【保存版】ジロ・デ・イタリア2022スタートリスト&コースプレビュー
Bicycle Club編集部
- 2022年05月05日
INDEX
ジロ・デ・イタリア2022 スタートリスト
※印はヤングライダー賞(25歳以下)対象選手
イネオス・グレナディアーズ
1 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)
2 ジョナタン・カストロビエホ(イネオス・グレナディアーズ、スペイン)
3 ジョナタン・ナルバエス(イネオス・グレナディアーズ、エクアドル)※
4 リッチー・ポート(イネオス・グレナディアーズ、オーストラリア)
5 サルヴァトーレ・プッチョ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)
6 パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ、フランス)※
7 ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)
8 ベン・トゥレット(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)※
アージェードゥーゼール・シトロエン チーム
11 アンドレア・ヴェンドラーメ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、イタリア)
12 リリアン・カルメジャーヌ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
13 ミカエル・シェレル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
14 フェリックス・ガル(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、オーストリア)※
15 ヤーコ・ハンニネン(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フィンランド)※
16 ローレンス・ナーセン(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、ベルギー)
17 ナンス・ペテルス(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)
18 ニコラ・プロドム(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)※
アルペシン・フェニックス
21 マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス、オランダ)
22 トビアス・バイヤー(アルペシン・フェニックス、オーストリア)※
23 ドリース・デボント(アルペシン・フェニックス、ベルギー)
24 アレクサンダー・クリーガー(アルペシン・フェニックス、ドイツ)
25 センネ・レイゼン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)
26 ヤコブ・マレツコ(アルペシン・フェニックス、イタリア)
27 ステファノ・オルダーニ(アルペシン・フェニックス、イタリア)※
28 オスカル・リースビーク(アルペシン・フェニックス、オランダ)
アスタナ・カザクスタン チーム
31 ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
32 ヴァレリオ・コンティ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
33 ダビ・デラクルス(アスタナ・カザクスタン チーム、スペイン)
34 ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、アメリカ)
35 ファビオ・フェリーネ(アスタナ・カザクスタン チーム、イタリア)
36 ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナ・カザクスタン チーム、コロンビア)
37 ワジム・プロンスキー(アスタナ・カザクスタン チーム、カザフスタン)※
38 アロルド・テハダ(アスタナ・カザクスタン チーム、コロンビア)※
バーレーン・ヴィクトリアス
41 ミケル・ランダ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)
42 フィル・バウハウス(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
43 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)
44 サンティアゴ・ブイトラゴ(バーレーン・ヴィクトリアス、コロンビア)※
45 ドメン・ノヴァク(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)
46 ワウト・プールス(バーレーン・ヴィクトリアス、オランダ)
47 ヤシャ・ズッタリン(バーレーン・ヴィクトリアス、ドイツ)
