ゼウス、息子ロードバイクに降臨【西山自転車商会】
ニシヤマ
- 2021年06月30日
「自転車はスポーツではなくホビーと言い張る」いじってなんぼのレストア編集者の手記。
今回は、息子の成長に応じてバイクのサイズをアップさせてきた西山家の息子を700Cデビューさせるための一台を組み上げるまでをお伝えする。
700Cデビューのために!
子どもの成長に合わせて20インチ、24インチ、650Cと自転車を組み続けてきたが、ついに次男も700Cに昇進だ。
次男なので、ずっと兄のお下がりだったが、兄は今700Cで通学している。なので新たに一台を作る、といっても改造みたいな感じだ。自分がちょい乗りに使っていたゼウスをシングルスピードから20段変速にすることにした。
というのも自分が新たな街乗りを作りたいから、次男用に一台を転用することによって台数増加を防ごうという意図もある。
若干期待していたのか、ゼウスかよ……とちょっと残念そうだった。スペインが誇る全能の神に失礼だぞ。フランス製のデュリフォルトパイプにラグはボカマだよと言ってもわからないか。
まあわが家の人間は、どのみち私のお下がりパーツを使った、まかない(ゼウス様お許しを)にしか乗れない宿命なのだ。
かわいそうなのでリア9段から10段にしてやる。ほんとうは7段で十分と思っているが、6、7、8、9段と成長してきており、リア段数減だけはなぜか許されないことになっている。
45年ぐらい前のフレームなので、ちょっとやっかいだ。エンド幅は120mm、5段時代のものだ。ここにムリくり10段を入れる。それにしても、いまは12とか13段とかすごいことになっているなとあらためて思う。
さすがに130mmのリアハブを入れるのはキツいので、6段時代の126mm規格で行くことに。左右に3mmずつくらいなら、グイっと開いて入れても鉄フレームなら問題なかろう。
10段化のために、7段フリーハブのフリー部分を8段用に交換。これで10段スプロケットが入る。ちょっと前のシマノは互換性があって便利だ。
6段用リアハブのシャフトを入れてエンド幅126mmの10段対応フリーハブが完成。
スポークを取り寄せて、ホイール組み。オチョコ量はぎりぎりな感じだ。でも昨今の完組ホイールは、どれもフリー側スポークが垂直に近い。まあそういうハブ設計だからなのだけど、こちらはスポークが32本もあるので、たぶん大丈夫だろう。
とかやってるうちにゴールデンウィークが終わってしまったぞ。
ヘッド規格はフレンチ。JISステムを紙ヤスリで0.1mm削ってフレンチ化
シマノ・TX800、7段用フリーハブを改造。8段用フリーと126mmエンド対応シャフトを組み込む
レアなサンレースのリアメカを使用予定。シート長ががまだ少し長いので、クランク長160mmでごまかす
もとはコースターブレーキハブを付けたシングルスピード。キャリア付き買い物用。リア10スピードのロードバイク化。このBCが校了した週末に組み上げよう
西山自転車商会の記事はコチラから。
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