水郡線サイクルトレインプロモーションイベント「篠さんと走る! 奥久慈里山ヒルクライム2022」レポート【後編】
ハマダ
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2月20日、茨城県のJR水郡線沿線で、奥久慈里山ヒルクライムルートの一部を体験できる水郡線サイクルトレインプロモーションイベント「水郡線サイクルトレイン最前線2022 ヒルクライマー篠さんと走る! 奥久慈里山ヒルクライム2022」が行われた。篠さんと走った約50km、獲得標高約700mのイベントの様子をレポートする。今回は後編だ。
前編はこちら↓
激坂あり、名瀑あり、サイクルトレインツアーは続く!
竜神大吊橋から下った先にもアップダウンや激坂が!
竜神大吊橋でひと休みした後は来た道を戻って下り、引き続き奥久慈里山ヒルクライムルートへ。2月らしい冷たい空気を裂きながら、各グループがいいペースで進んでいく。前半の難所は越えたが、道はアップダウンを繰り返し、中盤には突如として勾配15%の坂が現れるなど変化に富んでいる!
今ツアーのハイライト! 日本三名瀑のひとつ、大子町「袋田の滝」へ
奥久慈ヒルクライムルートもすでに後半。終着駅のある大子町に入ると、いよいよ近づいてくるのが袋田の滝。今回のツアーのハイライトとなる観光地だ。臨時の駐輪スタンドへ自転車をひっかけて鑑瀑台(かんばくだい)へと向かう。
お土産屋が連なる商店街を横目にしつつ、わずか数分歩くだけで滝の近くへ到着できる。鑑瀑台はエレベーターを備えたしっかりした施設で、袋田の滝を非常に近くから見上げるかたちで鑑賞可能だ!
近くに立ってみると滝自体の大きさや迫力、轟音にも圧倒される。袋田の滝は季節によってもその姿を変え、春や秋には若葉や新緑の緑、秋は紅葉の赤、冬の一時期はなんと滝全体が凍り、幻想的な白の風景を見せるという。そう聞くと、ぜひまた違う季節にも訪れたくなる!
ゴールの常陸大子駅からサイクルトレインで水戸駅へ
袋田の滝からさらに5㎞ほど走り、常陸大子駅に到着。これで約50㎞のルートを走り終えてのゴール! ルート全体を通してクルマが少なく、アップダウンに富んでいた奥久慈ヒルクライムルート(の一部)。サイクルトレインを利用する場合は事前に専用ウエブで対象列車を調べておき、余裕をもった走行計画を練るといいだろう。
常陸大子駅からまた自転車をそのまま列車に載せる。行きと同じようにバンドで自転車を固定したら、あとはゆったり座って水戸駅へ。車内ではちょっとしたレクリエーションとして、篠さんへの質問コーナーも!
「私は引きづってもらいたいほう」by篠さん
事前応募の質問への回答を車内アナウンスで行うというユニークな方法を採用。例えば「乗り始めの一年間はどれくらいの獲得標高だったの?」に対して「じつは初めの一年間はほとんど乗っていませんでした! 大学生のときに自転車を買って、三カ月くらいで一回燃え尽きちゃったんです。そして働き始めてから初めて箱根の山に上って、いい景色を見て感動して、そこから自転車とヒルクライムにハマったんです。最初は全然上れなくて5~6%の坂でも足を付いてましたね。そんなスタートから『1年間で100000m上る』がその年の目標になりました。でも数値的な目標よりも、楽しんで乗ることが一番大事ですよ」と回答。
さらに「男性サイクリストに期待することは?」という質問に対しては「めちゃくちゃ難しい質問が来たな~笑。んー、私はどっちかっていうとサイクリングで『引きづってもらいたいほう』なんです。男性にはどんどん走って強くなって、私を引きづってほしいと思っていますね」と男性陣を苦笑させるナイスな返しを見せた。
ツアーは無事終了。JR水郡線のサイクルトレインの今後に期待!
水戸駅に戻ってきたら、ツアーの工程はすべて終了! こうしてJR水郡線の「サイクルトレイン正式デビュー」は無事成功を収めた。「茨城県のローカル線を新しいカタチで活用するとともに、その土地の魅力を伝えていく」。電車×自転車の小さな進化が、いずれは世のスタンダードになるかもしれない。そんな可能性を感じさせるツアーとなった!
水郡線サイクルトレインの利用には専用ウェブサイトの事前登録が必要だ。詳細は以下より。
問:JR水郡線
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:浜田幸紀
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