48 ヤン・トラトニク(バーレーン・ヴィクトリアス、スロベニア)
バルディアーニCSFファイザネ
51 フィリッポ・ザナ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)※
52 ルカ・コヴィリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)※
53 フィリッポ・フィオレッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)
54 ダヴィデ・ガッブロ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)
55 サーシャ・モードロ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)
56 ルカ・ラステッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)※
57 アレッサンドロ・トネッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)
58 サムエーレ・ゾッカラート(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)※
ボーラ・ハンスグローエ
61 ウィルコ・ケルデルマン(ボーラ・ハンスグローエ、オランダ)
62 ジョヴァンニ・アレオッティ(ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)※
63 チェザーレ・ベネデッティ(ボーラ・ハンスグローエ、イタリア)
64 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
65 パトリック・ガンパー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストリア)※
66 ジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ、オーストラリア)
67 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
68 ベン・ツィーホフ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)
コフィディス
71 ギヨーム・マルタン(コフィディス、フランス)
72 ダヴィデ・チモライ(コフィディス、イタリア)
73 シモーネ・コンソンニ(コフィディス、イタリア)
74 ウェスリー・クレダー(コフィディス、オランダ)
75 アントニー・ペレス(コフィディス、フランス)
76 ピエールリュック・ペリション(コフィディス、フランス)
77 レミ・ロシャス(コフィディス、フランス)
78 ダヴィデ・ヴィレッラ(コフィディス、イタリア)
ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ
81 ナトナエル・テスファツィオン(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、エリトリア)※
82 マッティア・バイス(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、イタリア)
83 ジェフェルソン・セペダオルティス(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、エクアドル)※
84 アンドリー・ポノマル(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、ウクライナ)※
85 シモーネ・ラヴァネッリ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、イタリア)
86 エドゥアルド・セプルベダ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、アルゼンチン)
87 フィリッポ・タリアーニ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、イタリア)
88 エドアルド・ザルディーニ(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ、イタリア)
EFエデュケーション・イージーポスト
91 ヒュー・カーシー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
92 ヨナタン・カイセド(EFエデュケーション・イージーポスト、エクアドル)
93 ディエゴ・カマルゴ(EFエデュケーション・イージーポスト、コロンビア)※
94 サイモン・カー(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)※
95 マグナス・コルト(EFエデュケーション・イージーポスト、デンマーク)
96 オウェイン・ドゥール(EFエデュケーション・イージーポスト、イギリス)
97 メルハウィ・クドゥス(EFエデュケーション・イージーポスト、エリトリア)
