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與那嶺恵理のスペシャルバイク、厳しいロードレースに向け、重量と回転をより軽くした

7月25日に開催された女子ロードレース。東京・武蔵野の森からスタートし、富士スピードウェイまでの137㎞の道のりを戦った日本代表の與那嶺恵理。富士スピードウェイの外周を走る周回まで2位集団で走り、ライブ配信などを通してレースを見ていた多くの観戦者を興奮させた。最終的には残り5㎞で脱落し、21位でフィニッシュした與那嶺、イリア・アーダリー・エンドファイブロセス(腸骨動脈内繊維症)の症状を抱えた状態でベストを尽くしたが、ロードレースにおいて「日本と世界トップの距離」を見せつけられたレースでもあった。それだけ厳しい戦いだった。

キャノンデール・スーパーシックスEVOで6.85㎏

ヨーロッパのトップサーキットで戦い続けて6年目となる與那嶺は、今回、体重を49㎏にまで絞って参戦した。それだけ厳しい戦いだということを知ってのコンディショニングづくりだ。それは與那嶺乗る機材、ウエアについてもベストを尽くさなければ戦うことはできない。ここではその與那嶺が用意した本番用バイク、6.85㎏というUCI(国際自転車競技連合)の規定ギリギリまで軽量化したバイクについてみていこう。

事前のインタビューでは「機材はすべて武井(享介)コーチに任せています。コースに合わせて私が最も速く走れるセッティングでバイクを整備してくれるので、私は何も考えずにレースに集中出来ます」とコメントしていた。與那嶺がギリギリのコンディションを整えるように、與那嶺を支える「チームえり」の中心として活動する武井コーチにバイクの細部を聞いてみた。

與那嶺恵理インタビューこちらから↓

苦難の1年を越えて、5年ぶりに晴れの舞台へ!與那嶺恵理直前インタビュー

苦難の1年を越えて、5年ぶりに晴れの舞台へ!與那嶺恵理直前インタビュー

2021年07月22日

国産ブランドの技術を使った回転部分のチューンナップ

「洗車と整備を徹底し、あとは走行抵抗をできる限り軽くすることを目的にバイクを組み立てました。今回はオリンピック、特別なレースなのでできることはすべて行いました」という武井コーチ。

ドライブトレインなど、回転部分ではシマノ・デュラエースをベースにチェーンリング、チェーン、スプロケットにはチタンの鎧による処理をおこなっている。

さらにリアディレイラーのプーリーはカーボンドライジャパン・フルセラミックを採用している。さらに潤滑においてはセラミックスピードのチェーンオイルUFOとトラック用超低摩擦グリスを使っている。

リスクをとって軽さを追及してヴィットリア・コルサスピードを選択

「リスクを取ったのはタイヤですね。タイムトライアル用のコルサスピードを前後に使用しました。コース視察後、このタイヤで行けると確信が持てたので採用しました。圧倒的な転がり抵抗の低さが、軽量なエリさんと(体重49㎏)よく噛み合ったと思います」

ロードレース本番はチューブラータイヤを選択、ヴィットリア コルサスピード25Cを使った。このタイヤはもともとタイムトライル向けの軽量モデルだ。通常ロードレースで使うコルサに比べ、このコルサスピードは軽いがゆえにロードレースで使うにはパンクのリスクが高くなる。しかし、與那嶺の体重は49㎏、その軽さを生かすために、リスクをとってあえてコルサスピードを選んだ。チームえりとして覚悟を決めた選択だ。

「結果が全ての世界です。まずは無事にゴールできたことにホッとしましたし、えりさんがやりたい、戦いたいスタイルでレースができる機材を渡せたことは自分の仕事も一歩レベルが上ったと感じることができました」と武井コーチ。ロードレースに引き続き、7月28日にはタイムトライアルに挑む。

SPECIFICATIONS

フレーム:キャノンデール スーパーシックス EVO(サイズ44)
コンポーネント:シマノ・デュラエースDI2
クランク:シマノ・ デュラエース 165mm 52-36T
スプロケット:シマノ・デュラエース 11-30T
※チェーンリング、チェーン、スプロケットはチタンの鎧による処理
プーリー: カーボンドライジャパン フルセラミック 11T
サドル:プロロゴ ディメンション ナック 143mm
ホイールセット:シマノ・デュラエースC40チューブラーディスクブレーキ
タイヤ:ヴィットリア・コルサスピード25C
デバイス: リオモ・Japan特別仕様
チェーンオイル: セラミックスピード UFO
グリス : セラミックスピードトラック用超低摩擦グリス
重量:実測6.85kg

與那嶺恵理

生年月日: 1991 年 4 月 25 日
所属: OANDA JAPAN
出生地: 大阪府
出身校: 筑波大学

2021年シーズンはチーム ティブコ・シリコンバレーバンクでワールドツアーレースを走る。2011年にテニスから自転車競技に転向、その後2013年には全日本選手権、ロード・個人TT、MTB クロスカントリーの3種目で優勝している。国内チームを経て2016年にから海外チームに所属し、現在オランダを拠点に活動している。過去オリンピックにはリオデジャネイロに出場している。

主な成績

2020 年 世界選手権ロードレース 21 位
2019 年 ストラーデ・ビアンケ 13 位
全日本選手権ロードレース 優勝
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝
2018 年 アジア競技大会(ロードレース) 3 位
アジア競技大会(個人タイムトライアル) 2 位
全日本選手権ロードレース 優勝
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝
2017 年 全日本選手権ロードレース 優勝
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝
2016 年 リオデジャネイロオリンピック(ロードレース) 17 位
リオデジャネイロオリンピック(個人タイムトライアル) 15 位
アジア選手権(ロードレース) 4 位
全日本選手権ロードレース 優勝
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝
2015 年 全日本選手権ロードレース 2 位
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝
2013 年 全日本選手権ロードレース 優勝
全日本選手権個人タイムトライアル 優勝

 

TOKYO2020の詳細はこちらへ↓
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2020年07月18日

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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