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全日本シクロクロス、激戦の男子U23を村上功太郎・裕二郎兄弟が制す! 王者鈴木の誤算

12月11日から12日の2日間にかけて、茨城県土浦市で第27回全日本自転車競技選手権大会シクロクロスが開催。大会2日目となる12日は、年代別およびエリートカテゴリーのレースが展開された。

男子U23は1周目からキャンバーセクションで優勝候補の副島達海(Limited Team 846)が滑落し、トップ争いから離脱するというアクシデントが起きるなど、波乱のレースとなったが、前年度チャンピオンでフランスで活動している鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)、村上功太郎(松山大学/TOYOFRAME)、村上裕二郎(明治大学)といった有力勢がパックとなってレースを進め、最終周回のキャンバーセクションでアタックした村上功太郎が3年ぶり2度目のU23全日本チャンピオンに輝いた。

その他各アンダーカテゴリでは、男子ジュニアでは柚木伸元(朝明高校)が、女子ジュニアでは中島 瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、男子U17では野嵜然新(RACING TORQUE)が、女子U17では西原夕華(トーヨーCT)が、男子U15では松山海司(Sonic-Racing)が、女子U15では日吉彩華(LimitedTeam846まるいち)がそれぞれの年代で全日本チャンピオンとなった。

今回は男子U23のレースや優勝した村上功太郎(松山大学/TOYOFRAME)のコメントを中心にお届けする。

序盤から副島が遅れる波乱が

総勢37名の選手がスタートラインに並び、最前列には前年度チャンピオンの鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)や、村上兄弟、副島達海(Limited Team 846)ら注目選手が並ぶ。

11時00分にスタートが切られると、一番左側からスタートした中島 渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)が勢いよく飛び出してホールショットを獲得。

舗装路から芝生エリアへと進んでもペースは落ちず、1周目からかなりハイペースでレースは進む。
陸上競技場のキャンバーエリアへ姿を見せると、8名の選手が先頭パックを形成。

・松本一成(RIDE MASHUN SPECIALIZED)
・鈴木来人(Team S1NEO LOUDEAC)
・中島 渉(弱虫ペダルサイクリングチーム)
・副島達海(Limited Team 846)
・村上功太郎(松山大学/TOYOFRAME)
・積田 連(SNEL CYCLOCROSS TEAM)
・中村龍吉(acu-power RACING TEAM)
・村上裕二郎(明治大学)

有力選手ばかりのパックだけに序盤はこのまま進むかと思われた矢先、松の木のある大きなキャンバーセクションで副島が滑落、復帰に手間取ってしまった副島はここで優勝争いから脱落してしまう。

フランス帰りの王者鈴木来人が先頭を引き、優勝候補3名が先頭パックを形成

副島が遅れるなか、先頭パックはハイペースのままレースは進む。
そして2周目のシケインで先頭は鈴木、村上兄弟の3名となり、松本が一時先頭パックに追い付きかけるが、3周目には離れてしまう。鈴木が先頭を引く先頭パック3人は順調に周回をこなしていくが、ときおり村上功太郎がミスをしては先頭パックに戻るという少し不安定な展開を見せる。

キャンバーセクションでアタックした村上功太郎が3年ぶりに全日本チャンピオンに

鈴木、村上裕二郎に対して村上功太郎が少し遅れて最終周回に入るが、すぐに追い付いて3名のまま芝生エリアを進む。
芝生エリアを越えて陸上競技場に入っても3名パックのまま進むため、最後はスプリントかと思われた矢先、キャンバーセクションで村上功太郎がアタックし、単独で陸上競技場の平坦エリアへ。

フィニッシュ前の舗装路に姿を見せても村上功太郎は他の2名に対してリードを保つ。
後ろを確認してスプリントを開始すると、そのままリードを保ち、最後は余裕のガッツポーズを見せ、村上功太郎が3年ぶり2度目のU23全日本チャンピオンのタイトルを獲得した。