98 ジュリアス・ファンデンベルフ(EFエデュケーション・イージーポスト、オランダ)
エオーロ・コメタ
101 ロレンツォ・フォルトゥナート(エオーロ・コメタ、イタリア)
102 ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(エオーロ・コメタ、イタリア)
103 ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)※
104 エリック・フェッター(エオーロ・コメタ、ハンガリー)※
105 フランチェスコ・ガヴァッツィ(エオーロ・コメタ、イタリア)
106 ミルコ・マエストリ(エオーロ・コメタ、イタリア)
107 サムエーレ・リーヴィ(エオーロ・コメタ、イタリア)※
109 ディエゴ・ローザ(エオーロ・コメタ、イタリア)
グルパマ・エフデジ
111 アルノー・デマール(グルパマ・エフデジ、フランス)
112 クレモン・ダヴィ(グルパマ・エフデジ、フランス)※
113 ジャコポ・グアルニエーリ(グルパマ・エフデジ、イタリア)
114 イグナタス・コノヴァロヴァス(グルパマ・エフデジ、リトアニア)
115 トビアス・ルドヴィグソン(グルパマ・エフデジ、スウェーデン)
116 マイルズ・スコットソン(グルパマ・エフデジ、オーストラリア)
117 ラモン・シンケルダム(グルパマ・エフデジ、オランダ)
118 アッティラ・ヴァルテル(グルパマ・エフデジ、ハンガリー)※
アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ
121 ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、エリトリア)※
122 アイメ・デヘント(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ベルギー)
123 ヤン・ヒルト(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、チェコ)
124 バルナバーシュ・ペアーク(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ハンガリー)※
125 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)
126 ロレンツォ・ロータ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、イタリア)
127 レイン・タラマエ(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、エストニア)
128 ロイック・ヴリーヘン(アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ、ベルギー)
イスラエル・プレミアテック
131 ジャコモ・ニッツォーロ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)
132 イエンセ・ビエルマンス(イスラエル・プレミアテック、ベルギー)
133 マティアス・ブレンドレ(イスラエル・プレミアテック、オーストリア)
134 アレクサンダー・カタフォード(イスラエル・プレミアテック、カナダ)
135 アレッサンドロ・デマルキ(イスラエル・プレミアテック、イタリア)
136 アレックス・ドーセット(イスラエル・プレミアテック、イギリス)
137 レト・ホレンシュタイン(イスラエル・プレミアテック、スイス)
138 リック・ツァベル(イスラエル・プレミアテック、ドイツ)
ユンボ・ヴィスマ
141 トム・デュムラン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
142 エドアルド・アッフィニ(ユンボ・ヴィスマ、イタリア)
143 クーン・ボウマン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
144 パスカル・エーンコーン(ユンボ・ヴィスマ、オランダ)※
145 トビアス・フォス(ユンボ・ヴィスマ、ノルウェー)※
146 ハイス・リームライゼ(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)※
147 サム・オーメン(チーム ユンボ・ヴィスマ、ドイツ)
148 ヨス・ファンエムデン(チーム ユンボ・ヴィスマ、オランダ)
ロット・スーダル
151 カレブ・ユアン(ロット・スーダル、オーストラリア)
152 トーマス・デヘント(ロット・スーダル、ベルギー)
153 マシュー・ホームズ(ロット・スーダル、イギリス)
154 ロジャー・クルーゲ(ロット・スーダル、ドイツ)
155 シルヴァン・モニケ(ロット・スーダル、ベルギー)※
156 ミヒャエル・シュヴァルツマン(ロット・スーダル、ドイツ)
157 リュディガー・ゼーリッヒ(ロット・スーダル、ベルギー)
158 ハルム・ファンハウケ(ロット・スーダル、ベルギー)※
モビスター チーム
161 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム、スペイン)
