小池都知事がレインボーブリッジに加え、多摩地区でもサイクリングイベント開催を表明
Bicycle Club編集部
- 2022年06月01日
5月31日、都内でトライアスリートで東京都議会議員の白戸太朗議員(都民ファーストの会)による都政報告会を兼ねた「東京都自転車政策勉強会」が行われた。報告会には森村隆行議員、荒木ちはるファーストの会代表、さらに小池百合子都知事も登壇し、11月23日に開催予定のサイクリングイベント、さらに多摩地区でのサイクリングイベント開催に向けた発言をした。
まずは臨海部、来年度には多摩地区でも自転車イベント開催を計画
「レインボーブリッジ、それも一般道ではなく高速道路を封鎖して、自転車イベントを開催します。ロングコースとファミリーコースを実施します。自転車乗りの皆さんからは物足りないという声もありますが、まずは試していただくことからはじめたいと思います」と臨海部レガシースポーツイベントについてコメントし、先日おこなわれたツアー・オブ・ジャパンと同様に東京のレースに世界中アスリートから参加したいと思われるようにしたいとした。さら、来年度には多摩地域でオリンピックのレガシーを使ったロードレースを開催することを示した。
この多摩地区でのイベントに関して本誌が質問したところ、白戸議員から回答があり「いま回答できることは、いままでにやったことのない自転車イベントにしたい、そのために準備しています」ということで、イベントの開催に向けて現在調査中だという。
まずは安全に開催するところから実施、ロングコースでは延長
今回、白戸太朗都政報告会「東京の自転車の未来を考える 〜都の自転車施策について〜」は一般社団法人グッド・チャリズム宣言プロジェクトの「東京都自転車政策勉強会」を兼ねての開催となり、さらに白戸、森村両議員からは東京都の自転車施策についての説明があった。自転車に関する都の政策は都市整備局、建設局、生活文化スポーツ局と多局にわたるため、各局の情報を集約しての内容となった。
臨海部レガシースポーツイベントについては担当が生活文化スポーツ局で、最後にその中間報告が行われた。
今回のイベントの総規模としては20億円、実際にイベントには9億円ほどの予算を計上しているという。「こうした予算の話が出るとどうしてもイベントのKPIなどについて聞かれますが、東京都民、日本国民が自転車っていいよねと思えるイベントを目指したいですね」と白戸議員。自転車の良さを知っていただくための空気を醸成することが主目的となると主張した。
愛好家向けのレインボーブリッジを渡るロングコースとして20kmを想定していたが、できればそれ以上を考えており、海の森公園の周回することで距離を延ばせないかということで調整。普段走ることができないレインボーブリッジに加え、海の森トンネルを抜けて海の森公園に10kmほどの周回コースを設置することを検討している。このほかファミリー層向けのショートコースとして8km、13㎞を用意している。
3000人規模の大会、7月に募集開始を予定
グッドチャリズムリーダーで臨海部レガシースポーツイベントの実行委員長を務める片山右京さんも登壇。イベントでは当初からBMXデモンストレーション、パラ競技用のハンドサイクルの体験会や子ども用のキックバイクの試乗体験などを予定していたが、これに加えてさらにサプライズを検討しており、「プロ選手によるクリテリウムに加えて、このほかまだ発言できないが、面白い催しができないかと考えています」と盛り上がりを期待させる発言をした。
イベントは7月頃に特設のホームページから募集を開始する予定で、参加人数は3000人規模を想定している。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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