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マヴィックから新型「コスミックSLR 45ディスクSMU」登場! 最速試乗レビュー|MAVIC

「MAVIC(マヴィック)」から新製品が登場。日本特別仕様の『COSMIC SLR 45 Disc JAPANモデル(コスミックSLR45ディスク・ジャパンモデル)』が数量限定で発売される。コスミックSLRではすでに60mmと32mmのリムハイトモデルが用意されており、今回新たに登場したのはバランスのよい45mmハイトだ。最大の特徴はリムの軽量化で前作に比べて30g(前後ペア)の軽量化を実現していること。さらに日本限定モデルでは「MAVIC」ロゴが大胆に入ったグラフィックだ。ここでは国内に入荷したばかりのホイールをテスト、その試乗レビューをお届けする。

限定150台! COSMIC SLR 45 DISC SMU45mmUDカーボン ディスクブレーキ JAPAN リミテッドモデル

今回登場した「コスミックSLR45ディスク」、その最大の変更点はリムの軽量化だ。リム表面の仕上げがいままでのクロスカーボンからUD(ユニディレクショナルカ―ボン)に変わっている。このため従来モデルの1470gから1440gへと30gの軽量化を実現している(前後ペア、メーカー公表値)。外周部の軽量化は走りに大きく影響するためこの軽量化は大きい。

単一方向にそろったカーボン繊維、UD(ユニディレクショナルカ―ボン)でラミネートされた仕上り

リムの基本構造は変わらず、ニップル不要とするマヴィック独自の「Fore Carbon(フォーカーボン)テクノロジー」を採用。さらに穴のないアッパーリムブリッジを採用することで、リム強度を維持しながらも軽量化できるほか、ニップルが不要なためリムテープを必要とせず、軽くチューブレス化できるといったメリットがある。

リムにネジを直接設けることで、ニップルを不要としたフォーカーボンテクノロジーを採用することで通常のニップルを使ったモデルと比べ1本あたり40g軽くなっている。さらにニップルを入れるための穴が不要となるため、トップブリッジに穴をあける必要がなく、さらにリムテープも不要となるため30gを軽量化できる。

作業面においてもチューブレスタイヤをセットしたり、修理したりする際にテープを貼る手間も省ける。UD2 & Fore Carbon & リムテープレス のテクノロジーを組み合わせることで外周の軽量化・高剛性・高い作業性を実現した最強の最速のオールラウンドモデルとなっている。

Cosmic SLR 45 Disc JAPANモデル

数量:150セットのみ
重量:1440g
価格:297,000円
11月3日発売

SEPC

1本あたり15g軽くなったリム

• 表面層に最新のUD²ラミネートを採用
• リム1本あたり15gの軽量化の実現(2021年同モデル対比)
• フォーカーボンテクノロジーによる リムテープレス構造
• レーザー刻印されたSLRデザイン
• リムハイト45mm、リム外幅26mm/内幅19mm、NACAリムプロファイル
• ディスクブレーキ専用形状

素早いパワー伝達を可能にするインフィニティハブ
フロントハブ
インフィニティハブを採用。2.5mm厚の高剛性17mmアクスル、ボールが40%大きくなった高耐久性ベアリング、9度で噛み合うことにより、素早いパワー伝達を可能にしたインスタン トドライブ360を満載

• インフィニティハブプラットフォーム: 高剛性のアクスル、耐久性の高いベアリング、干渉しないスポーク組み
• 軽くて速いフリーホイールテクノロジー(ID360)
• 自動でベアリングへの圧力を調整(QRM Auto)

空気抵抗を5ワット低減するスポーク

• 特許取得済みの楕円形エアロスポーク
• 特許取得のスポークにより5ワットのパワーセーブが可能
• 前輪・後輪共に同サイズスポーク使用でメンテナンス性に優れる

試乗レビュー
軽量高剛性のフレームとの組み合わせで実力を発揮する(管洋介)

乗り出した瞬間からリム末端の剛性の高さが際立つファーストインプレッション。今回はUDカーボンの採用、さらに元々2021年モデルでも採用されていた太い楕円形エアロ形状のスポーク、ニップルホールレス化、22mmのワイドリムが組み合わさっている。これはダンシングやステアリングのシャープな立ち回りを演出しバイクコントロールをクイックに仕立ててくれ、さらにはタイヤの性能をも引き出してくれる。

一方、加速時に掛かる駆動剛性、バイクを倒し込むコーナリングやダンシングでは、接地面の手応えを感じながらも、ほんの少しのスポークテンションの弾性を感じられる。これも末端の剛性が高いことと超軽量化で引き立つ性能である。ライディングシーンに重ねてみると、高速コーナーで掛かる横Gの圧力を車輪が懐深くとらえ、路面をグッとつかんだままタイトなコーナーラインを不安なくクリアできる。

そして急加速やヒルクライムなどのハイトルクが続く場面などでは、スポークの縦方向の機敏なウィップが高負荷のトルクキャッチのクッションとなり、踏み込みによる疲労を軽減してくれる。さらにウィップの縦方向の反動がペダルを加速力に加担し、ペダリングリズムを助けてくれるポテンシャルを持ち合わせている。これは昨今の軽量高剛性のフレームとのマッチングが良い設計といえるだろう。

発表となった45mmは、32mmや60mmと並ぶ3モデルの中間のリムハイトとなるが、45mmのエアロ効果は想像以上だ。軽いギヤで加速していくと、スピードは素早く整い、驚異的な伸びでそれまで踏んでいたギヤが途端に軽くなる。低速域でも感じられるこのクルーズ性能は、中速域や高速域に至っては自分が踏んでいるギヤを勘違いしてしまうほど恩恵を受ける。この高いクルーズ力を味方につければ手元のロードバイクはより高性能に、ライドの質は明らかに向上するだろう。レースシーンではクリテリウムからアップダウンの多いラインレースまで十分に対応が可能な万能力抜群のホイールだ。

 

MAVIC
https://mavic.jp

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PROFILE

管洋介

Bicycle Club / 輪界屈指のナイスガイ

管洋介

アジア、アフリカ、スペインなど多くのレースを走ってきたベテランレーサー。アヴェントゥーラサイクリングの選手兼監督を務める傍ら、インプレやカメラマン、スクールコーチなどもこなす。

管洋介の記事一覧

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