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代役・セネシャルがスプリント勝利、総合上位陣は変動なし|ブエルタ第13ステージ

ブエルタ・ア・エスパーニャは現地827日に第13ステージを行い、集団スプリントをフロリアン・セネシャル(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)が制した。ドゥクーニンク・クイックステップは、エーススプリンターのファビオ・ヤコブセン(オランダ)が残り1.5kmで踏みやめ、勝負を託されたセネシャルが代役をまっとう。グランツール初勝利につなげた。個人総合は、最終盤で集団が崩れた関係でタイム差に変化が出たものの、順位はそのまま。オドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー)が引き続きマイヨロホを着用する。

ヤコブセンの失速にも冷静に対応したセネシャル、グランツール初勝利をつかむ

3日続けて丘陵ステージをこなしたプロトンにとっては、束の間の平坦ステージとなったこの日。ベルメスからビリャヌエバ・デ・ラ・セレナまでの203.7kmに設定され、ここ数日走ってきたスペイン南部から針路を北へと変える。終始ほぼフラットで、山岳ポイントは置かれていない。注目すべきは、中間スプリントポイントからフィニッシュまでが約11kmと、終盤にかけてスプリンターを中心とした動きが活発になるであろう点。ここ数日とは違った戦いが見られそうだ。

スタートを前に、前日落車に見舞われていたオマール・フライレ(アスタナ・プレミアテック、スペイン)とコンディション不良のマキシミリアン・シャフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)が未出走。165人がベルメスを出発した。

スタートアタックでディエゴ・ルビオ(ブルゴスBH、スペイン)、アルバロ・クアドロス(カハルラル・セグロスRGA、スペイン)、ルイス・マテ(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)が飛び出すと、そのまま集団に対してリードを開始。ただ、タイム差は最大でも250秒で、メイン集団がレースをコントロールしながら推移していく。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

そんなレースが動いたのは残り60km。斜め後ろからの風を受けて、イネオス・グレナディアーズやバーレーン・ヴィクトリアスを中心に集団のペースを一気に上げる。これでいくつにも分断され、個人総合上位陣の一部が後方に取り残される場面も生まれた。しかし、この動きは4kmほど進んだところで落ち着き、後ろになっていた選手たちも集団復帰。先頭3人とは20秒ほどの差に縮まったが、再度タイム差を調整し、残り28kmまで先行させた。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

逃げ吸収後は多くのチームが隊列を組んで集団前方に集まってくる。フィニッシュを見据えてか、中間スプリントポイントでは争いが起きず、ポイント賞首位のヤコブセンが労せず1位通過。この直後からステージ優勝争いへ向けた各チームの動きが慌ただしくなった。

チームDSMやグルパマ・エフデジ、チーム バイクエクスチェンジといったスプリンターを抱えるチームに加えて、マイヨロホのエイキング擁するアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオや総合系ライダーの危険回避を目的にイネオス・グレナディアーズも前線に姿を見せる。残り6kmを切って道幅が広くなったところからは、ドゥクーニンク・クイックステップも上がってきた。ラウンドアバウトや鋭角コーナーの連続で、残り2.5kmではドゥクーニンクの引きによって集団前方から断続的に中切れが発生。最前線は10人程度まで絞られた。

最終局面へ向けてドゥクーニンクの牽引が続くが、エーススプリンターのヤコブセンが残り1.5kmで失速。ペダリングをやめて後ろへと下がっていく。それでもスピードは上がったまま最後の直線へ。

ステージ優勝をかけたスプリント。後ろ側からサーシャ・モードロ(アルペシン・フェニックス、イタリア)が早めに加速すると、セネシャルとマッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ、イタリア)が冷静に対処。そして残り200mでセネシャルがモードロをかわして先頭へ。トレンティンも続くが、スピードに勝ったセネシャルがトップを守ってそのままフィニッシュラインを通過。突如舞い込んできた代役スプリントで、グランツール、さらにはUCIワールドツアー初勝利。プロ通算では3勝目となる勝ち星を手にした。