2位にはスプリントで鈴木を下した村上裕二郎が入り、兄弟でワン・ツーフィニッシュとなった。

元王者の鈴木の誤算は裕二郎を意識しすぎた点だ。レース中、功太郎が一時的に遅れるなど厳しそうに見えたため、裕二郎をマークしていたという。このため最後の功太郎のアタックに反応できず、行かれてしまった。

 

優勝した村上功太郎コメント

「ちょくちょくミスをしてしまったので、遅れては追い付いてを繰り返していました。ずっと調子も悪くて、前週のマキノも散々でした。そんなコンディションだったので、ローテーションに加わることもできず、ついていくので精一杯でした。最後は出し切れましたが、序盤、中盤とかなり苦しかったです」と、厳しいコンディションの中でレースだった村上功太郎。

「終盤は他の2人も疲れていて、ここしかないと思っていたキャンバーセクションで先頭に出ました。ここでいかなければ悔いが残ると思って出し切りました」と、最後のアタックは一か八かの賭けだったと模様。

「U23最後の年でもう一度全日本タイトルを獲得することができ、気持ちよく終われたので良かったと思います。来年以降のエリートは選手層もかなり厚いので、60分間ミスなくしっかりと走れるようにしたいと思います」と来シーズンへの抱負を語った。

リザルト

男子U23(0.3km+2.7km×7Laps)

1 村上 功太郎(松山大学/TOYOFRAME) 50:30.4
2 村上 裕二郎(明治大学) +0:01
3 鈴木 来人(Team S1NEO LOUDEAC) +0:01

その他アンダーカテゴリ

男子ジュニア(0.3km+2.7km×5Laps)

男子ジュニアでは後半に独走態勢へ持ち込んだ柚木伸元(朝明高校)が優勝。

1 柚木 伸元(朝明高校) 39:00.6
2 高橋 翔(cycleclub 3UP.) +0:56
3 長島 慧明(北桑田高校) +1:03

女子ジュニア(0.3km+2.7km×5Laps)

女子ジュニアではハンドルを投げるほど激戦となったスプリントを制した中島 瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。

1 中島 瞳(弱虫ペダルサイクリングチーム) 44:22.8
2 大蔵 こころ(松山学院高校) +0:00
3 水谷 彩奈(松山学院高校) +0:43

男子U17(0.3km+2.7km×3Laps)

男子U17ではこちらもハンドルを投げるほど激戦となったスプリントを制した野嵜然新(RACING TORQUE)が優勝。

1 野嵜 然新(RACING TORQUE) 27:11.0
2 松井 颯良(三味線Racing) +0:00
3 成田 光志(Dream Seeker jr. Racing Team) +0:08

女子U17(0.3km+2.7km×3Laps)

女子U17では混走となった女子U15のトップと2名パックでレースを進めた西原夕華(トーヨーCT)が優勝。

1 西原 夕華(トーヨーCT) 29:04.1
2 日吉 愛華(LimitedTeam846まるいち) +0:29
3 松崎 光優(Touch me CXチーム) +3:44

男子U15(0.3km+2.7km×3Laps)

男子U15では松山海司(Sonic-Racing)が独走で優勝。

1 松山 海司(Sonic-Racing) 27:18.3
2 松村 拓弥 +0:28
3 佐竹 清亮(アラスカワークス) +0:35

女子U15(0.3km+2.7km×3Laps)

女子U15では格上のカテゴリとなる女子U17のトップに最後まで食い下がった日吉彩華(LimitedTeam846まるいち)が優勝。

1 日吉 彩華(LimitedTeam846まるいち) 29:09.9
2 石川 七海(Champion System Japan Test Team) +0:20
3 小林 碧(ProRide) +7:43

第27回 シクロクロス全日本選手権大会

日時: 2021年12月11〜12日
開催地: 茨城県土浦市にあるりんりんポート土浦/川口運動公園

JCF公式WEBサイト
https://jcf.or.jp

AJOCC WEBサイト
https://www.cyclocross.jp

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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