幻の「三連勝」をその手に!復刻オーダーフレームを限定販売|今野製作所
Bicycle Club編集部
- 2021年06月21日
今野製作所により三連勝が復活。バイシクルクラブのECサイトでの10本限定生産の三連勝オーダーフレームが実現した。工房に残っていた当時のラグセットを使った貴重な限定モデルかつて三連勝のカタログにあったフラッグシップモデル 「カタナ(KATANA)」の仕様をベースに、復刻。今野義のポリシーも受け継いだ今野真一が作るサイズフルオーダーの三連勝はまさに一生物だ!
フラッグシップロードフレーム 三連勝
幻となっていた三連勝のスポーツ車フレーム。三連勝の商標が期限切れとなってしまうことを親族から知らされ、今野製作所が受け継ぐことになった。血のつながりのある三連勝とケルビム。かつて今野家兄弟のコラボレーションだった「ケルビム・シクロウネ」の復活といえる。そして再び三連勝が生産されることになった。製作は、今野製作所の2代目マスタービルダー、今野真一。近年競輪フレーム製作でも目覚ましい活躍をしており、数々の名レーサーを生んだ義のスピリットを継ぐにふさわしい。今回、バイシクルクラブのECサイトでの10本限定生産の三連勝オーダーフレームが実現。工房最後の10セットとなる三連勝オリジナルのラグを使った貴重な10本だ。
三連勝は、フレーム材のプロデュースも数多く手掛けていた。ラグなどオリジナルが多かったのも三連勝フレームの特徴だ。これらを使って、80年代中頃にあった三連勝のフラッグシップロードフレーム「カタナ」を復活させるプロジェクトとなる。
当時使われていたラグは、今野製作所の独自ルートで入手したもの。全盛期を彷彿とさせる3ポイントラグと、三連勝らしい、エアロな集合ステー部材を使う。また、エンドも当時のもの。三連勝ロゴ入りオリジナルのロストワックス製エンドとなる。
これまで三連勝フレームは、中古でしか手に入らなかった。しかし今回は乗り手のサイズで作れるフルサイズオーダーとなる。身長、体重、足の長さ、手の長さ、乗り方に応じて、個別に最適なジオメトリーで1本1本製作される。
また体重や乗り方に応じたパイプミックスがなされ、この考え方は、三連勝フレームのパイプ理論「スーパーストロングミックス」に基づいている。かつては三連勝と深いつながりのあった石渡製作所のパイプで実現されていた。現在、石渡製作所を引き継いだカイセイのパイプによってこのミックスを再現できる。
また付属品として、ライダーのポジションに合わせた突き出し長のステムとシートポスト付き(日東製)。それぞれに3 RENSHOの刻印が施される。
エンド幅は130mm(126mm)に変更可。タイヤも現在主流の25Cに対応するなど、三連勝は飾るより走って楽しんでほしいというビルダーの思いが込められている。
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- CREDIT :
- TEXT:今野真一/西山貴之(編集部) PHOTO:増川浩一/山田芳朗
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