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ファンフルーテンが東京五輪女子TTで圧勝、不運続きのオランダが最初の金メダル獲得

東京2020五輪の自転車競技・女子個人タイムトライアルが728日に行われ、アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が22.1kmのコースを301349で走破。ただ130分台をマークする圧勝劇で、自身初の金メダルを獲得。レース中の戦術ミスもあり銀メダルに終わった3日前のロードレースの雪辱となる勝利を挙げた。

オランダ勢待望の金メダル

個人タイムトライアルは、富士スピードウェイを基点とする22.1kmのコースを舞台に行った。序盤の下り基調を経て、一般道に出てからは5.4kmに及ぶ長い上りをこなす。高度にして200m以上を上がって、再び下りへ。富士スピードウェイの敷地に入ってからは細かなアップダウンを進んで、フィニッシュラインへと向かう。

午前1130分に第1走者がスタートし、以降130秒おきに選手がコースへ。25人が出走し、前半スタート組が続々と33分前半や32分台のタイムをマーク。有力選手のうち、アシュリー・ムールマン=パシオ(南アフリカ)の323760が、優勝候補が控える後半出走組の基準となった。

そうした中、圧倒的な強さを見せたのがファンフルーテンだった。20番目にコースへと飛び出していくと、9.7km地点と15.0km地点にそれぞれ設けられた中間計測でトップタイムをマーク。最後までペースを崩さず突き進むと、フィニッシュでは30分台のタイムを記録。これでトップに立ち、残り5人の走りを待った。

結果的に、ファンフルーテンのタイムを上回るどころか、肉薄する選手も現れず。23番目の出走となったマーレン・ローセル(スイス)が3109962番時計を記録すると、最終出走の現・世界女王アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)は3115123番時計。この瞬間、ファンフルーテンの金メダルが確定した。

終わってみれば、ファンフルーテンは出走者唯一となるアベレージスピード43km台(43.883km)。2位のローセルとも1km以上のスピード差がつく完勝だった。過去にこの種目で2度世界女王になっているが、五輪の金メダルはキャリア初。勝利の瞬間から表彰式が終わるまで、喜びを全身で表現し続けた。

オランダの自転車競技代表チームにとっても、待ちに待った金メダルとなった。25日の女子ロードでは、チーム内の連携が行き届かずファンフルーテンの銀メダルが精いっぱい。翌26日のマウンテンバイク・男子クロスカントリーでは、マチュー・ファンデルプールが激しく落車しリタイアに終わったほか、BMX競技の公式練習中に選手がコース内に入った関係者と衝突する事故に見舞われるなど、不運続きだった。このファンフルーテンの勝利で流れを変えられるか。

なお、日本代表として挑んだ與那嶺恵理は22位で走り終えた。

東京2020五輪 女子個人タイムトライアル(22.1km)結果

1 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ)30:13.49
2 マーレン・ローセル(スイス)+056
3 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)+102
4 グレース・ブラウン(オーストラリア)+109
5 アンバー・ネーベン(アメリカ)+1’13”
6 リサ・ブレナウアー(ドイツ)+1’57”
22 與那嶺恵理(日本)+421

東京五輪の詳細はこちらから↓

TOKYO2020の2021年新スケジュール決定、自転車競技は7月24日のロードからスタート

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2020年07月18日

 

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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