CERVELO(サーヴェロ)・アスペロ5|ニューモデルインプレッション
Bicycle Club編集部
- 2021年06月21日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はグラベルレースはもちろんのこと、シクロクロスレースなどで頂点を目指すために生まれたバイク、「CERVELO・ASPERO-5(サーヴェロ・アスペロ5)」を鈴木祐一がテスト!
グラベルをより速く走るために生まれた最上位モデル
グラベルを高速で駆け抜けるため、サーヴェロが2019年に誕生させたアスペロ。そこから2年の時を経てさらにスペックを高めた最上位モデルとなるアスペロ5がリリースされた。
ロードバイク以上に楽しみ方が多様化しているグラベルロードにおいて、アスペロシリーズが目指すのはレーシング、つまり未舗装路でのトップスピードを追求したバイクだ。
さらなる性能追求を目指してアスペロ5に施されたのが、ケーブルの完全内装化およびフレーム形状の一新によるエアロダイナミクス性能の向上。高速巡航時におけるライダーの負担を軽減し、より高速での走行を可能にした。
標準のアスペロでも採用されたトレイル量を変化させることのできるトレイルミキサーも継続して採用。これはフロントフォークエンド部分のインサートの前後を入れ替えることで、オフセットを5mm変化させられる機構だ。
タイヤサイズの変更による外径の変化や、求めるライディングスタイルによって、ハンドリングを最適化させることが狙いだ。
さらに重量面でも、フレームセットでアスペロよりも約10%の軽量化を実現した。アスペロ5は、グラベルレースはもちろんのこと、シクロクロスレースなどでも頂点を目指すために生まれたバイクといえる。
サーヴェロ
アスペロ5
55万円(フレームセット)
SPEC
■フレーム:カーボン ■フォーク:オールカーボン ■コンポーネント:シマノ・GRX DI2 ■ハンドル:サーヴェロ・AB09カーボン ■ステム:サーヴェロ・ST32アルミ ■シートポスト:サーヴェロ・SP19カーボン ■ホイール:リザーブ・32mm(リム)、DT・350(ハブ) ■タイヤ:パナレーサー・グラベルキングSK38C ■カラー:ライムシャイマー、パープルサンセット、ファイブブラック ■サイズ:48、51、54、56 ■試乗車重量実測値:8.3kg(51 /ペダルレス)
グラベルでの速さを追求した安定性とトラクション性能をもつ
鈴木祐一がインプレッション
まず乗り出して感じたのはグラベルのなかでもレースなどをターゲットに、速く走ることを目的に作られているバイクであるということ。グラベルの高速域である時速25〜40kmでの直進安定性がよく、同時に振動吸収性も高く、路面の凹凸があっても加速していってくれる。ハンドリングにも直進安定性の強さが生かされており、ロードでは少しもっさりとした味付けのレベルだが、オフロードでは全体の安定感につながり、コーナリングもストレスなくこなせるなどポジティブに働いている。
またリアセンターの長さがそれほど長くなく、サドルの真下にタイヤが位置しているので、荷重がかけやすくしっかりとトラクションをかけてペダリングしていける。すべてがグラベルでの速さを追求したバイクといえる。
インプレッションライダー
鈴木祐一
MTBクロスカントリーとシクロクロスのトップレーサーとして活躍したバックボーンを生かし、グラベルロードをインプレッションする。神奈川県相模原市でバイクショップ「ライズライド」を営む。身長180cm。
問:東商会
www.eastwood.co.jp
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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