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広島市街地でロードレース、沢田がプリントを決めてスパークルおおいた初勝利|JCL 

7月11日、自転車ロードレースの国内プロリーグ、「三菱地所JCLロートレースツアー2021(以下略、JCL)」の第4戦となる、広島トヨタ広島クリテリウムが広島市西区商工センターの特設コースで開催され、集団ゴールスプリントを制した沢田桂太郎(スパークルおおいたレーシングチーム)が優勝した。今季新設のチームに、待望の初勝利をもたらした。

広島市内で開催の「広島クリテリウム」、前半から3人が先行

前日の広島ロードレースに続く連戦は、広島市内にその舞台を移して行われた。公道上に設けられた1周1.7kmの周回コースは、3つの180度コーナーがあり、直線のハイスピードとコーナーの低速の繰り返しが選手の体力を奪う。天気は晴れ空に恵まれたが、照りつける日差しに気温は30℃を超え、51.0kmという短い距離ながら、出走53人のうち完走は22人というサバイバルの展開になった。

全30周のレースは序盤のアタック合戦から、6周目に3選手、小石祐馬(チーム右京 相模原)、本多晴飛(VC福岡)、西尾勇人(那須ブラーゼン)が先行する展開に。これを追うメイン集団は、強力なスプリンターを抱える宇都宮ブリッツェンと、スパークルおおいたレーシングチームが先頭に立ってコントロールを開始。逃げる3人は協調体制で、メイン集団と20秒から最大30秒程度の差で周回を重ねた。

途中8周、16周、24周に設けられた周回賞は、逃げる3人が小石、本多、西尾の順で、それぞれ1回ずつ獲得した。

終盤にキナンサイクリングチームが奇襲攻撃を仕掛ける

メイン集団をコントロールするスプリンターチームは、できるだけ終盤に逃げを捕まえることで、ライバルチームのアタックできる時間を少なくし、集団でのゴールスプリントに持ち込みたいところ。一方でアタッカーを多く抱え、前日の広島ロードレースで1〜4位を独占したキナンサイクリングチームは、序盤に一瞬集団先頭をうかがったが、宇都宮・大分の2チームのけん引が固まると、集団後方で次の展開を待つかまえを見せた。

メイン集団ではレース後半に入り、地元チーム・ヴィクトワール広島の阿曽圭佑ら、徐々に追走の動きに加わるチームが増え、逃げる3人とのタイム差が縮まり始めた。先頭では24周目の周回賞を取った西尾が直後に脱落し、逃げは小石と本多の2人になった。ペースを上げて逃げ切りを図る2人だが、残り4周でタイム差は10秒ほどと厳しくなった。

集団ではここまで静観していたキナンサイクリングチームが、6人全員で隊列を組んで一気に集団先頭へと上がってきた。ラスト3周の途中でキナンは山本元喜・大喜の兄弟が、一気に抜け出して前の2人に追いつくことに成功。先頭からは本多が遅れ、小石、山本元喜、山本大喜の3人の先頭グループになったが、集団もこれは容認せず吸収。ラスト2周に入ったところで集団は一つになった。しかし後半はペースアップと気温の上昇から、遅れる選手も多く、ラスト1周でメイン集団は17人にまで絞られた。

脚の違いをみせつけた沢田が会心のロングスプリント

ゴールスプリントは最終コーナーを立ち上がって、600m弱の長い直線が待ち受ける。最終局面への位置取り争いが始まる中、ラスト1周に入ってすぐの180度コーナーで、先頭から3番手につけていた宇都宮ブリッツェンのスプリンター、小野寺玲が落車してしまう。チーム右京相模原のスプリンター、小山智也も小野寺に巻き込まれて落車。最後の勝負を前に勝負から脱落してしまった。

集団はキナンのトマ・ルバが、スプリントを担う中島康晴を連れてけん引。最終コーナーはルバ、中島、金子大介(那須ブラーゼン)の順で通過した。

最後の直線に入ると、集団後方から石原悠希(チーム右京 相模原)が加速してロングスプリントを開始。これにいち早く反応したのが沢田だった。落ち着いて石原の後ろを取ると、距離を測って加速。先頭に躍り出ると、追いすがる後続を寄せ付けずに、そのままトップでゴールし歓喜のガッツポーズを見せた。

新チームがついに初勝利

スパークルおおいたレーシングチームは、九州・大分の地域密着型プロチームとして今年新たに発足。国内トップチームでの実績も豊富な、スピードのある選手をそろえて話題を呼んでいた。ここまで2位、3位はあるものの、優勝にはあと一歩手が届いていなかったが、得意のスピードレースで展開を作り、ついにチーム初勝利をもぎとった。

敢闘賞は最後まで逃げ続けた小石が獲得。シリーズ総合各賞は、個人総合とスプリント賞を新城雄大(キナンサイクリングチーム)が守り、山岳賞は山本元喜(キナンサイクリングチーム)で変わらず、新人賞は逃げに乗り13位でゴールした本多が取り返した。

リザルト

広島トヨタ広島クリテリウム 51㎞ 平均速度37.12km/h

1 沢田桂太郎 スパークル大分レーシングチーム 1:22’25”
2 中島康晴 キナンサイクリングチーム +0’01”
3 金子大介 那須ブラーゼン +0’01”
4 鈴木龍 レバンテフジ静岡 +0’02”
5 新城雄大 キナンサイクリングチーム +0’02”
6 石原悠希 チーム右京相模原 +0’03”

JCL各賞リーダージャージ表彰

マイヨプリエ(個人ランキングトップ)
新城雄大 キナンサイクリングチーム

マイヨラファール(スプリント賞)
新城雄大 キナンサイクリングチーム

マイヨエスポワール(新人賞)
本多晴飛(VC福岡)

マイヨフイルージュ (山岳賞)
山本元喜 キナンサイクリングチーム

地元特別表彰

サイクルショップカナガキ 周回賞(8周回目)
小石 祐馬(チーム右京 相模原)

良和ハウス 周回賞(16周回目)
本多晴飛(VC福岡)

広島トヨタ 周回賞(24周回目)
⻄尾勇人(那須ブラーゼン)

PAL動物病院 敢闘賞
小石祐馬(チーム右京 相模原)

【動画】JCLロードレースツアー2021 第4戦

 

JCLロードレースツアー2021公式ホームページ
https://www.jcleague.jp/

JCLロードレースツアー2021公式YouTubeチャンネル
https://youtu.be/tQKtKWoVfBI

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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