超便利な回転式! 玄関に縦置きスタイルの自転車スタンドをDIY
ニシヤマ
- 2022年03月14日
編集部ニシヤマが作り出した魔窟「自転車汚部屋」をDIYで大改造する人気のシリーズ。今回は、ふだんよく使う自転車を玄関に保管するため、縦置きスタイルの収納スタンドを自作してみた。突っ張りスタイルの応用編だ。
※ここに紹介するDIYスタンドを自作する場合は自己責任で。安全にバイクを保管するなら、信頼あるメーカー製の使用を薦めます
ワンバイ突っ張り棒を使った回転バイクスタンド製作
よく使うカーボン製のロードバイクは、使いやすい場所に置いておきたいけれど、やっぱり室内で保管したい。そうなると一番便利なのは玄関収納だ。
日本の住宅事情では、広いとはいえない玄関スペース。ここでは、もっともスペースのいらないロードバイク収納を考えてみる。するとやはり縦型収納スタイルを選ぶことになる。自転車は縦にすれば、スペースは半分ですむ。
そこで縦置きスタイルの収納スタンドを作ることにした。木材は、2×4材よりちょっとマイナーな存在の1×4。スリムなので玄関にあってもスタイリッシュ。厚みは半分で、強度は劣るが、ロードバイクくらいの重さなら十分対応できるだろう。
さらに、このスタンドを回転できるようにするアイデアを加えた。玄関に入ったロードバイクをフックで掛けてから回転させることで、狭いスペースに縦型で収められる。これで、玄関でもジャマにならない!
ベースの1×4材回転突っ張りを作る!
玄関収納のベースとなる突っ張り棒を作る。メイン材料は、ホームセンターで手に入る1×4材だ、よくある2×4材の半分の厚さとなる(1インチ=25.4mm)。日本の住宅は天井高はほぼ2.4mなので8フィート(約2.44m)あれば十分だろう。ダークカラーに塗装済みの1×4材はユニディで約900円。これに突っ張り金具を装着していく。
使用した金具はこちら
1×4用 アジャスター:1×4材に固定するアジャスター金具。ワンバイ用をユニディで購入、2個使用。
内フェルト付き アジャスターM6:突っ張りに使用する調整ネジ。アジャスター金具に対応したM6ネジ、フェルト付き。
アジャスターの金具とネジを測って木材を加工する
アジャスターを組み立てて、金具の厚みを測る。天井高からこの金具と間に挟むものの厚みを引いたぶんの長さの板を作る。
1×4材を切る。ワンバイは厚みが半分。加工しやすく、また軽いので扱いやすく、少し安いというメリットもある。
切った板にアジャスターをタッピングネジで止める。対応するネジ径は5mmと太いので、しっかり下穴を開けておく。
金具の取り付けが完了。
アキシアル荷重に対応するスラストベアリングをかませ、アジャスターで天井に突っ張る。
外径25mmのベアリングはモノタロウで購入。2個使用。
天井の梁のあるところに突っ張る。
自転車壁掛けフックをつける
ベースの回転突っ張り棒を装着したら、縦置き用の壁掛けフックを板に装着する。購入したのは、ノンブランドの壁用のフック。アマゾンで購入、買ったときは790円(税込)だったわけだが、ほとんど送料みたいなものだ。
まずはロードバイクを仮で置いてみて、前輪がくる位置の目星をつける。そしてフックスタンドをタッピングネジで固定する。ここまでネジ止め以外の加工らしい作業は板を切ったぐらいだ。
前輪を引っ掛ける縦置き金具をネジで固定。
回転式縦置きスタンドが完成!
玄関に設置してもシンプルなスタンドが完成した。
玄関に入るとバイクはこの方向だ。ここでフックに引っかける。バイクの自重で玄関の左側にゆっくり収まるように、ラックは微妙に傾けて取り付けてある。
この位置でバイクは縦にピッタリ収まる!
バイクを装着した状態でクルッと回せるので便利。たとえば靴箱を開けたいときは、このようにバイクを回せばカンタンに中の靴を取り出せる。
編集部ニシヤマ
自転車レストア&DIYの達人。過去にも自転車部屋改造に挑むが、すぐリバウンドしてしまう。原因は収集癖と片付けられない性格にあるということは言っちゃダメ。
※この記事はBiCYCLE CLUB[2020年5月号 No.421]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:西山貴之(編集部)
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