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小林 海がJプロツアー連日の勝利! 全日本へ向け「しっかりやれば優勝できるだろう」

6月18日から19日にかけて静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンターの5kmサーキットで全日本実業団自転車競技連盟主催で第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会が開催され、2日目となる19日も前日同様、Jプロツアー、Jエリートツアー、Jフェミニンツアー、マスターズのレースが行われた。

注目のJプロツアーでは、レース終盤にトマ・ルバ(キナンレーシングチーム)との一騎打ちとなった小林 海(マトリックスパワータグ)が2日連続での優勝、今シーズンJプロツアーでの6勝目となった。

今回はJプロツアーのレースレポートとともに、6月24日から26日にかけて開催される全日本選手権に向けた小林、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)のコメントを紹介する。

JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会Day2
序盤にできた12名の逃げと入部の単独ブリッジ

全日本選手権前最後のレースとして開催された第56回JBCF東日本ロードクラシック修善寺大会Day2。
Day1と比べて倍以上の22周・110kmのレースには、エカーズ含めて15チーム全てのJプロツアー登録チームが参戦し、85名の選手がスタートラインに並んだ。

レーススタートして2周目から3周目にかけて以下の12名が抜け出し、先頭集団を形成。

・冨尾大地/白川幸希/伊藤雅和(シエルブルー鹿屋)
・ホセ・ビセンテ・トリビオ/小森亮平(マトリックスパワータグ)
・香山飛龍/細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)
・湊諒/天野壮悠(シマノレーシング)
・渡邉 歩(愛三工業レーシングチーム)
・松原颯祐(備後しまなみeNShare)
・花田聖誠(キナンレーシングチーム)

メイン集団に対して40秒以上のタイム差をつけ、順調にタイム差が広がる中、細川のドロップをきっかけに入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が単独でブリッジを仕掛ける。

入部は「香山、細川が集団から抜けるタイミングで僕も反対側からアタックしようとしていて、僕が逃げるよりも若手選手にチャレンジしてほしいという思いから、僕はアタックをやめて集団に留まりました。ただ、細川がキツくてドロップしてしまい、香山1人で残りの10名と勝負するのはかなり厳しいと思ったので、メイン集団から飛び出してブリッジを仕掛けました。バイクからのボードでタイム差が40秒以上あると分かったときは少し後悔しましたが(笑)」と、単独ブリッジを仕掛けた意図を教えてくれた。

入部は約2周かけて先頭集団に追いつき、細川と入れ替わる形で逃げ集団は12名のままとなる。

リオモ・ベルマーレ・レーシングチームによる集団コントロール

逃げ集団形成後、エカーズやマトリックスパワータグ、キナンレーシングチームらがメイン集団をコントロールする姿が見られるが、レースが落ち着くと逃げ集団にメンバーを送り込んでいないリオモ・ベルマーレ・レーシングチームがメイン集団のコントロールを開始。

この日の覇者でプロツアーリーダージャージを着る小林はリオモによるペーシングを「とてもいいペーシングでした。(自分たちも)かなり消耗するぐらい」とレース後に評価する。

さらにメイン集団のコントロールをチームメイトの米谷隆志と共に担った才田直人(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)はレース後にSNSで「吉騎が自信満々に『勝負になったら動けるから、逃げとの差を詰めて欲しい』」と言われたことを明かし、「一瞬怯む無謀な試みに思えたけれど、厳しい展開に持ち込みたいLEOMOとしてはハイペースを刻んで集団を疲弊させながら、早めに逃げを捕えて振り出しに戻して、アタック合戦の激しい展開に持ち込むことに。最大1分半の差を米谷と二人で25秒まで詰めた」と、集団牽引の意図を明かした。

レース後半でのリセットと小林 海とトマ・ルバによるマッチレース

16周目に逃げ集団を吸収し、レースは振り出しに。

17周目に花田が1人で先行する中、2つ目の登り区間で麓から草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)がペースを上げ、花田を吸収。さらにペースを上げるが、草場は「(小林)海さんやトマ(ルバ)さんのアタックについていくのは厳しいので、最初から自分のペースで上りました」と語るとおり、後ろには小林やルバら5人ほどのグループが迫る。

