コツさえつかめば簡単、ディスクブレーキ用ホイールまわりの洗浄|走りを変える洗車術
Bicycle Club編集部
- 2022年06月16日
あなたのバイクの走りを変えるもっともカンタンな方法は「洗車」だった! 洗車のプロである須田晋太郎さんに、「ディスクブレーキ用ホイールまわりの洗浄」を教えてもらった。
スプロケットを外さずにディスクブレーキ用ホイールを洗おう
ホイールは今回ディスクブレーキモデルを洗浄する。スプロケットは外さず、そのままでできるだけきれいにする。もっとも気になるのはディスクローター部分だが、須田さんの判断はいかに?
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日々のメンテならスプロケット付きでもOK
完璧にやるならスプロケットを外すのがベストだが、装着したままでも十分きれいにできる。まずはスプロケットにのみ、ドライブクリンを塗る。あまりベタベタと塗る必要はない。
スプロケット間はタオルの端っこで磨く方法もあるが、毛足4cm程度の硬めのブラシがやりやすい。かなり奥まで入っていく。100円ショップで購入したブラシだそうだ。
ハブ部分はスティック形状のブラシだと届きやすい。
ある程度磨いたら、いったんスプロケットまわりを水で流す。汚れがひどい場合は黒い水が出てくることもある。このタイミングでは、スプロケットに残った水をタオルで拭く必要はない。
ブラシを替えてからバイククリンを塗布
洗浄液がドライブクリンからバイククリンへ変わるため、さきほどとは別のブラシを使い、二度めの洗浄を行う。
スプロケットの裏や間に汚れが残っていることも多い。一度めの洗浄でかなりきれいになってはいるが、もう一度洗おう。
裏側も忘れずに!
ディスクローターに油分は厳禁!
「バイククリン(中性洗剤)をかけてもいいが、ディスクローター表面に油分を付着させないよう気を配る必要があります」と須田さん。
スポンジに持ち替えて、バイククリンをリムやスポーク、タイヤに塗布していく。
リムとスポークの結合部(ニップル)にも意外と汚れはたまっている。ニップルもていねいにゴシゴシ!
もう一度ホイール全体を水で洗い流す。
ホイールをバウンドさせ、ギヤの間にある水分を落とす。
全体をマイクロファイバータオルで拭いていく。最後に汚れを付けたくないので、タオルは未使用のきれいなものが望ましい。もしくは使用していない面を使う。
まとめ:ディスクローターを洗うときの注意点
現代のスタンダードになりつつあるディスクブレーキホイールには、ディスクローターが付いています。ディスクローターはケミカルや指の油分を付着させると制動力に悪影響を及ぼします。中性洗剤とブラシで洗っても大丈夫ですが、事前に使ったドライブクリンの付いたブラシはNGです。使う洗浄液で分けた別のブラシを使ってださい。タオルで拭くときも指が触れないように注意です。サビ防止のため、水分はなるべく早く拭き取って乾燥させましょう。
リムブレーキの場合はリムを研磨してきれいにする
洗浄とは微妙に異なるかもしれないが、リムブレーキホイールの場合、ブレーキシューのカスや汚れがリム面に残ることで、ブレーキング時の制動力を下げてしまっていることが多い。中性洗剤で洗って乾燥させたあとに、専用のラバー砥石でリムを研磨してきれいにしておこう。見た目にも輝きを取り戻し、ブレーキの制動力も向上するはず。ちなみにカーボンリムの場合は、中性洗剤とスポンジを使ってきれいにする。
使用ケミカル
【ディグリーザー】ドライブクリン
黒ずんだ油を浮かせる強力な洗浄液。チェーンほか前後ディレイラー、金属系ドライブトレインに使用する。
【中性洗剤】バイククリン
中性洗剤のため、金属部分のほかフレームやサドル、バーテープなどにも使える。たっぷり泡立つタイプ。
教えてくれた人
須田晋太郎さん
ウォークライド シクロアカデミア、 日本スポーツ協会 公認自転車競技コーチ。10代のころから自転車競技に取り組み、実業団トップカテゴリーで活動後、トレーナーとして国内チームに帯同。現在、プロコーチとして幅広い層のサイクリストのコンディショニングやフィッティングサービスを行いながら、大磯クリテリウムや箱根ヒルクライムなど人気イベントも主催する。
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※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年1月号 No.431]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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- CREDIT :
- TEXT:浜田幸紀(編集部) PHOTO:宮田幸司
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