団は崩壊しメイン集団に吸収される。メイン集団は愛三工業レーシング、シマノレーシングの2チームによる「ブルートレイン」が積極的にマンセボを追う展開となり、マンセボの逃げは2周回でキャッチされ、レースは振り出しに戻った。
マンセボが終始積極的に動くなか、最後はブリヂストン山本が仕留める
その後も積極的にマンセボが目立つ動きをするなか、ブリヂストンサイクリングは山本哲央、徳田優、河野翔輝、そしてシクロクロス日本チャンピオンの沢田時の4人というコンパクトなメンバーで効率よく走っていた。現在、香港でのネイションズカップが開始されており、前回この群馬で優勝している窪木一茂、そしてJプロツアー開幕戦の勝者橋本英也、そして日本のアワレコードホルダー今村駿介が不在となっていたが、その不足を感じさせないレース運びをすることになる。
レースは決定打が決まらないまま残り1周に差し掛かかり、ここで小林マリノ(マトリックスパワータグ)などが抜け出し、さらにメイン集団からブリッジをしかけたメンバーが加わり7人がコントロールラインを駆け抜けた。
そして心臓破りで先頭に残ったのは、ブリヂストンサイクル(山本、徳田)、マトリックスパワータグ(マンセボ、小林)、(木村、中井)、愛三工業レーシング(伊藤)、リオモベルマーレレーシング(門田)、JCF強化指定選抜チーム(西本)といったメンバーだった。
最後はマンセボが仕掛け、山本が最後差し込んで勝利
ラスト500mで仕掛けたマンセボが先行した。そのままフィニッシュするのか? と思われたところで、チームブリヂストンサイクリングの山本が見事に差し込みを見せ、逆転勝利を収めた。
レース後の選手のコメントでは、前半は沢田時が逃げに乗ったことで残り3人のメンバーは脚を休めることができ、さらに中盤では河野が積極的に動き、そして最後に残った2人、徳田と山本が先頭に残った。4人という不利な条件の中、最後は山本自身の脚で勝負したが、そこまでのプロセスはまさにチームワークが生んだ勝利といえるだろう。
山本哲央コメント
「最後はスピードのある展開になりましたが、自分はトラック競技をやらせてもらっているのでいい流れになりました。最後はマンセボが500mくらいから先行していたんですが、ネイションカップに先輩がいっているので頑張らないと思っていきました。あと、群馬ははじめてという沢田さんが逃げに乗っていたのはすごかったです。最後にこの状況のなか、まん延対策をしながらレースを開催していただいたことに感謝します。レースがあったからこそ勝てたので、ありがとうございます」
結果 JPT 132km
1 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) 3時間15分6秒
2 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) ST
3 木村圭佑(シマノレーシング) +1秒
4 中井唯晶(シマノレーシング) +1秒
5 門田祐輔(リオモベルマーレ) +2秒
6 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム)+3秒
敢闘賞
大町健斗(エンシェアレーシングチーム)
ルビーレッドジャージ
ホセ・ビセンテトリビオ(マトリックスパワータグ)
ピュアホワイトジャージ
山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
Jフェミニンツアーは植竹が勝利
女子カテゴリーは6㎞コースを14周、84㎞で争われ、植竹海貴(Y’s Road)が圧倒的な強さで今シーズン5勝目を挙げた。レース中盤までは植竹、唐見実世子(弱虫ペダル サイクリングチーム)、大堀博美(MOPS)の3人で走っていたが大堀が脱落。さらに最終回で植竹が唐見を突き放し優勝した。
また、東京2020、MTBクロスカントリー代表候補選手で、地元群馬の今井美穂(JCF強化指定選抜チーム)も出場し、5位でフィニッシュしている。
結果 Jフェミニンツアー 84km
1 植竹海貴(Y’s Road) 2時間27分50秒
2 唐見実世子(マトリックスパワータグ)+22秒
3 大堀博美(MOPS) +1分08秒
Jフェミニンツアーリーダー:植竹海貴(Y’s Road)
JBCF
https://jbcfroad.jp
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