【二度上峠】群馬県|日向涼子のやっぱり坂が好き-ロードバイクヒルクライムナビ-
日向涼子
- 2021年11月03日
モデルでヒルクライマーの日向涼子さんが全国各地の坂道に挑戦。今回訪れたのは、「群馬県・二度上峠(にどあげとうげ)」。気になる立ち寄りグルメスポットとともに案内する。
群馬県・二度上峠(にどあげとうげ)
今回は、数年に1回あるかないか。「予想をはるかに超えたすばらしい坂」を紹介します。
そうじゃないこともたまにあります。話を聞いてから訪れるまでの間に見たことがないような絶景に脳内変換され、実際に足を運んでみたら「よかったけど……」みたいな。世間で話題だったり友人からオススメされた本や映画で、そんなことって経験がありませんか? まさにそれと同じ現象。
今回はその逆です。「なんか気になる」程度の気持ちで行ってみたら、「めちゃくちゃよかった!」という坂でした。あっ、この記事を読んだ人の期待値が高まって、行ってみたらそうでもなかったってことになりませんかね!? そういった類のクレームは一切受け付けませんが、事前情報があっても感動できるはず。
二度上峠を知ったのは、同じく群馬県高崎市で開催される「榛名山ヒルクライムin高崎(通称:ハルヒル)」がきっかけ。春になると試走に訪れるのですが、スタート地点近くの分岐で、「そういえば、こっちの道は行ったことがないなあ」と思ったのです。いつもはそうした感情もゼイハアとモガいたら忘れてしまうところ、今回は帰宅してからもなぜか気になる。これは行くしかないと走ってみたのが出合いでした。
しばらくはのどかな田園風景が広がり、道も平坦。交通量も少なく、穏やかな時間が流れます。
道を間違えたのではと不安に感じたころ「カーブ69」の看板が見えてきて一安心。登坂がスタートしても勾配はゆるやかなので、つづら折りと山並み、そして山頂からのぞむ浅間山をじっくり楽しむことができます。
ちなみに峠の名前から二度の上りがあると思うかもしれません(私は思いました)が、峠を西に下った場所にZ型スイッチバックがある「二度上駅」に由来します。その昔、草軽電鉄が2度にわたる方向転換で上ったことからこの地名が生まれたとか。2度ヒルクライムできるわけではないので、あしからず。
SHARE