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ヒルクライムに軽量1340gのカーボンホイール、「デダ・エレメンティ・RS4DB」登場|DEDA ELEMENTI

編集部が気になるパーツやアクセサリーをインプレッション! 今回はデダ・エレメンティの超軽量カーボンホイール「RS4 DB」を編集部の山口がテスト。前後で1400gを下まわるロードホイールの実力はいかに?

新作ハブは軽量化されつつ、パワー伝達力も向上

リムの高さ38mmは「オールラウンドに使えるホイール」のスタンダード、あるいは少々低めなサイズといえる

イタリアブランド「デダ・エレメンティ」は、自転車のフレームに使われる「チューブ」を製造するデダッチャイ社のパーツブランドで、ハンドルやステムをはじめさまざまなサイクルパーツを手掛けている。スチールからアルミ、カーボンなどの素材を扱っており、トッププロロード選手やトライアスロン選手へのパーツ供給も行ってきている。

リムハイトは38mm、ワイドリムを採用

 

ワイドなカーボンリムはチューブレスレディタイヤの使用を推奨。クリンチャーも使用可能だ

そんなデダ・エレメンティが今回発表したのが「RS4 DB」。ディスクブレーキ対応モデルでありながら、前後セット重量1340gを実現した超軽量ホイールだ。現代のトレンドであるワイドリム設計かつチューブレスレディ対応で、ヒルクライムはもちろん、ロードレースシーンでも活躍する汎用性を持ったモデルだ。リム素材には高品質なハイモジュラスカーボンを採用しつつ、全体をグロッシーブラックに彩ることで、シックな雰囲気をかもし出しながらも多くの自転車に合わせやすい。

リムの外装部分でニップルを固定する構造で、ニップルが内蔵されるためより空気抵抗を低減する効果がある。さらにニップル部分にのみ補強を入れているため、リムの外周部分を軽くなっている

7050アルミを使い軽量化したハブ

ディスクブレーキ対応モデルでありながら16%もの軽量化を果たしたハブ。中央のボディには溝が切られている
フリーボディは工具を使わずにつけ外しできるため、メンテナンスもラク。画像モデルはシマノの新型12速にも対応する

さらに7075アルミで成形されたハブは、旧モデルと比較して16%軽量化しつつ、ラチエット構造を軽量したことで低フリクションを達成している。ライダーのペダリングパワーをよりダイレクトに伝えられる仕様に進化したほか、さらにエアロデザインになっている。

回転する物体に生じるマグナス効果により、ダウンフォースを生みやすい設計になっている
リアハブには2ラチェットシステムを採用、2つのラチエットから構成され、フリー側が小さく、ハブフランジ側には大きなラチェットを採用、ライダーの踏力を効率的にスポークへ伝達するように改良されている

DEDA ELEMENTI・RS4 DB

価格:29万円(前後セット)

DATA

リム:ハイモジュラスカーボン
対応タイヤ:チューブレスレディ、クリンチャー
推奨タイヤ幅:700×25~32mm
リム高:38mm
リム外幅:26mm
リム内幅:19mm
対応スプロケット:シマノ10~12速、スラム10~12速、カンパニョーロ10~13速(一部専用フリーボディへの交換が必要)
重量:1340g(前後セット)

驚きの初速の速さ、ヒルクライムにもロングライドにもオススメ

編集長山口がインプレッション

ディスクブレーキ対応ホイールの場合、重量が1400gを切るのが一つの目安となる。このホイールは踏み始めからわかりやすく、すっと進む軽さが感じられる。加速するときにはあまり乱暴に踏むのではなく、素直に縦に踏むと進みやすいホイールだ。ラチェットがしっかりとかみ合い、踏み込んだ時にダイレクトに踏み込める印象で、ダンシングでもぐいぐい進む。十分剛性がある縦方向に対して、横方向にはやや柔らかさが感じられる。このためダンシングの時にこじるように踏んだりすると、ややよじれる印象がある。コーナリングもクイックというよりは、おだやかに曲がる感覚だ。横風の影響は少なく感じられるため、ハンドルを取られるストレスも少ない。そのためヒルクライムだけではなく、ロングライドでもオススメだ。

山口博久

1998年、自転車専門メディア『バイシクルクラブ』へ配属。35歳で乗鞍1時間切りを目指したことをきっかけにレース活動を再開、国内トップカテゴリーのレース、全日本選手権ロードレースやシクロクロスに参戦。海外のグランフォンド世界選手権に出場するなど、国内外のレースを経験もつ。現在47歳となり、加齢と戦いながら自転車を楽しむ編集長。

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問:カワシマサイクルサプライ
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PROFILE

山口

Bicycle Club / 編集長

山口

バイシクルクラブ編集長。かつてはマウンテンサイクリングin乗鞍で入賞。ロード、シクロクロスで日本選手権出場経験をもつ。47歳を迎えた現在ではレースだけではなく、サイクリングを楽しむためために必要な走行環境やサイクルツーリズムなどの環境整備などにも取り組んでいる。

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