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TREK(トレック)・チェックポイントSL5|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回は2018年に誕生した初代モデルからレースバイクとしてのスペックを高めた2代め「TREK・CHECKPOINT SL5(トレック・チェックポイントSL5)」をベテランライダーの管洋介がテスト!

ニューモデルインプレッション
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レース性能と多様性を高めた新型グラベルロード

多様化するロードバイクの楽しみかたを象徴するカテゴリーといえば、グラベルロードだろう。トレックのチェックポイントは2018年に初代が登場。同社のロードバイクで培った振動吸収機構、アイソスピードを搭載し、あらゆる路面を楽しく走れるバイクとしてライダーの心をつかんだ。
いっぽうグラベルロードのカテゴリーもこの数年で成熟し、速さを競うイベントが生まれ、よりレーシーなバイクへの要望も高まった。そこで登場したのが、前作よりもレースバイクとしてのスペックを高めた、2代めチェックポイントだ。今回試乗するSL5はカーボンフレームを採用したミドルレンジモデル。
高速域での安定性をさらに高めたプログレッシブジオメトリーを新たに採用。52サイズで先代よりチェーンステー長を1cm、ホイールベースを2.8cm、フレームリーチを2cmそれぞれ延長。グラベルの下りや高速域での安定感とハンドリング性能を高めた。
レース性能の向上とともに重視したのが多様性を広げることだ。フレーム、ハンドル、サドルの各部分に純正バッグを設定し、ツーリングからキャンプまで多様な楽しみかたを提供。さらにタイヤクリアランスを全サイズで
45C対応とし、ドロッパーシートポストにも対応。あらゆる走りに応えるバイクへと仕上がった。

ダウンチューブにはパンク修理キットなどを収納できるストレージスペースを設定
ケーブルの露出を極力少なくすることで空気抵抗を軽減。あえてロードバイクのように完全内装とせずにメンテンス性を確保した
反応性と高速安定性を両立するカーボンフロントフォーク。サイドにはキャリアなどを取り付けできるダボを設けるが、レーシングテイストを損わないよう未使用時は同色のカバーが取り付けられる
シートチューブをトップチューブから分離させることで、振動吸収性を高めたアイソスピードを採用する。フレームのクリアランスは最大で700×45Cもしくは650×2.1″のタイヤが装着できる

 

トレック
チェックポイントSL5

34万5000円(完成車)

SPEC

■フレーム:500シリーズOCLVカーボン、シートチューブアイソスピード ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・GRX ■ハンドル:ボントレガー・エリートグラベル ■ステム:ボントレガー・エリート ■シートポスト:ボントレガー・カーボン ■ホイール:ボントレガー・アフィニティディスク ■タイヤ:ボントレガー・GR1チームイシュー、700×40C ■カラー:サテンマーキュリー×サテンカーボンスモーク ■サイズ:49、52、54、56、58、61 ■重量:9.7kg(52/ペダルレス/編集部実測)

路面が変わっても速度を維持できる巡航性能があらゆる走りを許容する

管洋介がインプレッション

踏みやすいシート角に加えて、少し長めのトレイル量からハンドリングに余裕がある乗り心地だ。さらに低重心のBBハイトと、長いホイールベースは大きな船に乗ったような抜群の直進安定性を生み出す。ロードバイクに乗り慣れたライダーたちにとって40Cタイヤの踏み心地は雲の上を走っているようでありながらも同時に軽やかさも感じられる。オフロードに入ると細かな路面のギャップをストレスなく飲み込みながら路面をつかむ乗り味の軽さが際立つ。そして優れた直進安定性によって、オンからオフへと路面が変わってもスピードが落ちない巡航性能を発揮。この巡航力から得られる乗り味の軽さは、多少の荷物を加えても変わらない。グラベルレースからロングツーリングまであらゆる楽しみかたを提供する。

インプレッションライダー
管洋介

競技歴25年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。最新のカーボンロードからスチールバイクまで、長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。

ニューモデルインプレッション
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管洋介のその他の記事は
こちらから

問:トレック・ジャパン
www.trekbikes.com

出典

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

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