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絶好調フィリプセンが2勝目、ポガチャルは終盤パンクのピンチ乗り切る|UAEツアー第5ステージ

UCIワールドツアーのUAEツアーは現地224日に、第5ステージを行った。平坦コースで争われたレースは、スプリントによる優勝争い。最後はポイント賞で首位に立っているヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)がモノにし、第1ステージに続く今大会2勝目。個人総合トップのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)は、残り7kmでパンクに見舞われたもののその後集団に復帰。タイム差を失うことなく、リーダージャージをキープしている。

数チームが集団分断狙うも決まらず

前日はジュベル・ジャイスの頂上に向かう山岳ステージをこなしたプロトン。第5ステージは3日ぶりの平坦ステージとして、ラアス・アル=ハイマからマージャンアイランドまでの182kmのコースが設定された。この日の主役候補は、もちろんスプリンターだ。

まず、アレッサンドロ・トネッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)に、パヴェル・コチェトコフ、ディミトリ・ストラコフ(ともにロシア)、ミハエル・ククルレ(チェコ)のガズプロム・ルスヴェロ勢3人を加えたメンバーが逃げグループを形成。今大会の逃げ常連メンバーが先行し、レースを進めていく。

ただ、この逃げは中間スプリント賞トップのストラコフが各ポイントを1位通過したのち集団へ戻ることを選択。メイン集団は時折横風を利用した分断を狙う動きを見せたが、レースの流れを大きく変えるまではならず、一団のまま推移。残り40kmを切ったタイミングでは、フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)らがペースアップを図るが、集団が縦長になったまでで、さらに崩すところまでは至らなかった。

プロトンが落ち着いたところで、ククルレが再びアタック。フィニッシュまで31kmを残したところで1人飛び出すと、これを容認した集団との差は2分ほどまで開いた。

やがてスプリントに絞ったメイン集団は、残り15kmを切ったあたりから本格的に態勢を整え始める。そんななか、リーダージャージのポガチャルが残り7kmとなったタイミングで後輪をパンクさせストップ。バイクを交換し、アシストとともに集団復帰を図る。各チームのトレインがポジション確保に急いでいるところだったが、レースリーダーのアクシデントにいったんペースを緩めて前線復帰待ち。アシスト総出でポガチャルを引き戻し、残り4kmで再びスプリントに向けたアクションが再開された。

そして残り3kmでククルレをキャッチすると、あとはフィニッシュへ向けてスピードが上がるのみ。チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコやイスラエル・プレミアテックが前方を固めて突き進むと、そのまま残り1kmを示すフラムルージュを通過。ここからはボーラ・ハンスグローエが主導権を確保し、エーススプリンターのサム・ベネット(アイルランド)を絶好のポジションに送り込む。残り200mを切り、そのままスプリントが開始された。

盤石とみられたベネットだったが、これをピッタリマークしていたのがフィリプセン。ベネットの加速を待って自身も腰を上げると、あっという間に先頭へ。スピードの違いを見せつけると、他の追随をかわして一番にフィニッシュラインを駆け抜けた。

これで、第1ステージに続く2勝目。第2ステージでも2位でまとめており、今大会ナンバーワンスプリンターであることは明白に。目下の狙いは、あと1つ残るスプリントステージと現在着用するグリーンのポイント賞ジャージのキープとなってきた。

集団にピンチに陥ったポガチャルだったが、うまく乗り切りメイン集団でフィニッシュ。総合リードを失うことなく、個人総合トップをキープ。引き続きリーダージャージを着用し次のステージへと向かう。

現地25日に行われる第6ステージは、ドバイを発着する180km。今大会最後の平坦ステージとなり、ここまで熱い戦いを繰り広げているスプリンター陣がラストチャンスとばかりにフィニッシュラインめがけて走りこむことだろう。

ステージ優勝、ポイント賞 ヤスパー・フィリプセン コメント

「いつもレース前はあまり自信がないが、一番にフィニッシュラインを越えた時にはとても自信になる。今日のフィニッシュラインは宿泊しているホテルに近かったので、朝のうちにコースチェックができた。(リードアウトマンの)ヨナス(リッカート)がチェーンを落としたが、そんななかでもチームはうまく機能した。私たちは状況に合わせていかなければならなかったが、すべてが順調に進んで2つ目のステージ優勝を得られた。明日が最後のスプリントチャンス。ポイント賞はひとまず置いておき、ステージ優勝をターゲットにしていく」

個人総合時間賞 タデイ・ポガチャル コメント

「パンクは鋭角コーナーでタイヤをヒットさせてしまったことで起きた。バイク交換を迫られたが、ストレスを感じることは何もなかった。あの状況下でできることは何もなかったし、私を前線へ連れ戻すために動いてくれたチームメートの強さもわかっていた。マックス(リケーゼ)が私のために動く必要がなければ、パスカル(アッカーマン)のリードアウトができたので、その点だけは残念だった。最後はパスカルにステージ順位を託さざるを得なかったが、ああなってしまった以上は状況に適応するしかなかった」

UAEツアー2022 第5ステージ結果

ステージ結果

1 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー) 4:17’05”
2 オラフ・コーイ(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)ST
3 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ、アイルランド)
4 マッテオ・マルチェッリ(ガスプロム・ルスヴェロ、イタリア)
5 ルディ・バルビエ(イスラエル・プレミアテック、フランス)
6 エリア・ヴィヴィアーニ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
7 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、イタリア)
8 アルベルト・ダイネーゼ(チーム ディーエスエム、イタリア)
9 マックス・カンター(モビスター チーム、ドイツ)
10 マルク・ブルステンガ(トレック・セガフレード、スペイン)

個人総合時間賞

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) 18:19’37”
2 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)+0’04”
3 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ、ロシア)+0’14”
4 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’17”
5 ニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)+0’25”
6 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+0’30”
7 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+0’37”
8 オスカル・ロドリゲス(モビスター チーム、スペイン)+0’40”
9 ルーベン・ゲレイロ(EFエデュケーション・イージーポスト、ポルトガル)+0’42”
10 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)+0’43”

ポイント賞

ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)

ヤングライダー賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

中間スプリント賞

ドミトリー・ストラコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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