【速報】新城幸也が全日本チャンピオン! 新城雄大をスプリントで下して勝利
Bicycle Club編集部
- 2022年06月26日
6月23日から26日にかけて広島県三原市にある広島県中央森林公園のサイクリングコースにてロードレースの全日本選手権が開催。競技最終日となる26日は「第90回全日本自転車競技選手権大会ロード・レース」の男子エリートカテゴリーのレース184.5km(12.3km×15周)が開催され、全日本選手権のために緊急帰国した新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)がサバイバルレースで勝利を収めた。
序盤は逃げが決まらず8周目に小森、阿部、河野が逃げ
スタート直後はチームブリヂストンサイクリングやEFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチームなどが積極的に仕掛けるがアタックはなかなか決まらず、ようやく逃げが決まったのは8周目。小森亮平(マトリックスパワータグ)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング) の3人が抜け出し、さらに10周目に白川幸希(シエルブルー鹿屋)が合流した。
しかし、メイン集団は新城幸也を中心となりペースを上げ、その後河野が遅れ結果的にこの逃げは吸収されてしまう。
このあと11周目に独走力のある小石祐馬(チーム右京)が抜け出し、その強さを見せるが14周目に三段坂でメイン集団に吸収され、レースは振り出しに戻る。
勝負はキナンレーシングチームと新城幸也の戦いに
サバイバルレースとなったこのレース、メイン集団は10数人に絞られ、そのなかから山本大喜(キナンレーシングチーム)が仕掛けて最終回を先頭で通過した。これを新城幸也が追いかけ新城雄大(キナンレーシングチーム)がマークする。
2対1の勝負となり、2人いるキナンレーシングチームの山本大喜、新城雄大が有利な展開となった。しかし、ここから新城幸也がその強さを見せた。三段坂で先行する山本に追いついた新城幸也、しかし新城雄大も譲らず新城幸也に食らいつき、そのまま最高地点を通過した。そして勝負は2人のスプリントへと持ち越された。
ラストのホームストレートで先に仕掛けたのは新城雄大、しかし力に優る新城幸也が横に並び僅差で勝負を決めた。
「展開が展開だったので、最後は休むことなく動き続けたので悔いなく出しきって優勝することができました。日本のチームのみなさんとやり切ることができました。ありがとうございます。また来年も走れそうですね。交渉の材料とさせていただきます」とフィニッシュ後にコメントした新城幸也。今回は荷物をロストバゲージのためウエアが届かないなどのトラブルを乗り越えての参戦、うれしい勝利となった。
リザルト
男子エリート(184.5km)
1位 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)4:36:28
2位 新城雄大(キナンレーシングチーム)+0:00
3位 山本大喜(キナンレーシングチーム)+0:15
4位 中井唯晶(シマノレーシング)+0:45
5位 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)+0:49
6位 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)+0:49
7位 畑中勇介(キナンレーシングチーム)+0:49
8位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)+0:49
9位 石上優大(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)+0:49
10位 門田祐輔 (EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)+0:49
バイシクルクラブ7月号では新城幸也のパワーの秘密を解説
ミラノ~サンレモ、パリ~ルーベなど、この春ビッグレースを走り続けた新城幸也。今回は連載特別企画として、レース中のパワーデータを公開。そのデータをもとにピークス・コーチンググループの中田尚志コーチが解説する。
出典
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- TEXT&PHOTO:三井 至
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