162 ホルヘ・アルカス(モビスター チーム、スペイン)
163 ウィリアム・バルタ(モビスター チーム、アメリカ)
164 オイエル・ラスカノ(モビスター チーム、スペイン)※
165 アントニオ・ペドレロ(モビスター チーム、スペイン)
166 ホセホアキン・ロハス(モビスター チーム、スペイン)
167 セルヒオ・サミティエル(モビスター チーム、スペイン)
168 イバン・ソーサ(モビスター チーム、コロンビア)※
クイックステップ・アルファヴィニル
171 マーク・カヴェンディッシュ(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)
172 ダヴィデ・バッレリーニ(クイックステップ・アルファヴィニル、イタリア)
173 ジェームス・ノックス(クイックステップ・アルファヴィニル、イギリス)
174 ミケル・モルコフ(クイックステップ・アルファヴィニル、デンマーク)
175 マウロ・シュミット(クイックステップ・アルファヴィニル、スイス)※
176 ピーター・セリー(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)
177 ベルト・ファンレルベルフ(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)
178 マウリ・ファンセヴェナント(クイックステップ・アルファヴィニル、ベルギー)※
チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ
181 サイモン・イェーツ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、イギリス)
182 ローソン・クラドック(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、アメリカ)
183 ルーカス・ハミルトン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
184 マイケル・ヘップバーン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
185 ダミアン・ホーゾン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
186 クリストファー・ユールイェンセン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、デンマーク)
187 カラム・スコットソン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オーストラリア)
188 マッテオ・ソブレロ(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、イタリア)※
チーム ディーエスエム
191 ロマン・バルデ(チーム ディーエスエム、フランス)
192 テイメン・アレンスマン(チーム ディーエスエム、オランダ)※
193 ケース・ボル(チーム ディーエスエム、オランダ)
194 ロマン・コンボー(チーム ディーエスエム、フランス)
195 アルベルト・ダイネーゼ(チーム ディーエスエム、イタリア)※
196 ニコ・デンツ(チーム ディーエスエム、ドイツ)
197 クリス・ハミルトン(チーム ディーエスエム、オーストラリア)
198 マーティン・トゥスフェルト(チーム ディーエスエム、オランダ)
トレック・セガフレード
201 ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード、イタリア)
202 ダリオ・カタルド(トレック・セガフレード、イタリア)
203 マティアス・スケルモース(トレック・セガフレード、デンマーク)※
204 フアン・ロペス(トレック・セガフレード、スペイン)※
205 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード、オランダ)
206 ジャコポ・モスカ(トレック・セガフレード、イタリア)
207 エドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード、ベルギー)
208 オットー・フェルハード(トレック・セガフレード、ベルギー)
UAEチームエミレーツ
211 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)※
222 ルイ・オリヴェイラ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)
223 ルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)
224 アレッサンドロ・コーヴィ(UAEチームエミレーツ、イタリア)※
225 ダヴィデ・フォルモロ(UAEチームエミレーツ、イタリア)
226 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ、コロンビア)
