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ダウンヒルに復活したミオママが空を飛ぶ! 6年ぶりに目指す18回目の日本チャンピオン

マウンテンバイクのダウンヒル競技はスキーのゲレンデなどに作られたコースを、マウンテンバイクで飛んだり跳ねたりしながらスピードを競う競技だ。SLメディア主催の「ダウンヒルシリーズ」が今季よりJCF(日本自転車競技連盟)公認大会となり、さらに昨シーズンでXCO(クロスカントリー・オリンピック)レースから引退したミオママこと末政実緒さんが、6年ぶりにダウンヒル競技に復帰。家族と共に新たなチャレンジを開始した。

DOWNHILL SERIESに復帰

予選、決勝ともに1位。拍手の中、藍名ちゃんとともに表彰台に向かう。

「レジェンド」という表現を安易に使うのは好きではないのだが、末政実緒さんは、まさに「MTBレジェンド」の1人と呼ぶにふさわしいだろう。

トライアルから自転車競技をスタート。15歳でダウンヒルに転向して以来、世界選手権銀メダル、アジア競技会金メダル、全日本選手権にいたっては17連覇という前人未踏のキャリアを持つだけでなく、2001年には世界選手権DHジュニアクラスで優勝。アジアでただ1人、DH種目でレインボージャージを手にしているのだから。

そんな末政さんだが、2020年の全日本選手権XCOを最後に、競技生活にピリオドを打ち、長年のスポンサーでもあるダートフリークのアンバサダーとして、キッズイベントのサポートやスクール活動にシフト。レース活動も、ダウンヒルシリーズやエンデューロ・ナショナルシリーズと、あくまでも楽しむためだけの参戦に留まっていたが、今季DHシリーズ開幕戦から、再びJCF登録選手として参戦している。

ここではダウンヒルレースに復活した末政さんに話を聞いてみた。

好きなレースが公式戦になった

バイシクルクラブ(以下バ):ダウンヒル競技にお帰りなさい!

末政(以下、末):不思議な巡り合わせですね。ここ数年、地元を中心に活動してきた中で、ダウンヒルシリーズが楽しくて「今年も楽しもう!」と思っていたら、JCF公認になるというので、じゃあちゃんと走ろう。全日本選手権も走ろう!と決めました。なので、JCFの競技に復帰というより「好きなレースが公式戦になった」という感覚です。

バ:開幕戦(吉無田)をパスして、今回の白馬岩岳が開幕戦ですが、久しぶりのDHコースはどうでしたか?

156cmと小柄ながらフルサイズの29erを自在に操る。海外での異名はモペットのリトルホンダにかけた”リトルミオ”

末:最後のDHレースが6年前。岩岳を走ったのは2001年以来(笑)。コースも機材も当時とは全く違うので、まず慣れることから(笑)。

今回のコースは短くてフラットセクションが多いので、どうやってタイムを削るか?いろいろ考えながら走りました。

今季はバイクはウインクレルが提供するサンタクルズ・メガタワー、サスペンションのロックショックスとコンポのSRAMはダートフリーク、ホイールはマヴィック、タイヤはマキシスのサポートを受ける

バ:サンタクルズ・メガタワー*という、純粋なDHバイク**でのレースではありませんが、戸惑いはなかったですか?

末:以前のようにレース活動に専念するわけではないので、スクール活動にも使えるバイクということで用意していただきました。バイクやパーツの入荷が不安定な状況で、機材を用意していただけたことは本当にありがたいですし、走ること以外にお返しできることをしなければという責任も感じています。

バイクに関しては、XCOで29インチに乗っていたこともあり、サスペンションが長く懐が深くなったぶん、扱いやすいですね(笑)

それでも路面からの衝撃、限界ギリギリでのバイクコントロール、ミスできないという緊張感は、実際にレースに出てみないと体感できませんから、懐かしい感覚がよみがえると同時に、29インチでのケタ違いなスピードに驚かされました。

*=リアトラベル165mmのエンデューロ向け29″ホイールMTB

**=ダブルクラウンサスフォークを装着。リアトラベルは180~200mmが標準的モデル

全日本選手権はキッチリと仕上げて勝ちたい

XCOに転向してからはサポートに徹した雄一朗さんも元DHエリートライダー。藍名ちゃんも「ヨツバサイクルで下るのが好き」という

バ:今回の参戦には、ご家族の後押しもあったとか?

末:2017年に生まれた長女から「ダウンヒルのレースをしている姿ってあんまり見たことなかった」って(笑)言われ、「お母さんレース頑張って」とも言われることがあったので「家族でレースを楽しもう」というのも、今回の参戦テーマですね。

元々、競技志向の強かった私にくらべ、主人はダウンヒルをする過程も含めて楽しんできた人ですから、クルマにキャンプ道具を積んで、家族や友人とレース会場で過ごすのも新鮮で楽しいんです。

彼女の現役引退後に全日本2勝の吉川千香子、昨年の全日本チャンピオン松本璃奈、昨年のDHシリーズ年間チャンピオン富田敬子と、ハイレベルな戦いとなった

バ:近年、女性DHライダーは減少気味でしたが、今回は総勢19名!

末:私が現役の頃も、10人に満たない時代がありましたけど、私とは逆にXCOから転向した松本璃奈ちゃんや、北海道から来た人もいて盛り上がってきているように感じます。うれしかったのは、小中学生ライダーたちに「後ろ走らせてください」と声をかけられたり、若い女子ライダーたちと一緒にラインを確認しながら試走ができたことですね。

レースは、目標タイムがあることで確実にレベルアップしますから、自分が走ることで、女子クラス全体の目標タイムになれば、参戦する意義があるとも思いました。

バ:この後もシリーズは続きますが、やはりターゲットは9月の全日本選手権ですか?

末:ダウンヒルシリーズは、スケジュールの都合で全戦参加できないですが、出るからにはキッチリと仕上げて勝ちたいですね。

末政実緒(すえまさ・みお)

1983年生まれ、神戸市出身
92年にバイクトライアルを始め、翌年に全日本選手権初優勝。96、97年世界選手権シリーズ総合優勝。
1998年にダウンヒルに転向後、2000年から全日本選手権17連覇

2001年世界選手権ジュニアクラスでアジア人初優勝
2002年からワールドカップ参戦。最高順位はダウンヒル3位、4クロス2位。

2000~2001、2003~2010、2013年アジア大陸選手権DH優勝

2004年世界選手権エリートクラス2位

2013年からクロスカントリー(XCO)にも参戦

2015、2016年全日本選手権優勝(ダウンヒルとの2種目制覇)

DOWNHILL SERIES
http://dhseries.jp/

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PROFILE

Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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