BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

クラシック女王「パリ~ルーベ」、125年の歴史で初の女王はエリザべス・ダイグナン

第118回目のパリ~ルーベ史上初となった女子レース、その記念すべき初女王に輝いたのは事前の予想どおりエリザベス・ダイグナン(トレック・セガフレード ウィメン、イギリス)、そして2位はマリアンヌ・フォス(チームユンボヴィスマ、オランダ)という結果となった。ここでは現地から、元MTBクロスカントリー日本チャンピオン、現在は與那嶺恵理選手のコーチを務める武井享介氏がレポートする。

驚くべき優勝賞金、女子1位は男子の20位と同等

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

石畳、パヴェって皆さんどんなイメージですか? パリルーベ初の女子レース。感動と興奮で私は脚が震えました。125年の歴史の中、初めての女子レース開催。

今回ASO(ツール・ド・フランスの主催者)はパリ・ルーベを男女開催し、来年からはツール・ド・フランスの女子版のステージレースも復活する。

急速に男女平等が進むプロスポーツ界でも、最もジェンダーギャップがあるのが自転車ロードレースだ。今回の男女別の賞金総額を男子が91,000ユーロなのに対して、女子は7,005ユーロ。女子の優勝者は男子の20位の賞金と同等しか受け取れないのが現実だ。

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

ヨーロッパではロードレースを揶揄する表現で、「おじちゃんのオールドスポーツ」とも言われています。ロードレースは男子のスポーツ。マッチョイズムがはびこるのが、ロードレース界ともいえます。ちなみにUCIワールドカップの、サイクルクロス、MTB-XCOは男女賞金格差はゼロです。

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

今年のヨーロッパ選手権、30kmの女子エリート個人タイムトライアルで優勝したエレオノラ・ファン・ダイク(トレック・セガフレードウィメン、オランダ) の平均スピードは50.3km/h。日本のトップ男子選手は、この距離をこのスピードで走るのは厳しいはずです。女子も機材の進化、専門的なコーチ、給与の向上があり、プロ選手がトレーニング、レースに集中できる環境が整い始めています。

トップ2人は異次元の速さとテクニック、時速40㎞以上で走り去った

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

落車、バイクトラブルが多発するレースの中、石畳で圧倒的なバイク操舵テクニックを見せたヴァンダイクの圧勝でした。私が観戦していたフィニッシュまで15㎞地点、四つ星セクションCarrefour de l’Arbreでは、彼女とマリアンヌ・フォスが別次元の走りで飛ぶようにレースを進めました。

PHOTO:Kyosuke KAKEI レース前に開催された市民レース

というのもコロナ禍でここ2年近くレースを開催してなかったために土が石畳に残っており、ものすごく滑る、そしてレース後半に降り始めた雨がその状況を悪くしました。もうツルツルで普通に走れない状態です。

平均時速は40km以上、3時間を切るタイムでフィニッシュしている。フィニッシュした女子選手からは「ファーストエディションとしては適切だったけど距離が短すぎる」といった意見が出ています。

フィニッシュできたのは132人中61人

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

選手たちは先頭の10人以外はみんなバラバラ。個人タイムトライアルを見ているような厳しさで目の前を泣きながら(苦しくて)走っていく選手もあり。すべての選手が一度は落車をしたのではないのか? と思うぐらい、腕、脚、顔もドロドロでレースの厳しさを物語っています。

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

参加選手132人中、制限時間内に完走できたのは61人。23人がDNFでゴールにはたどり着けず。タイムアウトとなりながらも70人以上の選手がルーベのベロドロームへゴールしました。

完走するだけで半端ない、これは本当にすごい。

一歩目、二歩目を踏み出しているヨーロッパ女子ロードレース。ぜひお気に入りの選手を見つけ、現場でレースを見てください。

走り切っただけで名誉

PHOTO:Kyousuke TAKEI マロライン・ヴァン・へローフは與那嶺選手の元チームメイト、オランダの強化指定選手、つまりエリート育成コースからは外れていた選手だが、昨年ぐらいから安定し始め、今年はかなり走れるようになってきたロッテルダム在住のフィジオセラピスト

オランダでいつも親しくしているマロライン・ヴァン・へローフ(ドロップス・レコル・テンピュール、オランダ)が13位でフィニッシュしたので話を聞くと、「もう走りたくないくらいに疲れたけど、このレースを走りきったことに感動した」とコメントしていましたが、選手にとってパリ~ルーベを走り切ることは名誉ということです。

PHOTO:A.S.O./FabioBoukla

RESULT
パリ~ルーベウィメン(1.WWT)116.4km

1 エリザベス・ダイグナン(トレック・セガフレードウィメン、イギリス)2’56”07

2 マリアンヌ・フォス(チームユンボヴィスマ、オランダ)+1”17

3 エリーザ・ロンゴボルギーニ(トレック・セガフレードウィメン、イタリア)+1”47

4 リサ・ブレナウアー(セラティジットWNTプロサイクリング、ドイツ)+1”51

5 マルタ・バスティアネッリ(アレBTCリュブリナ、イタリア)+2”10

6 エマ・ノースガード(モビスターチーム、スペイン)ST

レース公式WEBサイト
https://www.paris-roubaix-femmes.fr/en

 

SHARE

PROFILE

BiCYCLE CLUB 編集部

BiCYCLE CLUB 編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

No more pages to load