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スペイン・バレンシアでロードレース開幕。石原、小山がチーム右京から移籍後初レース

1月23日、スペイン・バレンシアを舞台に1DAYレース「クラシカ・コムニタット・バレンシアーナ」が開催された。このレースには、今年チーム右京 相模原からベネスエラ籍のUCIコンチネンタルチーム、Java Kiwi Atlántico(ジャバ・キウィ・アトランティコ) に移籍した石原悠希と小山智也が出走した。低温の雨の中、落車が発生する厳しいレースとなったこの日の様子を、スペイン在住の對馬由佳理がレポートする。

歴史ある「クラシカ・コムニタット・バレンシアーナ1969」

大会HPより引用

スペイン・バレンシア地方が舞台のクラシカ・コムニタット・バレンシアーナ1969は、通称「グランプリ・バレンシア」とも呼ばれており、そのレース名のとおり1969年から開催されているレースである。しかし、2006年から14年間は開催されず、2年前から関係者の努力により復活した。

コースは前半に山岳があるものの、後半には平坦基調のコースが続く。この時期多くのプロチームが合宿をしているアリカンテのラ・ヌシアをスタートしバレンシア市内をゴールとする176kmのコースは、基本的にはスプリンター向けのものである。
今年のこのレースには15チームが出場し、その中に石原悠希選手と小山智也の所属するジャバ・キウィ・アトランティコの姿があった。

スプリンターを抱えたジャバ・キウィ・アトランティコの今年初レース

石原(写真右から2番目)と小山(同右から5番目)が所属するジャバ・キウィ・アトランティコ

ジャバ・キウィ・アトランティコのエンリケ・サルゲイロ監督は、この日のコースを「前半に山はありますが、スプリンターのためのレースです。石原選手と小山選手には基本的には自由に走ってもらうことになりますが、もしも前半にある上りで余裕があれば、チームメイトでスプリンターのチャビィ・カニャレスのバックアップもしてもらえるとうれしいですね」と話した。

ジャバ・キウィ・アトランティコはレースの2日ほど前から会場の近くに宿泊し、出走選手全員で前半の上り部分を試走をするなどの準備をして、この日のレースを迎えることになった。

レース当日の朝、石原と小山にレースに向けた意気込みを尋ねると、石原は「またヨーロッパでレースを走ることができるので、とてもうれしいと同時にちょっと緊張もしています」と語り、小山は「とにかく前半の山を乗り切って、生き残りたいです」と話した。

コンタドールの前でジョバンニ・ロナルディが勝利

優勝したジョバンニ・ロナルディ(エオーロ・コメタ)(写真右から2人目)

レースがスタートするとその直後に13人の選手が飛び出し、先頭集団を形成する。その後は先頭集団とメイン集団の差が1分30秒前後で推移する状況が続いたが、徐々に先頭集団から選手が脱落。また、雨が降り続き滑りやすい路面になったこともあり、先頭を追うメイン集団内でも何度か落車が発生するなど、緊張感のあるレース展開となった。

そして、この日最後の山岳ポイントとなったアルト・デ・バルチュの下りで、いったん集団が崩壊したあと、60人ほどの選手がメイン集団を形成する。このグループが先頭集団を追うことになった。そしてゴールまで40kmとなった時点で、先頭集団は3人に絞られ、メイン集団とのタイム差も約2分に拡大する。

しかし、ここからメイン集団内では、ブルゴスBHやカハルラル・セグロスRGA、そしてエオーロ・コメタといったスペインチームのアシスト陣が本格的に働きはじめ、先頭集団を追走し始める。

最終的に先頭集団がメイン集団に吸収されたのは、ゴール前約10kmとなってからのことだった。その後はスプリンターを抱えるチームが激しい位置取り争いを繰り広げるが、バレンシア市内に入る直前にこの日最大の落車が発生する。
この最後の落車に巻き込まれずに済んだ選手の中で、最も速くこの日のゴールに飛び込んだのはイタリア人のジョバンニ・ロナルディ(エオーロ・コメタ)。この日バレンシアでのゴールに駆けつけた、チーム・オーナーのアルベルト・コンタドールの目の前での勝利となった。

このレースで、石原選手はトップから2分51秒遅れの76位でゴール。一方、小山選手はレースを途中でリタイアすることになった。

石原、小山両選手に聞く今年最初のヨーロッパでのレース

ゴール直後の石原選手

レース後、石原は「レース中に補給食が全く取れなくて、ハンガーノックになってしまったんです。きちんと食べられていたら、もっとレース中に動くことができたと思います。レースは最初の上りがやっぱりきつくて、集団から千切れそうになりました。でも、その後の下りで集団がゆっくり下っていたので、なんとか復帰することができました」と話した。

一方、小山がレースをリタイアしたことについて、サルゲイロ監督は「最初の上りで小山選手の様子を見ていたら、彼が本当に厳しい状態であることがわかったので、私が『Tomoya, GIVE UP!』と言ってリタイアさせました。来週はマヨルカでのレースもありますし、小山選手には早い段階でレースをやめさせたほうが良いと判断しました」と語った。

小山は「日本からスペインに来てすぐに、長時間移動してアリカンテに来た影響が身体に残ってたのか、かなり苦しいレースになってしまいました。先週はほとんど自転車に乗れなかったので、マヨルカでのレースに向けて、練習量を増やします」と話した。

石原・小山両選手は、来週は地中海に浮かぶマヨルカ島に移動。この島で開催されるチャレンジ・マヨルカに出走する予定だ。

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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