キングピンサスペンション搭載のグラベルロードがフルモデルチェンジ!|Cannondale
Bicycle Club編集部
- 2022年06月26日
キャノンデールがもてる技術のすべてを注ぎこんだトップストーンカーボン。このたび、同モデルが第二世代へとバージョンアップしあらゆるグラベルロードの楽しさに対応できる一台に!
INDEX
さらなる軽量化に加え汎用性も向上したトップストーンカーボン
カーボン素材の特性を生かした独自のサスペンションを搭載するグラベルロード、トップストーンカーボンが初代モデルから3年の時を経て次世代モデルへと進化を果たした。
トップストーンのキーテクノロジーであるキングピンサスペンションは、複雑なリンク機構をもたずカーボン素材のフレックス性を生かし、シートステー部分にピボットを設けることで30mmのトラベル量を確保したもの。前作ではピボットにベアリングを使用していたが、ブッシュ式へと変更することでメンテナンスの頻度を減らすとともに100gもの軽量化を実現した。
また前作ではタイヤクリアランス確保などの理由から駆動系を6mm右側に寄せたAIオフセットのフレームで、リアホイールが専用品に限定されていた。しかし新たに左右非対称のドロップドチェーンステーを採用し前作を上まわる45mm幅のタイヤに対応し、通常の700Cホイールを使用可能とした。
今回インプレッションしたグレードには、前後ライトとリアレーダーをひとつのバッテリーで稼動させるスマートセンスを搭載。フォークやトップチューブにバッグ用台座も追加し、グラベルレースからバイクパッキングまで、あらゆるライディングスタイルに対応した。
アドベンチャーからレースまであらゆるグラベルのニーズに対応
CANNONDALE/TOPSTONE CARBON 1 RLE
(キャノンデール・トップストーン カーボン 1 RLE)
価格:82万5000円(完成車)
SPEC
フレーム:カーボン、キングピンサスペンションシステム
フォーク:カーボン
コンポーネント:スラム・フォースETAPアクセス
ハンドル:FSA・KウイングAGXカーボン
ステム:FSA・SL-Kアルミ
シートポスト:セーブカーボン、スマートセンス
ホイール:ホログラムG-SL27カーボン
タイヤ:WTB・リドラーTCSライト、700×45C
カラー:ブラックパール
サイズ:XS、S、M
試乗車重量実測値:9.2kg(Mサイズ/ペダルレス)
安定感と走りの軽さを両立したマルチグラベルバイク
鈴木祐一がインプレッション
オフロード走行を想定しているとはいえ、MTBよりグリップ力が乏しいグラベルタイヤにとって、キングピンサスペンションはベストマッチだ。タイヤのグリップ力を引き出しつつも軽く、さらにタメを作った伸びが推進力につながってくれる。フロントセンターを長くしたジオメトリーの変更も安定感を増していて、グラベルタイヤのグリップ力に合わせたピーキーすぎない自然なハンドリング特性をもつ。タイトコーナーでもつま先が当たりにくいのもポイントだ。
パーツのアッセンブルも最適なものを選んだという印象で、ホイールはグラベルでスタンダードになっている幅広のもの。45mm幅のタイヤにマッチしていて外周部の軽さによって低速からスムーズに加速する。これはコーナリングでバイクを倒す際にも感じられる。フォースeTAPコンポーネントの素早い変速はもちろんのこと、フロントダブルのワイドギヤであらゆる道に対応できる。
スマートセンスも自分のiPhoneで使ってみたが、100m以上の音や視覚では認識できない距離から後続車の接近を知らせてくれるのには驚いた。ロングツーリングで郊外を走って怖さを感じるのが、接近する後続車の速さ。スマートセンスによってや距離を認識できるのは何よりも心強い。総合するとレース的なライドからキャンプツーリング、さらに日常の街乗りまで、あらゆる状況を1台で楽しめるバイクといえる。
鈴木祐一
元MTBクロスカントリーとシクロクロスのトップ選手で、現在は自身のショップ「ライズライド」でスポーツバイクの多彩な魅力を伝えている。グラベルロードへの造詣も深く、バイクの走行性能から多様な楽しみかたまで、多方向からインプレッションする。
接近するクルマも認識する先進のスマートセンスを搭載!
ダウンチューブ下側に設けられたバッテリーで前後のライトに給電し、スマートフォンアプリからコントロールが可能なスマートセンスを搭載する。さらにリアライトに設けられたレーダーによって接近してくる後続の車両をいち早く検知できる。
問:キャノンデールジャパン
www.cannondale.com/ja-jp
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:猪俣健一
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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