【速報】リチャル・カラパスが金メダル! 新城35位、増田84位で完走|東京五輪男子ロードレース
福光俊介
- 2021年07月24日
7月23日に正式開幕した東京2020五輪。24日には大会全体で最初の決勝種目として自転車競技・男子ロードレースが行われ、リチャル・カラパス(エクアドル)が最後の5.8kmを独走して金メダルを獲得。自身初となる五輪メダルを手にすることとなった。
24日から五輪では自転車競技がスタート。その皮切りとなった男子ロードレース。東京都府中市・武蔵の森公園をスタートし、静岡県小山町・富士スピードウェイにフィニッシュする244km(うち10kmがパレード走行)のレース。序盤に逃げた8人が最大で約20分のリードを得たが、レース半ばからメイン集団がペースアップすると、残り50kmを切ったタイミングでレースはふりだしに。勝負どころを見られたレース後半の三国峠から本格的なアタック合戦が始まると、集団は有力選手だけに絞られていく。
先頭が13人となり、残り25kmでブランドン・マクナルティ(アメリカ)がアタック。これにカラパスが続くと、そのまま2人逃げの態勢へ。ワウト・ファンアールト(ベルギー)やタデイ・ポガチャル(スロベニア)が入ったグループとの差を一時は45秒まで広げる。残り10kmを切って後続が猛追し15秒差まで縮めたところで、カラパスが渾身のアタック。
残り5.8kmからフィニッシュまでを独走で駆け抜けたカラパスは、牽制状態になった後続に対して最終的に1分7秒差をつけて逃げ切り。金メダル獲得を決めた。
イネオス・グレナディアーズ所属のカラパスは、チームのエースとして走ったツール・ド・フランスで個人総合3位。ジロ・デ・イタリア制覇やブエルタ・ア・エスパーニャ個人総合2位などの経験もあり、グランツールレーサーとして近年は活躍している。今大会も有力視されていたが、期待に違わない快走で勝利してみせた。
2位争いはファンアールトがスプリントで制して銀メダル、写真判定でポガチャルが銅メダルに決まった。
日本勢は、レース後半までメイン集団で走った新城幸也が35位、増田成幸が84位とともに完走となった。
※訂正 公式リザルトで増田成幸選手は完走となりました
リザルト 東京五輪男子ロードレース(234km)
1 リチャル・カラパス(エクアドル)6:05’26”
2 ワウト・ファンアールト(ベルギー)+1’07”
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア)ST
35 新城幸也(日本)+10’12”
84 増田成幸(日本)+19’50”
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東京五輪女子ロードレース 7月25日13:00スタート予定
Twitterライブ12:30頃~を予定
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明日も引き続き #女子ロードレース のライブツイートを実施します。ツイート開始予定時刻:12:30頃〜
レーススタート:13:00レース内外の話題をお届けする予定です。ご期待ください。女子選手リストはこちら↓
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https://t.co/EVHJXxeWgF— バイシクルクラブ (@bicycleclubfunq) July 24, 2021
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PROFILE
サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。