この動きの結果、草場や小林、ルバ、天野、レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ)5人が先頭に。さらに18周目には小林とルバ、キンテロと天野、単独で草場と3つに分かれ、小林とルバが抜け出す。

小林とルバはその後も後続とのタイム差を広げ、完全に2人のマッチレースとなると、最終周回に昨日と同じポイントで小林がアタックし、そのまま独走で今シーズン6勝目となる勝利を決めた。

2位にはルバが入り、Jプロツアーでは今シーズン初めてマトリックスパワータグのワン・ツーフィニッシュを止める形に。3位には最後まで1人で先頭の2名を追いかけたキンテロが入った。

小林は「(レース全体を振り返って)今シーズン1番キツかったのはTOJの信州飯田ステージですが、それに次ぐキツいレースでした。僕が2つ目の上りで下からペースを上げたら後ろがついてこず、途中でトマが追いついてきて先頭に出たタイミングで後ろを振り返ったら後ろがいなかったので、これで決まりだなと。そこからは2人でローテーションして、どちらかというとトマの方が積極的に踏んでいたかなと思います。最終周、最後の上りでトマの脚質ならもっと下からアタックしなきゃいけないのに、それをしてこなかったのはキツい証拠だと思って、昨日と同じポイントで僕がアタックしました。ただ、トマはマイペースで上ってきていて、下りに入るタイミングでは見える位置にいたのでけっこう焦りましたね」とレースを振り返る。

「過去のリザルトからもトマの方が格上で、すごい強い選手なので、(そんな選手と競えるのが)とても楽しかったです。じつはトマのギヤをずっと見ていて。アタックに対応できるように、トマがインナーに落とすまでは僕も落とさないと決めていました」と、小林は強敵との戦いを喜んでいた。

全日本選手権に向けた小林、草場、入部のコメント

東日本ロードクラシックの翌週には前半戦最大の山場となる全日本選手権が控える。
今回はJプロツアーで圧倒的な力を見せる小林 海(マトリックスパワータグ)、現日本チャンピオンである草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)、前々回のチャンピオンである入部正太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)のコメントを紹介する。

「力的な不安はない。しっかりやれば全日本でも勝てると思う」小林 海(マトリックスパワータグ)

「JプロツアーやUCIレースとはまた違う、全日本選手権は特殊なレースなので、すごく難しいレースですが、全日本選手権としての走りができればと思います。力的な不安はないので、集中して臨機応変に対応できればなと思います。やることをしっかりやれば勝てると思います」

「2連覇を貪欲に狙う」草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)

「全日本前ということで今日はチャレンジして、調子は上がってきていることを実感できました。今日のレースも日本人では2位でしたし。全日本選手権ではワールドツアー組やJCL組もいますし、これまでとはまた違ったレースになると思います。去年のイメージがあるので他の選手は攻めるんじゃないかな、どこまで攻めるかって感じだと思います。どこまでリスクを負えるか、それをチームでどこまで分散できるかかなと。今日でチームメイトの信頼も得られたと思うので、僕のために仕事をしてくれると信じています。2連覇のチャンスは僕にしかないので、貪欲に狙っていきたいです」

「全日本選手権だからといって、走り方に変化はない」入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

「(全日本選手権は)自分の中では一番勝ちたいレースで、今シーズン一番の目標に設定しているレース。ただ、“後半”に攻めるという違いはあるけれど、全日本選手権だからといってJプロツアーと走り方が大きく変わることはないです。他のチームの思惑は分かりませんが、昨年がスプリントだっただけに、今年はもっと激しくなるのかなと思っています。去年は終盤で単独の逃げになってしまいましたが、僕よりもスプリント力に劣る選手2、3人と同じように抜け出せればいいなと思っています」

結果  JPT 110km

1位:小林 海(マトリックスパワータグ) 3時間2分41秒
2位:トマ・ルバ(キナンレーシングチーム) +4秒
3位:レオネル・キンテロ(マトリックスパワータグ) +2分51秒
4位:草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) +2分55秒
5位:伊藤雅和(シエルブルー鹿屋) 同
6位:中井唯晶(シマノレーシング) +2分56秒

スプリント賞

1回目 該当者なし
2回目 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)

敢闘賞

松原颯祐(備後しまなみeNShare)

プロリーダージャージ

小林 海(マトリックスパワータグ)

ネクストリーダージャージ

山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)

 

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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