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

集団がいくつにも割れたまま、選手たちが次々とフィニッシュへ。個人総合上位陣では、同7位のエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)がトップから6秒差のステージ10位。他の上位選手たちが11秒差のパックでレースを終えたこともあり、わずかながら総合タイム差を縮めている。なお、順位には変動がなく、エイキングがマイヨロホ着用を続ける。

このステージでも途中で集団前方でのアシスト任務を果たした新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は、92位でステージを完了している。

28日からは、2日続けての山岳ステージ。ドン・ベニトからピコ・ビリュエルカスまでの165.7kmによる第14ステージは、レース半ばの1級山岳アルト・コリャド・デ・バジェステロスが注目を集める。登坂距離2.8kmで平均勾配が14%。中腹と頂上付近で20%に達し、コンクリート路面も選手たちの負担を高める。さらに、フィニッシュ前14.5kmからはこれを反対側から上る。レース中盤とは逆走し、頂上へ向かう登坂区間も加えて目的地を目指していく。最後の1級山岳ピコ・ビリュエルカスの平均勾配は6.2%で、フィニッシュ前で最大15%になる。大会中盤のヤマ場と見られ、マイヨロホ争いにも変化が生まれるものと予想される。

ステージ優勝 フロリアン・セネシャル コメント

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

「いくつかプランを用意していたが、ファビオ(ヤコブセン)が無線でスプリントを代わってほしいと言ってきたときには、混戦のスプリントに向けて最善を尽くそうと集中した。チームメートの素晴らしい働きと機会を与えてくれたことに感謝している。同時に、妻や家族、友人、チームを支えてくれる人たちにも感謝を伝えたい。この勝利が今後どう生きてくるかはまだ分からない。ただただクレイジーだ」

マイヨロホ オドクリスティアン・エイキング コメント

©︎ Luis Angel Gomez / Photo Gomez Sport

「最後の数キロに待ち受けたラウンドアバウトは把握していたが、ステージ優勝争いに大きく影響するとは思っていなかった。タイム差が発生したものの、チームメートの助けもあって前方でフィニッシュできた。マイヨロホを守ることもできて満足している。明日は山岳でとてもハードなステージになる。ジャージを守るために全力を尽くすが、他のチームが何を望んでいるかや2日前の勝者であるプリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)の動きに大きく依存されると思っている」

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021 第13ステージ 結果

ステージ結果

1 フロリアン・セネシャル(ドゥクーニンク・クイックステップ、フランス)4:58’23”
2 マッテオ・トレンティン(UAEチームエミレーツ、イタリア)ST
3 アルベルト・ダイネーゼ(チームDSM、イタリア)+0’02”
4 ルカ・メズゲッツ(チーム バイクエクスチェンジ、スロベニア)+0’03”
5 スタン・デウルフ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、ベルギー)ST
6 ピート・アレハールト(コフィディス、ベルギー)ST
7 イタマル・アインホルン(イスラエル・スタートアップネイション、イスラエル)ST
8 アントニオ・ソト(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン)ST
9 ルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)ST
10 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+0’06”
92 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+1’05”

個人総合(マイヨロホ)

1 オドクリスティアン・エイキング(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ノルウェー) 50:31’52”
2 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)+0’58”
3 プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+1’56”
4 エンリク・マス(モビスター チーム、スペイン)+2’31”
5 ミゲルアンヘル・ロペス(モビスター チーム、コロンビア)+3’28”
6 ジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス、オーストラリア)+3’55”
7 エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)+4’41”
8 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+4’57”
9 セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィスマ、アメリカ)+5’03”
10 フェリックス・グロスシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)+5’38”
125 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+1:57’23”

ポイント賞(プントス)

ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ、オランダ)

山岳賞(モンターニャ)

ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

新人賞(マイヨブランコ)

エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ、コロンビア)

チーム総合成績

イネオス・グレナディアーズ

ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビューはこちら↓
【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

【保存版】ブエルタ・ア・エスパーニャ2021スタートリスト&コースプレビュー

2021年08月13日

 

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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