BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ファンデルプールが終盤のスピード勝負制して第2ステージ勝利|ツール・ド・スイス

UCIワールドツアー、ツール・ド・スイスは第2ステージを現地67日に実施。3つの丘を越えるルートで、レースは終盤に活性化。その中から抜け出したマチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)がスピードの違いを見せてステージ優勝を果たした。個人総合首位は、前日の勝者であるシュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)で変わっていない。

クラシックさながらの攻防をファンデルプールがモノに

ノイウハウゼン・アム・ラインファルからラーヘンまでの178kmで争われた第2ステージ。3つの2級山岳が控えるが、なかでもフィニッシュ前7.5kmで頂上に達する最後の上りは終盤の争いに大きく影響するものと予想された。その見立て通り、この丘でレースは動いた。

4選手が先行する形で進み、一時5分以上あった集団とのタイム差は、フィニッシュまで50kmを切ると一気に縮小傾向へ。残り40kmを切って、山岳ポイントを狙った動きからトム・ボーリ(コフィディス、スイス)がアタックすると、少し置いてクラウディオ・イムホフ(スイスナショナルチーム)が追いつき、2人逃げに。しばしこの形で推移したが、残り16kmでイムホフがボーリを引き離して独走を試みる。

©︎ TdS

しかし、距離を追うごとに統率が図られたメイン集団は、逃げていた選手たちを次々と吸収。粘ったイムホフも、最後の上りに入って集団に飲み込まれた。

迎えたこの日最重要区間。真っ先に動いたのはジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)だった。これにリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)、マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)、マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)、イヴァン・ガルシア(モビスター チーム、スイス)が反応。

さらには、ファンデルプール、ヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、デンマーク)、ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス、オランダ)マルク・ヒルシ(UAEチームエミレーツ、スイス)も追って合流。カウンターアタックの応酬となるが、その中から8人が生き残った。

実力者ぞろいのパックは後続の合流を許すことなく突き進んでいく。そして残り3.5km、ファンデルプールがアタック。これを追ったシャフマンが残り1.7kmで何とか合流を果たした一方で、アラフィリップら数人は牽制状態に。ステージ優勝を賭けた争いは、ファンデルプールとシャフマン、さらには残り1kmを切って先頭に猛然と迫ったプールスに絞られた。

勝負が決したのは残り200m。シャフマンの番手につけたファンデルプールが、マークをかいくぐって一気に加速。最後はシャフマンらに秒差をつけて第2ステージの勝利を決めた。

©︎ TdS

最終盤はメイン集団がいくつにも割れたが、キュングを含むリーダージャージグループはファンデルプールから22秒差にとどめてフィニッシュ。このステージを終えた時点では辛くも個人総合首位をキープ。上位でレースを終えたアラフィリップが総合タイム差1秒、シャフマンが同2秒で続いている。ジャージを守ったキュングは、リーダーの座を失ったと思っていったんはチームバスへ引き上げていたが、首位キープの連絡を受けて笑顔でポディウムへと上がっている。

8日に行われる第3ステージは、ラーヘンからプフナウまでの182.1km。スタート直後に無印の上りをこなし、後半に入って2つの3級山岳を登坂。最後の上りからフィニッシュまで距離が残されていることもあり、レースの流れを大きく変えるものとはならないか。ステージ優勝争いは逃げ切りまたはスプリントになるものとみられる。

ステージ優勝 マチュー・ファンデルプール コメント

©︎ TdS

「終盤にかけて雨が強くなって、自分にとっては望み通りのステージになった。クラシックレースに似たような展開で、私向きだったことも幸いした。チームメートがレースを組み立ててくれたおかげで、難しい展開を作り出せたと思う。まずは無事に走り切れて満足だ」

個人総合首位 シュテファン・キュング コメント

©︎ TdS

「レースの前半部分は普段のトレーニングコースだったので、たびたび沿道に知り合いを見つけられた。誰が見に来てくれているかチェックする余裕があったけど、レース後半はそうもいかなかった」

ツール・ド・スイス2021 第2ステージ結果

ステージ結果

1 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)4:12’30”
2 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’01”
3 ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス、オランダ)+0’04”
4 イヴァン・ガルシア(モビスター チーム、スペイン)ST
5 マルク・ヒルシ(UAEチームエミレーツ、スイス)ST
6 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)ST
7 マイケル・ウッズ(イスラエル・スタートアップネイション、カナダ)ST
8 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)ST
9 ヤコブ・フルサン(アスタナ・プレミアテック、デンマーク)ST
10 アンドレアス・クロン(ロット・スーダル、デンマーク)+0’09”

個人総合成績

1 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)4:24’52”
2 ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)+0’01”
3 マキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+0’02”
4 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)+0’06”
5 イヴァン・ガルシア(モビスター チーム、スペイン)+0’12”
6 マッティア・カッタネオ(ドゥクーニンク・クイックステップ、イタリア)ST
7 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)+0’13”
8 ニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・NIPPO、アメリカ)+0’25”
9 ジーノ・マーダー(バーレーン・ヴィクトリアス、スイス)+0’30”
10 アンドレアス・クロン(ロット・スーダル、デンマーク)+0’33”

ポイント賞

シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)

山岳賞

トム・ボーリ(コフィディス、スイス)

ヤングライダー賞

ニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・NIPPO、アメリカ)

チーム総合成績

ドゥクーニンク・クイックステップ

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load