227 マキシミリアーノ・リケーゼ(UAEチームエミレーツ、アルゼンチン)
228 ディエゴ・ウリッシ(UAEチームエミレーツ、イタリア)
ジロ・デ・イタリア2022 コースプレビュー
5月6日 第1ステージ ブダペスト~ヴィシェグラード 195km 平坦 ★★
2022年のジロ・デ・イタリアの開幕は、イタリアを飛び出してハンガリー・ブダペストで。コース自体は平坦にカテゴライズされるが、最後の5.7kmで中世に城塞だった丘を一気に駆け上がる。最大勾配は8%。大会最初のマリアローザ着用者は、4級山岳でもあるこの上りで決定する。
5月7日 第2ステージ ブダペスト~ブダペスト 9.2km 個人タイムトライアル ★★★
首都ブダペストを駆ける短距離個人TT。各選手のタイム差が多少ながら発生し、先々の総合争いへの「スターティンググリッド」が決まるだろう。コースは前半が平坦。ドナウ川をまたいで後半はテクニカル。フィニッシュまでの1.3kmは上りで、最大勾配14%に達する。
5月8日 第3ステージ カポシュバール~バラトンフィレド 201km 平坦 ★
オールフラットといってもよいくらい、高低の変化がほとんどない。フィニッシュ前12.6kmでこの日唯一の4級山岳が控えるが、レースに大きな局面をもたらすものとはならないだろう。終始スプリンターチームがコントロールする、「マリアチクラミーノ争いの開幕日」となりそうだ。
5月9日 休息日(移動日)
5月10日 第4ステージ アーヴォラ~エトナ 172km 山岳 ★★★★
ハンガリーステージ終えて、いよいよ本来の舞台であるイタリアへ。その始まりはシチリア島から。それも、島の誇り・エトナ山の頂上を目指す本格山岳ステージだ。22.8kmに及ぶ上りは、平均勾配5.9%。中腹で一瞬下るが、直後に最大勾配14%に達する。マリアローザを目指す選手たちは、さすがにここで遅れるわけにはいかない。
5月11日 第5ステージ カターニア~メッシーナ 174km 平坦 ★★
平坦にカテゴライズされるが、問題はレース半ばにそびえる2級山岳。山に入る前からの上り基調も入れると、40km近いクライミングになる。その後は下りと平坦とはいえ、登坂に時間をかけすぎると集団復帰が難しくなる可能性がある。スプリンターを擁するチームがどう対応するか見もの。
5月12日 第6ステージ パルミ~スカーレア 192km 平坦 ★★
この日からイタリア本土を走る。スタートして早々に4級の上りが待ち構えるが、ここでたとえ集団が崩れてもやがて1つに戻ることだろう。海沿いを走るが、それほど風の影響を受けることはないはず。定石どおりスプリントで勝者が決まりそう。
5月13日 第7ステージ ディアマンテ~ポテンツァ 196km 丘陵 ★★★★
丘陵ステージにカテゴライズされるが、獲得標高は4510m。もはや難関ステージである。アペニン山脈の4つの山々を越えるコースは、3つ目の上りであるモンテ・グランデ・ディ・ヴィッジャーノが頂上手前で最大勾配15%。ところどころ急な下りもあり、最後まで気を抜くことは許されない。
5月14日 第8ステージ ナポリ~ナポリ 153km 丘陵 ★★
レース半ばは海沿いの周回コースを走行。カテゴリー山岳こそ1度だけ4級が設定されるのみだが、常時細かいアップダウンを越える格好だ。終盤は周回コースを外れてナポリへと戻る。フィニッシュ前1kmで鋭角コーナーとヘアピンコーナーが連続。急激にスピードが落ち、そこからの立ち上がりで勝負が決まりそうだ。
5月15日 第9ステージ イゼルニア~ブロックハウス 191km 山岳 ★★★★★
第1週の最後は、5つ星の本格山岳ステージ。勝負はもちろん後半で、1級山岳パッソ・ランチアーノ(登坂距離10.3km、平均勾配7.6%、最大勾配14%)で有力選手間の探り合いがスタート。そして最後は1級のブロックハウス(13.6km、8.4%、14%)の頂上へ。ここでのフィニッシュ順がそのまま個人総合成績に反映される可能性も。いずれにせよ、マリローザ争いの形勢が見えてくるはずだ。
5月16日 休息日
5月17日 第10ステージ ペスカーラ~イェージ 196km 丘陵 ★★★
前後半でまったく趣きの異なるレイアウト。後半の丘陵部で集団の人数が絞られることがあるかもしれない。最後のカテゴリー山岳である4級の頂上がフィニッシュ前8.5km。そこから7km下って、フィニッシュ前はわずかな上り基調。この下りを終えた時点で前線に残っている選手たちがステージ優勝を争うことになる。
5月18日 第11ステージ サンタルカンジェロ・ディ・ロマーニャ~レッジョ・エミリア 203km 平坦 ★
完全にスプリンターのための1日。ここはスプリンターチームが仕事になっていくことだろう。注意するとしたら、フィニッシュ前5kmで迎える複数のコーナー。スピードが上がる中でのコーナーリングとなるので、トラブルには十分注意が必要だ。
5月19日 第12ステージ パルマ~ジェノヴァ 204km 丘陵 ★★★
当初のコース発表時から距離が伸び、難易度を示す星の数も1つ減った。全体を通してみると逃げ向きといえるか。1つ目の3級山岳頂上からの下りはテクニカルなので無理は禁物。最後の上りからフィニッシュまでは約30km。集団にスプリンターが残るようならステージ優勝争いの情勢が変わってくる。
