【不動峠】茨城県｜日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-

モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが、全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「茨城県・不動峠（ふどうとうげ）」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。

茨城県・不動峠（ふどうとうげ）

不動峠を知らなくても筑波山をご存じの方は多いでしょう。その筑波山でヒルクライムを楽しもうという人たちがもっとも集まるのが、今回紹介する不動峠。これまでバイシクルクラブにも何度か登場し、この連載で取り上げたこともあります。「前に載せた坂をまた出すの？　ネタギレ？」と思うことなかれ。今回は25年ぶりの全面舗装工事をすませて走りやすくなったとのウワサ、それを聞きつけての取材。
これまでの不動峠は、クルマの往来が少ない点はいいのですが、路面がデコボコしているうえ、悪天候の翌日は落ち葉や倒木、ときに落石があり、とくに下山がストレスでした。それがピッカピカに新しくなったということは走りも快適になったはず。同じ名前、距離勾配であっても、まったく違う坂なのです。

車載で行く場合はふもとに無料駐車場があり、平日でも自転車をクルマから出して準備運動をしている人の姿を見かけます。自走や輪行の場合は、日本を代表し、世界に誇りうる魅力的なサイクリングルートとされるナショナルサイクルルートに選ばれた「つくば霞ヶ浦りんりんロード」からのアクセスが便利。

取材にあたってサイクリングロード周辺も走りましたが、新しい看板が増えていて、なかにはヒルクライムコースとして不動峠への案内もありました。コロナがおさまり、再び世界各地からサイクリストが訪れるようになったら、「世界の不動峠」になる日が来るかもしれません。

スタート地点には新しくなった看板があり、距離や標高、勾配、カーブの数も明記されています。コーナーごとに表示があるので、オーバーペースで脚がなくなるのも防げますね。以前より勾配が緩く感じたのは舗装とペース配分のおかげでしょう。看板には勾配7.1％とあり、一部は10％を超えますが、フロントはアウターで走れる区間もありました。

いつもは注意深く路面をチェックしながら登坂していたのが景色を楽しむ余裕ができて、「不動峠ってこんなところだったんだ」と新しい発見もありましたよ。

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