水をかけるのはOK? 汚れをスッキリ落とすフレーム洗浄とは|走りを変える洗車術
Bicycle Club編集部
- 2022年06月18日
あなたのバイクの走りを変えるもっともカンタンな方法は「洗車」だった! 洗車のプロである須田晋太郎さんに、「フレーム洗浄&ドライブトレインの再洗浄」を教えてもらった。
プロ直伝のフレーム洗浄方法
フレームと、再度ドライブトレインを別の洗浄液でいっきに洗浄する。須田さんいわく「ドライブトレインは事前の洗浄で9割がたきれいになっていますが、残りの1割分を仕上げます」
▼洗車おすすめケミカル&道具の記事はコチラから。
自転車専用の中性洗剤で洗おう
バイククリンをよく濡らしたスポンジやブラシに塗布する。中性なのでフレーム含め各種パーツへの攻撃性が低い。
もちろんほかの中性洗剤でも大丈夫だが、なるべく自転車洗浄用、かつよく泡立つものを選ぼう。
全体を泡まみれにしてしまっていい
最初にフレーム全体に水をざっとかけて砂粒類を流し、その後バーテープ以外のフレーム、ドライブトレインに対して、スポンジで泡立てながらこすっていく。強くこする必要はない。ここでも洗浄アイテムの使い分けが大事だ。
フレームやディレイラーまわりはスポンジで広くこする。
ディスクブレーキ台座付近はブラシを使って細かいところまで。ちなみにディスクパッド部分に泡が入っても、この後洗い流すので大丈夫だ。
フレームのBB付近はクランクがあるせいでこすりづらい。そんなときはムートンタオルが便利で、BB近くまで泡が届く。通常のタオルでも大丈夫だ。
上から水をかけ汚れと泡を流す
ここでも水を使って汚れと洗浄液(泡)を洗い流す。一般的なシャワーの圧力で十分。
「高圧洗浄機を使って汚れを吹き飛ばす」といったイメージが浮かびがちだが、あくまで「洗い流す」でOK。
濡らしたままはNG、しっかり拭き取っていく
低価格のマイクロファイバータオルを使ってフレームの水分を拭き取る。
チェーンはとくにしっかり拭き取り、残った汚れと水を吸い出そう。ただしそれでもわずかに水は内部に残るので、さらに乾燥時間が必要。
フォークの裏側は汚れが残りやすい箇所。リムブレーキが付いていればなおさらだ。
クランク裏はこうやって拭き取るといい。とにかく濡れたままはダメ。
まとめ:水が残ることはマズいが、かかることは問題なし!
フレーム内部に水が浸入することや、金属パーツがサビることを恐れ、水をかけることをためらう人は多いです。ですが、仮に水がフレーム内部に入っても多くのバイクは水がスムーズに抜けるように設計されています。もし錆びやすい鉄フレームなどで不安なら、洗浄後にさかさまにして水抜きし、風通しのいい場所で乾燥させましょう。いずれにしろ、パーツをサビさせないためにタオルで拭き取ることが大切です。
洗浄ではないけれど、セットで行うべき注油
「洗浄」でチェーンはきれいになったが、カラカラの乾燥状態では走行に抵抗が発生し、パーツの寿命を縮める。「注油」もセットで行うべきだが、前述のとおり、乾燥のため少し時間を置くのがいい。しかし水置換性のオイルであれば、多少水が残っていても注油してかまわない。フロントやリアディレイラーの可動部にも注油しておこう。
使用ケミカル
【中性洗剤】バイククリン
中性洗剤のため、金属部分のほかフレームやサドル、バーテープなどにも使える。たっぷり泡立つタイプ。
教えてくれた人
須田晋太郎さん
ウォークライド シクロアカデミア、 日本スポーツ協会 公認自転車競技コーチ。10代のころから自転車競技に取り組み、実業団トップカテゴリーで活動後、トレーナーとして国内チームに帯同。現在、プロコーチとして幅広い層のサイクリストのコンディショニングやフィッティングサービスを行いながら、大磯クリテリウムや箱根ヒルクライムなど人気イベントも主催する。
全国に拡大中「センシャバイシクル」
スポーツバイクはもちろん、ママチャリ、キッズバイク、車いすなどの洗車はおまかせ! あなたの愛車をプロがピカピカに洗い上げてくれる自転車洗車専門店だ。2022年6月には東京・八丁堀に「SENSHA Bicycle 東京中央店」もオープン!
https://sensha-bicycle.com
※この記事はBiCYCLE CLUB[2021年1月号 No.431]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT:浜田幸紀(編集部) PHOTO:宮田幸司
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。