5月20日 第13ステージ サンレモ~クーネオ 150km 平坦 ★★
スタートして20km過ぎから丘陵地帯へと入っていく。3級山岳を上ってからは“一応の”平坦路だが、上りをこなしてきているスプリンターにとっては消耗度合いが気になるところ。最終局面も上り基調で、残り2kmで連続する鋭角コーナーをクリアすると、その後は長い直線だ。
5月21日 第14ステージ サンテナ~トリノ 147km 丘陵 ★★★★
スタートからしばしワンウェイルートを走ったのち、フィニッシュ地トリノを基点とする周回コースへ。急坂の2級山岳が2カ所あり、これを2回ずつ上ることになる。特に後に出てくるコッレ・デッラ・マダレーナは最大勾配20%。フィニッシュ前4.5kmには中間スプリントポイントが置かれるなど、レース後半は慌ただしい。
5月22日 第15ステージ リヴァローロ・カナヴェーゼ~コーニュ 178km 山岳 ★★★★
第2週の最終日。中間地点を過ぎるといよいよ山岳地帯へ。ピラ・レ・フルール(登坂距離12.3km、平均勾配6.9%、最大勾配15%)とヴェローニュ(13.8km、7.1%、14%)、2つの1級山岳を越えたら、2級山岳コーニュの頂上を目指す。距離を追うごとに緩やかになるので、最後は前線に残った選手たちによる小集団スプリントか。
5月23日 休息日
5月24日 第16ステージ サロー~アプリーカ 202km 山岳 ★★★★★
運命の大会第3週がスタート。2つ目の5つ星ステージだ。それも驚異の獲得標高5250m! まず1級山岳ゴレット・ディ・カディーノを越えて、中盤に名峰パッソ・デル・モルティローロ(登坂距離12.6km、平均勾配7.6%、最大勾配16%)へ。中間スプリントが置かれる丘を過ぎると、迎えるは1級ヴァルヴィーコ・ディ・サンタ・クリスティーナ(13.5km、8%、13%)。頂上までの6.9kmは10%超え区間が続く。そして、最後はフィニッシュ地アプリカまでの4.6kmダウンヒルと1.5kmの緩やかな上り。下りを得意にしている選手が勢いづけば一気に上位へと駆け上がるチャンスとなる。
5月25日 第17ステージ ポンテ・ディ・レーニョ~ラヴァローネ 168km 山岳 ★★★★
スタートして早々に上りが始まるが、いったん下ってからが本格的な勝負。後半に控えるパッソ・デル・ヴェトリオーロ(登坂距離11.8km、平均勾配7.7%、最大勾配12%)、モンテロヴェーレ(7.9km、9.9%、15%)、2つの1級山岳がマリアローザ争いの重要区間となる。急坂を越えた先は緩やかなアップダウン。モンテロヴェーレの頂上をどの位置で通過するかがステージ順位にも影響しそうだ。
5月26日 第18ステージ ボルゴ・バルスガナ~トレビーゾ 152km 平坦 ★
平坦ステージとしては、これが今大会最後。ここはやはりスプリンターチームにコントロールを任せて、マリアローザ争いに身を置く選手たちは移動に終始したい。もちろんクラッシュやトラブルには注意。この日を終えた時点で、ポイント賞「マリアチクラミーノ」の形勢は固まるだろうか。
5月27日 第19ステージ マラーノ・ラグナーレ~サンチュアリオ・ディ・カステルモンド 177km 丘陵 ★★★★
丘陵ステージながら星4つ。その理由は、いくつもの急坂が待ち受けているから。3級山岳2つをクリアすると、隣国スロベニアへ入国。ここで上る1級山岳コロヴラット(登坂距離10.3km、平均勾配9.2%)は最大勾配15%。イタリアへと戻ってテクニカルな下りをこなしてから、頂上にフィニッシュラインが敷かれる2級山岳サンチュアリオ・ディ・カステルモンドへ。最大勾配14%で、フィニッシュ前1kmに前後して11%の急勾配も控えている。
5月28日 第20ステージ ベッルーノ~マルモラーダ(パッソ・フェダイア) 168km 山岳 ★★★★★
クイーンステージは最終日前日、ドロミテ山塊で。マリアローザ争いはクライマックスを迎える。中盤で1級山岳パッソ・サン・ペッレグリーノ(登坂距離18.5km、平均勾配6.2%、最大勾配15%)をクリア。序盤から上り基調とあり、ここを越える段階で消耗している選手も多そうだ。続くパッソ・ポルドイは今大会最高標高の2239mで、「チーマ・コッピ」に設定される。そして最後にそびえるのは、1級山岳パッソ・フェダイア(14km、7.6%)。最後の約6kmは10%超えの急勾配で、フィニッシュ前2.6kmで最大勾配18%に達する。道路形状も急変し、選手たちはリズムや集中力を保つのに一苦労だろう。ここを上り切った時点でのマリアローザの行方は果たして。1日残してほぼ決まっているのか、はたまた僅差のままなのか。いずれにせよ、最終目的地はすぐそこである。
5月29日 第21ステージ ヴェローナ 17.4km 個人タイムトライアル ★★★
これまで数々の名場面が生まれてきた、大会最終日の個人タイムトライアル。マリアローザのウイニングライドになるのか、最終決戦になるのかは前日次第。コースは、古代ローマ時代の円形闘技場を目指して、中盤に4級山岳越え。テクニカルなレイアウトの下りを慎重にこなせば、あとは旅の最終局面だ。
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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