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スーパーマン・ピドコックがシクロクロス世界選手権で圧勝! 女子はフォスが返り咲き

アメリカ・アーカンソー州ファイエットビルを舞台に、現地時間128日から30日までシクロクロス世界選手権が開催された。大会全体の最終種目として行われた男子エリートでは、イネオス・グレナディアーズの一員としてロードレースでも大活躍のトーマス・ピドコック(イギリス)が圧勝。シクロクロスのエリートカテゴリーでは初めてとなるマイヨアルカンシエルに袖を通した。

マウンテンバイク東京五輪金メダリストピドコックがエリート初制覇

アメリカでは9年ぶりの開催となったシクロクロス世界選手権。新型コロナ禍での開催は、オミクロン株の世界的な拡大が影響し、有力選手の一部が感染リスクを回避するために渡航を見合わせ。出場国の大多数がフルメンバーを組まず、最小限の人数で参加する事態となった。なお、日本勢も同様の判断により、選手の派遣を中止している。

そうした中で迎えた男子エリートは、ここ数年世界王座を分け合ってきたマチュー・ファンデルプール(オランダ)が故障の影響、ワウト・ファンアールト(ベルギー)がロードシーズンへの準備のため、それぞれ出場を断念。誰が勝っても新世界王者となる戦いだった。

男子エリート、スタートの瞬間(レース映像より)

9周回で争われたレースは、序盤こそ最大11人の先頭パックが形成されるなど混戦の様相を見せたが、4周目に入ってピドコックが急加速。図ったような仕掛けで先頭に出ると、後続を寄せ付けず独走態勢に持ち込んだ。

その後もペースを落とすことなく突き進んだピドコックは、危なげのない走りで周回を重ね、最後は“スーパーマンスタイル”でウイニングライドを決めた。

写真判定機に写されたピドコック優勝の瞬間。完全なる“スーパーマンスタイル” ©︎ UCI

2017年にはジュニア、2019年にはアンダー23カテゴリーをそれぞれ制し、ついにエリートでの世界制覇。ロードレースとマウンテンバイクでもこれまで多くの世界タイトルを獲得し、昨年はマウンテンバイクで東京五輪金メダル。両手では数えられないほどのタイトルに、また1つ新たな勲章が加わった。

エリートカテゴリーでは初となるマイヨアルカンシエルに袖を通したトーマス・ピドコック ©︎ UCI

なお、2位はラース・ファンデルハール(オランダ)、3位にはエリ・イゼルビット(ベルギー)と続いた。

女子はフォスがマッチレースを制し8年ぶりの世界女王に

29日に行われた女子エリートは、早い段階でマリアンヌ・フォスとルシンダ・ブラントのオランダ勢によるマッチレースに。先頭で引っ張り続けるブラントに対し、仕掛けどころを探るフォスとの一騎打ちは、最後の直線まで決着せず。

そして勝負のマッチスプリント。先に仕掛けたブラントをしっかりとチェックしたフォスが、一気の加速で先頭に立つとそのままフィニッシュへ。2014年以来、じつに8年ぶり8回目となるマイヨアルカンシエル獲得を果たした。

シクロクロス世界選手権 結果

男子エリート
1 トーマス・ピドコック(イギリス)1:00:36
2 ラース・ファンデルハール(オランダ)+0:30
3 エリ・イゼルビット(ベルギー)+0:32

女子エリート
1 マリアンヌ・フォス(オランダ)55:00
2 ルシンダ・ブラント(オランダ)+0:01
3 シルヴィア・ペルシコ(イタリア)+0:51

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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