茨城県のVRライドを篠さんが応援! 水郡線サイクルトレイン最前線2022in東京レポート
Bicycle Club編集部
- 2022年02月17日
2月4日、5日に「水郡線サイクルトレイン最前線2022in東京駅」が開催された。これは2月20日に行われるライドイベントに先駆けて行われたもので、バーチャルライドやタイムトライアルチャレンジ、ユーチューバー篠さんとの交流などさまざまな催しを併催。その様子をレポートしよう!
茨城県水郡線をバーチャル体験し、憧れの篠さんと会う!
イベント初日、東京駅内の一角に設けられた専用スペースに「水郡線サイクルトレイン最前線2022in東京駅」ブースが登場。ブース内ではJR水郡線や茨城県大子町の魅力を発信するとともに、イベントの告知や体験会を行うほか、ユーチューバー篠さんもゲストとして本イベントの応援に駆け付けた。
茨城県の水戸駅から福島県の郡山駅を走るJR水郡線は、2月20日に行われる「ヒルクライマー篠さんと走る!奥久慈里山ヒルクライム2022」と「春はすぐそこ!梅薫る歴史文化のまち水戸をゆるっとポタリング!」を主催するなど、JR側が積極的にサイクリストを歓迎している。
バーチャル空間でペダルを回し、水郡線沿いの景色を疑似体験!
イベント内で特徴的だったのはバーチャルライド! 水郡線まわりのサイクリング風景をVRゴーグル内に映しながら、実際の自転車にまたがってペダリング! 八溝山をはじめ、常陸大宮市の御前山ダム周辺ほか、福島県の久慈川サイクリングロードでは元プロロードレーサー(菅野正明さん、現・福島県塙町地域おこし協力隊)について走行するという疑似体験もできた。
そしてその隣のサイクルトレーナーでは、大子町にあるヒルクライムコースの一部を勾配を含めてデータ化し、その区間でタイムトライアルして競うという企画が行われた。もちろん篠さんも参加し、基準となるタイムを記録。次に続くチャンレンジャーたちの挑戦を待ち受けていた。
そもそもJR水郡線のサイクルトレインとは?
そもそも、ここまで何度も出てきたJR水郡線やその沿線とはどんなものなのか? 関係者に聞いてみた。
「JR水郡線のサイクルトレインは、自転車を輪行せずにそのまま持ち込めるのが特徴です。しかも一時的な臨時サービスではなく、定期列車でこれを実現しています」
「沿線まわりには県内の魅力ある景観が広がっていて、例えば久慈川サイクリングロードや御前山ダム、八溝山などなど。のんびりサイクリングからハードなヒルクライムまで多数のルートが組めます。今回VRで体感いただいたのもこうした沿線区間なんです」
「茨城県北部にある水郡線は首都圏のサイクリストにとって、とても遠方にある、行くだけで大変なところでもあります。しかし、むしろそこを逆手にとって『辺境にあるサイクリング聖地』化できるのでは?と考えています。茨城県にはサイクリストにとって魅力的なエリアやグルメがこんなにあったんだ!と気づいてもらえるとうれしいですね」
名産品をズラリ! 食でも魅力を発信する茨城県
JR水郡線やサイクリングの魅力を伝えるだけでなく、「食」の面でも茨城県並びに大子町は魅力を発信中。県内・町内の特産品を幅広く並べ、自転車に興味のない人も購入できた。特にリンゴは隠れた名産品で、小規模農園ゆえにふだん全国に出回ることない品種や加工菓子に興味を持つ人が多数。このリンゴ、甘味と酸味のバランスが絶妙とのこと。
大子町は茨城県内でも特にサイクリストにやさしい土地!
大子町は県内でもとくにアウトドア環境の開発や発展に力を入れている土地で、サイクリング部門でもそれは顕著。今回のイベント出展、そして2月20日のライドイベントのほか、山林のMTBコース開発事業にも非常に積極的な姿勢をとり、町内の道の駅でもビアンキのレンタサイクルを実施中とのこと。
なぜこれほどまでにサイクリストを優遇してくれるのか? 現地にいたスタッフに聞いてみると、事業担当者自らがサイクリング愛好者であり、地元ショップや専門家、各地域との協力、連携をとったうえで活動をしているからだという回答が。これは本気だ……!
2月20日に行われる初開催されるライドイベントは、JR水郡線サイクルトレインを活用した小規模なものながら、県内最高峰の八溝山(1022m)を上りつつ、観光名所の袋田の滝も巡るなど、かなり濃いものになるという。実際、すでに定員は満員になっているようで、こちらのイベントも追ってレポートを行う予定だ。
今後も進化していくであろう、大子町やJR水郡線の取り組みから目が離せない!
問:JR水郡線
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。