BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

UAEがオイルマネーで爆買い、ポガチャルと共闘へ!ストーブリーグ続報|ロードレースジャーナル

vol.12
UAEが即戦力を次々獲得
充実補強のボーラもウラソフ加入を決める

国内外のロードレース情報を専門的にお届けする連載「ロードレースジャーナル」。前回に引き続いて、8月に解禁された移籍市場をチェックしていこう。8月第2週は「UAEウィーク」とばかりに、UAEチームエミレーツのビッグネーム獲得が次々と発表された。その他チームの有力選手加入も含めて、幅広く押さえていく。

UAEは大型補強でスーパーチームの階段駆け上がる

ツール・ド・フランス2連覇のタデイ・ポガチャル(スロベニア)を擁し、すっかりビッグチームとしての軌道に乗った感のあるUAEチームエミレーツ。その勢いは、来季加入が決定した選手たちの実力からもうかがえる。

移籍市場解禁直後はジョアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ、ポルトガル)の獲得と、7月下旬に明らかになっていた新人のフィン・フィッシャー=ブラック(ニュージーランド、ユンボ・ヴィスマデヴェロップメントチーム)の来季加入発表にとどまっていたが、8月第2週に前後して次々と獲得選手を発表。

UAEチームエミレーツ入りが決まったパスカル・アッカーマン ©︎ UAE Team Emirates

まず、87日にパスカル・アッカーマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)が来季から加入すると発表。スプリント戦線にメドが立つと、翌日には1週間程度のステージレースに強いマルク・ソレル(モビスター チーム、スペイン)の獲得も明らかにした。

マルク・ソレルもUAEチームエミレーツ入り ©︎ UAE Team Emirates

週が変わって、アルメイダのチームメートでもあるアルバロホセ・ホッジ(コロンビア)も加わることが明らかに。来季からはアッカーマンとの双頭態勢でスプリント勝利量産を狙っていく。

アルバロホセ・ホッジはアッカーマンとともにスプリントで勝利量産を狙う ©︎ UAE Team Emirates

そして、810日にはグランツールでの上位進出経験のあるジョージ・ベネット(ニュージーランド)をチーム ユンボ・ヴィスマから獲得することも発表。自身が総合エースとして走るレースはもとより、ポガチャルを支える山岳アシストとして、さらには先に入団が決まった同国のフィッシャー=ブラックの成長を後押しするとの意欲も見せている。

 

チーム ユンボ・ヴィスマから移籍のジョージ・ベネットにはエースとして、アシストととして、若手育成の面と、いくつものミッションが課される ©︎ UAE Team Emirates

 

これだけのメンバーをそろえられるあたりは、産油国UAE(アラブ首長国連邦)による豊富な資金あってのもの。加えて、2027年までの契約延長を決めたポガチャルを軸にチームを構築していこうという本気度を感じさせる。

戦力の充実は、右肩上がりのチームにどんな効果をもたらすか。いまから楽しみが膨らむ。

ウラソフの加入でボーラはグランツールのタイトル視野に

スプリンターから総合系ライダーまで、どこからでも勝てる態勢を整えている点で、UAEチームエミレーツと共通しているのがボーラ・ハンスグローエ。

前回のこのページでサム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ、アイルランド)やジャイ・ヒンドレー(チームDSM、オーストラリア)、セルヒオ・イギータ(EFエデュケーション・NIPPO、コロンビア)らが加わることをお伝えしたが、89日にはアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ・プレミアテック、ロシア)の獲得も発表。

ボーラ・ハンググローエ入りが決まったアレクサンドル・ウラソフ。新たなチームメートとグランツール戦線をどう棲み分けるか見ものだ ©︎ RCS SPORT

今年のツール・ド・フランスではウィルコ・ケルデルマン(ドイツ)が個人総合5位と、総合エースの責務を果たしたが、ジロ総合表彰台経験者のヒンドレー、そして今年のブエルタ・ア・エスパーニャで個人総合優勝候補にも挙がっているウラソフと、来年はすべてのグランツールを席巻できるだけのオールラウンダーをそろえられることになった。こちらも、ベネットらスプリンター陣とどのようにチーム構築を図るのか注目。

そのほかでは、エステバン・チャベス(チーム バイクエクスチェンジ、コロンビア)がオリカ・グリーンエッジ時代から8年間歩んだ現チームに別れを告げ、来年からはEFエデュケーション・NIPPOへ。同国の先輩であるリゴベルト・ウランとともに、グランツール戦線で上位進出を目指すと宣言。

エステバン・チャベスはEFエデュケーション・NIPPOへ。同国の先輩リゴベルト・ウランとともに高みを目指す ©︎ A.S.O./Charly Lopez

経験・実績申し分なしのトニー・ガロパン(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)はトレック・セガフレードへ。チームがレイディオシャック・レオパードとして活動していた時期に所属しており、9年ぶりの古巣へ。移籍後はチームキャプテンとしての期待もかけられている。また、スプリントから上りまでこなせる若手のステファノ・オルダーニ(ロット・スーダル、イタリア)は、スプリント王国のアルペシン・フェニックスへ。マチュー・ファンデルプール(オランダ)らとともに、一大勢力となりつつあるチームをさらに押し上げる構えだ。

ビッグトピック必至のストーブリーグに引き続き注目を

ロードレースシーンにおける移籍のシステムや、決定までの経緯は前回の記事を参照されたい。今年はビッグネームの移籍または現チームとの契約延長が続々決まることが予想されている。今後も大きなトピックがあり次第、随時お届けしていきたい。

サガン移籍でボーラが大物爆買い!ストーブリーグが”開幕”|ロードレースジャーナル

福光 俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load