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機械式変速機の調子がおかしいときの解決策! フロント&リアディレイラーの調整方法

機械式の変速機の調子がおかしい場合、リアとフロントのどちらがおかしいかを確認し、その調整を行う。ここでは出先でもできる、ケーブル調整と可動範囲調整について扱う。

リアディレイラー(機械式)を調整する

輪行や落車のあとで調子がおかしい場合、まずはエンドが曲がっていないか、さらにホイールがちゃんと入っているかを確認しよう。それでもリアディレイラーの変速がおかしい場合、まずはその可動範囲調整が合っているかを確認する。その次にケーブルのテンション調整を行う。作業する前にアウターケーブルがきちんとはまっているかどうかを確認してから、次の手順で調整しよう。ここではシマノ・105(R7000)を例に説明する。

リアディレイラーの可動範囲調整

リアディレイラーの可動範囲を調整する。最初はトップ側。シフトレバーを操作し、トップギヤに入れる。ケーブルが最もゆるんだ状態だ。

ガイドプーリーとトップギヤが垂直に並ぶように調整したい。バイクを後ろから見て、ガイドプーリーがどの位置にあるか確認しよう。

トップ側の調整ボルトを締めると内側に、ゆるめると外側にプーリーゲージが動く。トップギヤの外面にガイドプーリーの中心を合わせる。

トップ側の調整が終わったら、ロー側の可動範囲を調整する。シフトレバーを動かしてローギヤへ変速する。このときケーブルテンションが低いと変速しにくい。

トップ側と同様にバイクを後ろから見て、ローギヤとガイドプーリーが垂直に並んでいるか確認しよう。内側に入りすぎているとスポークと干渉して危険だ。

ロー側の調整ボルトを操作してローギヤの中心とガイドプーリーの中心を合わせる。締めると外側、ゆるめると内側にガイドプーリーが動く。

ケーブルのテンション調整

方法はシフトレバーを操作し、トップギヤから数えて2枚めに変速。そこから大レバーを変速のクリック音がしないギリギリのところまで動かし、クランクを回しながらチェーンの音を聞く。その音を頼りにケーブルの張りを調整する。

ケーブルの張りはディレイラーのテンション調整ボルトを回して調整する。大レバーを内側に押さえつつ、クランクを回してチェーンが隣のスプロケットと擦れる音が聞こえはじめるところで合わせる

 

ケーブルがゆるみすぎの場合

ゆるみすぎていると大レバーを動かしても隣のスプロケットに当たらず音がしない。テンション調整ボルトを回してケーブルのテンションを張り、隣のスプロケットに当たる音が聞こえるようにしよう。

 

ケーブルが張りすぎの場合

ケーブルが張られすぎているとシフトレバーのクリックが動く前に3枚めのスプロケットに変速してしまう。ケーブルをゆるめてギリギリ変速しない位置にガイドプーリが動くよう調整しよう。

エンドアジャストボルトで
チェーンテンションを調整しよう

エンドアジャストボルトはスプロケットとガイドプーリーの間隔を調整するボルトだ。必ずアウター×ローへ変速し、スプロケットとプーリーとの間でチェーンが詰まらない位置に調整しよう。下のように間隔が開きすぎていると変速性能が落ちてしまうので注意。また、インナー×トップにギヤを入れたときにチェーンがゆるみすぎている場合は、間隔を開けてテンションを保つ。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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